
2025年USBCクイーンズ決勝進出者が決定!
ラスベガスで女王の座をかけた頂上決戦へ
世界の頂点を目指す5名のボウラー、ラスベガスでの最終決戦へ
2025年のUSBCクイーンズ(United States Bowling Congress Queens)がいよいよクライマックスを迎えます。開催地はネバダ州ラスベガスにあるサンコースト・ホテル&カジノ。ダブルイリミネーション方式(2敗で敗退)のマッチプレーを経て、世界中の強豪選手の中からわずか5名のみが決勝ステージ「ステップラダー・ファイナル」への進出を決めました。
この大会は女子ボウリング界で最も権威ある大会の一つであり、優勝者にはメジャータイトルの称号、6万ドル(約950万円)の賞金、そして象徴的な「ティアラ」が贈られます。試合の模様は、アメリカ東部時間で5月20日(火)午後7時よりCBS Sports Networkで生中継される予定です。
華やかな舞台に登場する5名の実力者たちは、それぞれ異なる背景と強みを持ち、決勝戦では世界の注目が集まること間違いなしです。本記事では、各選手のこれまでの歩みと注目ポイントを詳しくご紹介します。
決勝進出選手5名のプロフィールと見どころ
1. ジョジー・バーンズ(アメリカ・テネシー州/第1シード)
2021年の全米女子オープン王者であるジョジー・バーンズは、今大会でもその強さを見せつけ、予選から無傷の6連勝でトップシードを獲得しました。現在はバンダービルト大学の女子ボウリング部ヘッドコーチとしても活躍中。
試合中は常に冷静沈着で、自身の「次の対戦相手を気にしない」という哲学を貫いてきました。ボールリプレゼンタティブに「次の対戦相手は誰?」と聞かれても「知らない」と答える彼女は、まさに“一球入魂”の精神を実践するプレーヤーです。
各試合でのスコアも697・683・712・620・632・699と、極めて高い安定感を誇り、初のクイーンズ制覇に向けて視界は良好です。
「この大会は私にとって特別。どんなに経験を積んでも、やっぱり明日は緊張すると思う」と笑いながら語ったバーンズ。夢見たティアラまであと一勝です。
2. ヌル・ハジラー・ラムリ(マレーシア/第2シード)
プロとしての初出場ながら堂々の第2シードを獲得したのが、マレーシア代表の新星ヌル・ハジラー・ラムリ。国際経験も豊富で、2024年のマレーシア国際オープンではユース部門の女王に。さらに同年のマレーシア競技大会では、女子シングルス、女子ダブルス、ミックスダブルス、女子トリオで4つの金メダルを獲得し、注目を集めていました。
今大会では、最後にジョジー・バーンズに敗れたものの、それ以外のマッチでは冷静かつ的確な投球で勝利を重ねました。決勝では、初のメジャータイトルと共に、世界の舞台での本格的なブレイクが期待されています。
3. シン・リ・ジェーン(マレーシア/第3シード)
マレーシアからもう1名、2024年PWBA年間最優秀選手に選ばれたシン・リ・ジェーンが決勝進出。彼女の実力は折り紙付きで、これまでにすでに2つのメジャータイトルを獲得。今大会で優勝すれば、「トリプルクラウン(Queens、全米女子オープン、PWBAツアーチャンピオンシップ制覇)」を達成することになります。
一度はブライアンナ・コテ(アリゾナ州)に敗れ敗者復活戦(エリミネーション・ブラケット)へと回りましたが、そこで735という驚異的なスコアを叩き出して勝ち上がり。最も劇的だったのはアレクシス・ランク(ペンシルベニア州)とのマッチで、最後の投球で3連続ストライクを決め、1ピン差の656-655で勝利した場面。圧倒的な集中力が光る一戦でした。
4. バレリー・バーシエ(アメリカ・ミシガン州/第4シード)
バレリー・バーシエは、2019年にPWBAルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した注目の若手。今大会では、27試合のマッチプレーを戦い抜き、最後のブラケットマッチで685を記録してファイナル進出を果たしました。
これまでタイトルに恵まれてこなかったバーシエですが、今大会での粘り強い戦いぶりと集中力は、初タイトルへの期待を高めています。
5. クララ・ゲレロ(コロンビア/第5シード)
南米を代表する実力者、クララ・ゲレロも決勝に進出。2016年のPWBAプレーヤーズ・チャンピオンシップでの優勝経験があり、豊富な国際経験とメンタルの強さが魅力です。
今回の最終マッチでは679を記録し、第5シードでファイナル入り。ティアラ獲得となれば、キャリア2つ目のメジャータイトルとなります。
注目のステップラダー・ファイナル、誰が新たなクイーンズに輝くのか?
これまでの戦いを経て、実力・経験・勢いすべてを兼ね備えた5名がいよいよ激突。すでにメジャー制覇経験のあるジョジー・バーンズ、そしてプロ初出場で大健闘のヌル・ハジラー・ラムリ、トリプルクラウンに王手をかけるシン・リ・ジェーン、初タイトルを狙うバレリー・バーシエ、そしてベテランのクララ・ゲレロと、誰が優勝してもドラマがあります。
一戦一戦がまさに“女王決定戦”とも言える今回のステップラダー・ファイナル。ボウリングファンのみならず、スポーツファンの誰もが見逃せない試合になることは間違いありません。
果たして、2025年のクイーンズのティアラを手にするのは誰か――注目の決勝戦は、5月20日(火)午後7時(東部時間)よりCBS Sports Networkで放送予定です。興奮と感動の頂上決戦に、世界中の視線が注がれます。