
スヴェンソンとヴィアが準決勝進出 PBAプレーオフ新王者誕生へ
2025年PBAプレーオフは、ついにベスト4が出揃いました。そして今大会の最大の注目点は、これまでに優勝経験のない選手しか残っていないという事実です。母の日に行われた準々決勝で、イェスパー・スヴェンソンとクリス・ヴィアがそれぞれ勝利を収め、EJタケット、グラハム・ファックとともに準決勝進出を決めました。誰が新王者の座に就くのか、ボウリングファンの期待が高まります。
◆ スヴェンソン、地元のアンダーソンを接戦の末に下す
ミシガン州アレンパークのストローブル・アリーナで、イェスパー・スベンソンは地元の人気選手アンドリュー・アンダーソンとの厳しい対戦に臨みました。この試合は最初の2ゲームを分け合った末にロールオフ(延長戦)にもつれ込みました。スベンソンは、試合を通して重要なシングルピンのスペアを確実に取り、プレッシャーのかかる場面でも集中力を保ち、ミシガン出身のアンダーソンをわずかに上回りました。
44フィートのハードウィックパターンと37フィートのバットオイルパターンで安定した立ち位置を見つけるのに苦戦しながらも、スベンソンは終盤に勝負を決めるショットを決めました。ロールオフではシングルピンのスペアを決めた後、連続ストライクを2回、続いて8本ピンを倒す投球を披露しました。一方のアンダーソンは左レーンでストライクを出したものの、右レーンで3-6-10のスペアをミスし、プレーオフでの挑戦が終わりました。
「自分にできることをやっただけですし、今回はそれがうまくいきました」
「お互いに良いレーンと合わないレーンが一つずつあったように思います。彼が私に左レーンで終わらせたのは少し意外でしたが、彼はスペアを取ってストライクを出せると考えたのかもしれません」
とスヴェンソンは語りました。
◆ ヴィア、ベルモンテにストレート勝ちで快進撃
クリス・ヴィアは、PBAのベテランであるジェイソン・ベルモンテをストレートで破り、鋭いショットメイキングと安定したリズムを両レーンコンディションで発揮しました。ベルモンテは第1ゲームで8・9フレームにスペアを決めて粘りを見せましたが、ヴィアは3連続ストライクで試合を締めくくり、オープニングゲームを制しました。
第2ゲームでは、ベルモンテが2連続ストライクで好スタートを切ったものの、その後の7投でストライクが出ず勢いを失いました。一方ヴィアは、2回の3連続ストライクを決め、圧倒的な内容で2-0の勝利を収めました。
「今夜は自分の投球がとてもよくできたと感じています」
「ボールが両レーンで正しく動いているのを見てからリズムに乗れましたし、本当にいい投球ができていました。それが今日の目標でした。」
と試合後にコメント。
次戦の相手スヴェンソンについても、
「イエスパーは大事な場面で決めてくるタイプの選手です」
「だからこそ、自分のやるべきことを継続するだけです。快適に投げて、質の高いショットを続ける。それでどうなるか見てみましょう。」
と語りました。
決戦に向けて高まる期待
準決勝は5月18日(日)午後12時(東部標準時)にFS1で放送予定。レギュラーシーズンで圧倒的なポイント数(34,690ポイント)を記録したEJタケットが、第4シードのグラハム・ファックと対戦。もう一方の準決勝では、ヴィアとスヴェンソンの一騎打ちが実現します。
優勝決定戦は5月24日(土)午後2時30分よりFOXにて生中継。形式は「3本先取」のレース・トゥ・スリー方式で行われます。
【PBAプレーオフ準々決勝 結果一覧】
No.1 EJタケット def. No.9 アンソニー・サイモンセン(211-236、258-201、48-38)
No.4 グラハム・ファック def. No.12 カイル・トゥループ(210-226、206-205、40-28)
No.7 イェスパー・スヴェンソン def. No.2 アンドリュー・アンダーソン(205-196、192-213、48-40)
No.6 クリス・ヴィア def. No.3 ジェイソン・ベルモンテ(217-199、226-175)
【準決勝対戦カード】
※放送:5月18日(日)午後12時(東部時間)|FS1
No.1 EJタケット vs. No.4 グラハム・ファック
No.6 クリス・ヴィア vs. No.7 イェスパー・スヴェンソン
【決勝戦】
※放送:5月24日(土)午後2時30分(東部時間)|FOX(生放送)