2024 PBA Jr. National Championships

1月14日、ウィチタ（カンザス州）のBowlero Northrockで開催されたPBA Jr.ナショナルチャンピオンシップで、メリーランド州のKayla Starr選手とカリフォルニア州のErnesto Reynoso選手がそれぞれの部門で優勝を果たしました。この大会は、全米各地で行われた地域予選を勝ち抜いた若手ボウラーたちが集う一大イベントで、2人は見事なパフォーマンスを披露しました。

大会概要

PBA Jr.ナショナルチャンピオンシップには、昨夏行われた5つの地域予選を勝ち上がった男子・女子各10名が参加。10ゲームのラウンドロビン形式のマッチプレイを経て、上位5名が最終的なステップラダー形式の決勝に進出しました。決勝の舞台では、トップシードの選手が直接テレビ放映されるチャンピオンシップマッチに進み、他の選手はその座を目指して非放映ステップラダー戦を戦います。

今年は、イリノイ州のGianna Brandolino選手とコロラド州のDmitri Richardson選手がそれぞれトップシードを獲得しました。一方、Starr選手とReynoso選手は非放映ステップラダー戦から勝ち上がり、チャンピオンシップマッチに進出しました。

女子部門：Kayla Starr選手のリベンジ

Kayla Starr選手は、2年前のこの大会で準優勝に終わった悔しさを胸に、今年はその雪辱を果たしました。決勝ではBrandolino選手を259-209で下し、圧倒的な実力を見せつけました。

序盤から4連続ストライクを決めたStarr選手は、10ピンのカバーを2回外したものの、終始リードを守り続けました。一方のBrandolino選手は、ストライクが思うように続かず、8フレーム目にはポケット7-10という難しいスプリットを残してしまい、逆転の機会を逃しました。

Starr選手は、今年秋からネブラスカ大学で大学ボウリングのキャリアをスタートさせる予定です。同大学には、過去2回のPBA Jr.チャンピオンであり、2年前に彼女を破ったJillian Martin選手も在籍しており、ライバルとの再会が期待されています。

男子部門：Ernesto Reynoso選手の逆転劇

男子部門では、Dmitri Richardson選手が序盤リードを保ちましたが、6フレーム目にポケット7-10を残したことで流れが一変しました。この隙を突いたReynoso選手は、ボールを反応性の強いボールに変更し、4連続ストライクを決めるなど一気に攻勢に出ました。

結果、Reynoso選手は236-222でRichardson選手を破り、昨年のU15ジュニアゴールドチャンピオンシップ優勝に続き、再び全国タイトルを手にしました。

試合後、Reynoso選手は「これまで費やしてきた膨大な時間と努力が報われたことが本当に嬉しい」と語り、喜びを爆発させました。

ダブルス戦：若手とプロの共演

シングルス戦の後、PBA Jr.選手たちはプロ選手とチームを組んでダブルス戦を行いました。Starr選手は、2019年のPWBAルーキー・オブ・ザ・イヤーであるValerie Bercier選手とペアを組み、Brandolino選手とLindsay Boomershine選手に107-74で勝利。一方、Reynoso選手はPBAスターのEJ Tackett選手とペアを組み、Richardson選手とAJ Johnson選手を147-129で下しました。

ダブルス決勝では、Reynoso選手が11投中10回のストライクを決める圧倒的な活躍を見せ、258-218でStarr選手とBercier選手を破りました。

優勝賞金と将来への期待

優勝したStarr選手とReynoso選手には、それぞれ7,500ドルのSMART奨学金が贈られました。準優勝のBrandolino選手とRichardson選手にも、それぞれ3,750ドルが贈られています。

PBA Jr.ナショナルチャンピオンシップは、若手ボウラーにとって実力を示し、未来への道を切り開く貴重な場です。今年の大会も、これからのボウリング界を担う才能の輝きを感じさせるものでした。特にStarr選手とReynoso選手の今後の活躍に期待が高まります。

まとめ

今年のPBA Jr.ナショナルチャンピオンシップは、若手選手たちの技術と情熱が存分に発揮された大会となりました。Starr選手とReynoso選手の勝利は、努力と挑戦の大切さを改めて教えてくれるものです。彼らの次なるステージでの活躍を、私たちは引き続き見守りたいと思います。