白熱の幕開け!2025年宮崎プロアマオープン予選ハイライト

春の宮崎に集った90名の熱戦

2025年4月19日、南国・宮崎の地に全国の女子プロボウラーとアマチュア選手たち90名が集結。「宮崎エースレーン」を舞台に開幕した、注目の『宮崎プロアマオープントーナメント』。初日は予選8ゲームが行われ、上位24名が翌日の決勝トーナメントへと駒を進めた。

当日の会場は朝からピンと張りつめた緊張感に包まれ、試合開始とともに歓声と驚きが交錯する熱戦の連続となった。中でも注目を集めたのは300点のパーフェクトゲームを叩き出した松永裕美選手。まさに記憶に残る一日となった。

 

圧巻のスコアと熱きボウラーたちのドラマ

予選トップ通過は松永裕美選手!堂々のパーフェクトゲーム達成!

2025年の宮崎を制するのは誰か——。そんな予感を感じさせる堂々たる投球を見せたのが、プロ37期生・松永裕美選手。前半4ゲームの第4Gでなんと「300」のパーフェクトゲームを達成。277、204、238、そして300という驚異の1019ピンで前半を首位通過。後半も抜群の安定感で936ピンを加算し、トータル1955ピンという圧倒的数字で首位通過を果たした。アベレージはなんと244.37。1投ごとの集中力、フォームのキレ、スピードとコントロールのバランス——どれをとっても「完璧」と言うほかない内容だった。

 

今井双葉選手と野仲美咲選手が猛追

その松永選手を猛追したのが、今井双葉選手(54期・ITカンファー所属)と野仲美咲選手(56期・ココレーン所属)。今井選手は前半で265、266と2ゲーム連続で250超えを記録し、計936ピン。後半も277を筆頭に安定した投球で942ピンを積み上げ、トータル1878ピン。アベレージ234.75で2位につけた。

野仲選手も見事な内容だった。前半は269でスタートすると、後半には279とスコアを爆発。特に第6ゲームから8ゲームにかけての279、211、227は圧巻。後半だけで940ピンをマークし、最後までトップ争いに食らいついた。トータル1842ピンで3位通過。

 

若手とベテランが入り乱れる熾烈な上位争い

4位につけたのは宇山侑花選手(48期・小嶺シティボウル/ABS)。前半944ピン、後半896ピンとバランスよくまとめた1日だった。特に注目すべきは第1Gからの248、247という滑り出し。序盤からリズムを掴み、終盤も落ちることなく走り切った。

坂倉凜選手(50期・カニエJAPAN)も注目の存在だ。前半こそやや苦戦の兆しを見せたものの、後半に入りギアを上げ、最終ゲームでは279ピンという驚異のフィニッシュで一気に順位を押し上げた。合計1825ピンで5位通過。

姫路麗プロ(33期・フリー)も見逃せない存在。序盤は244、238と高得点を並べ、後半には258を含む888ピンを記録。彼女特有の柔らかくも力強い投球が光り、6位にランクイン。観客からはその美しいフォームにどよめきも上がっていた。

 

予選突破ボーダーの攻防は1ピンを争う死闘

そして予選通過のボーダーライン、24位争いはまさに薄氷の戦いだった。板倉奈智美選手(36期・ヒサカプロショップ/ハイ・スポーツ社)は前半913ピンと快調だったが、後半はやや崩れて788ピン。それでもトータル1701ピンで24位に滑り込み、決勝トーナメント最後の一席を死守した。

惜しくも涙をのんだ25位のキム・ソヒョン選手とのスコア差は、わずか「7ピン」。一投が運命を分けた瞬間だった。

 

アマチュア勢の健闘も光る

また、アマチュア勢の中で特に健闘が光ったのは、渡邊美和選手(小嶺シティボウル)。トータル1642ピンで40位となったが、プロに引けを取らない投球で観客の目を引いた。特に第1Gの247ピンは場内の空気を一変させるインパクトだった。さらに、第56位となった渡邉姫菜選手(宮崎エースレーン推薦)も前半は255を叩き出すなど、地元の声援を背に大きな存在感を示した。

 

ドラマはまだ序章、明日の決勝に期待高まる

予選を終え、勝ち上がった24名の顔ぶれが出揃った。1位~6位の選手には2回戦シード、7位~12位には1回戦シードが与えられ、決勝トーナメントでは2Gトータル、そして準々決勝以降は1Gマッチでのサドンデスマッチが展開される。

明日、宮崎エースレーンで巻き起こるであろうさらなる熱戦。パーフェクト賞50万円を賭けた決勝の舞台では、今日以上の奇跡が生まれるのか。全国のファンが見守る中、ボウラーたちは己の力を賭けた一投を放つ。

🏆 予選順位・スコア一覧(上位40名)

順位選手名トータルピンアベレージ所属・契約
1松永 裕美1955244.37ABS
2今井 双葉1878234.75ITカンファー株式会社
3野仲 美咲1842230.25ココレーン
4宇山 侑花1840230.00小嶺シティボウル/ABS
5坂倉 凜1825228.12カニエJAPAN/アソビックス
6姫路 麗1820227.50フリー
7安藤 瞳1796224.50東名ボール
8井崎 寛菜1795224.37勝田パークボウル
9川田 菜摘1792224.00社会医療法人慶友会/ABS
10小林 あゆみ1788223.50eスポフィールド
11越智 真南1769221.12平和島スターボウル/ABS
12秋吉 夕紀1765220.62スターレーン
13小久保 実希1764220.50ジョイナスボウル
14竹山 亜希1754219.25フリー
15坂本 かや1754219.25永山コパボウル
16堀井 春花1753219.12J-Bowl御坊
17緒方 美空1740217.50コロナワールド/ボウルスター
18久保田 彩花1732216.50相模原パークレーンズ
19坂倉 にいな1729216.12カニエJAPAN/アソビックス
20中島 瑞葵1725215.62フリー/ABS
21太 琳華1716214.50フリー
22本橋 優美1707213.37スターレーン
23本間 由佳梨1707213.37フリー
24板倉 奈智美1701212.62ヒサカプロショップ/ハイ・スポーツ社
25キム・ソヒョン1694211.75フジ取手ボウル
26渡辺 莉央1690211.25フリー
27山田 幸1689211.12ボウルアロー/ABS
28近藤 菜帆1687210.87ALSOK愛知
29前屋 瑠美1684210.50フリー
30霜出 佳奈1674209.25サンスクエアボウル
31清水 弘子1672209.00フリー
32緒方 彩音1671208.87コロナワールド
33土屋 佑佳1667208.37相模ファーストレーン
34松尾 星伽1655206.87ラウンドワン/ABS
35寺下 智香1653206.62神戸六甲ボウル
36倉田 萌1651206.37サッポロオリンピア
37三浦 美里1650206.25ラウンドワン
38前土佐 澪1647205.87フリー
39藤田 麻衣1642205.25伊勢原ボウリングセンター
40渡邊 美和(ア)1642205.25小嶺シティボウル