Storm Ion Pro – 究極の“ベンチマーク”ハイブリッド?
Darren Tangが実投で検証!

🎳 Ion Proとは?ハイブリッドカバーストック+AI Coreの革新性

Stormから2024年末にリリースされた「Ion Pro」は、ハイブリッドカバーストックを採用した、新世代ベンチマークボールです。

最大の特長は以下の3点:

  • ハイブリッドカバー素材(Reacta Gloss仕上げ)

    • ソリッドとパールの中間特性を持ち、オイルの上でもしっかりキャッチしつつ、スムーズなバックエンドモーションを実現。

  • AI Coreテクノロジー

    • 最新のエンジニアリングにより、エネルギーのロスを最小限に抑えながら、ピンヒット時に最大の力を発揮。

  • 中フレア・中RG(回転半径)設計

    • クセが少なく、プレイヤーの投球スタイルを素直に表現してくれる。

このボールのポジションは、Stormの代表的ベンチマーク「Phase II」との比較でよく語られますが、よりなめらかで扱いやすい進化形という評価が多く見られます。

 

🎥 実投テスト:ハウスコンディションでの性能チェック

実投レビューは、PBAプレイヤーのDarren Tang選手によってラスベガス・オーリンズのボウリングセンターで行われました。

この日のレーンは典型的なハウスパターンで、中央に濃いオイル、外側は乾燥ゾーンという構成。ボールの挙動を観察するには最適な環境です。

Tang選手はこのように述べています:

「初期仕上げは4000グリットだけど、このレーンでは少し表面加工してもいいかも。でも、このままでも十分に反応してくれるし、扱いやすさをすぐに感じた。」

特筆すべきは、強すぎず、弱すぎない絶妙なモーション。どのようなライン取りでも大きな暴れがなく、コントロールしやすい投球ができる点に好感を示していました。

 

✅ 実投の印象:スムーズなリアクションと安心のキャリー性能

Darren Tang選手が何度も口にしたのは「スムーズさ」と「安定性」。

  • 投げていて怖くない。ボールが想定外の動きをしない」

  • 読みやすい曲がりなので、微調整が効く」

  • ピンキャリーも優秀。軽いミスでもストライクが取れるケースが増える」

Tang選手自身が「普段はラッキーに恵まれないタイプ」と言うほど、自分の手元から離れた後の**“軽い助け”が得られるボール**として評価していました。

また、オイルの多い38フィートのスポーツパターンでも「強すぎない」ため、試合中に長く使える万能型という点もアピールされています。

 

🧑‍🤝‍🧑 ゲスト登場:兄Darryl Tangとの2ハンド視点レビュー

レビュー中盤では、Darrenの兄でプロボウラーのDarryl “Vitamin D” Tangも登場。2ハンドスタイルでIon Proをテストしました。

彼の視点では:

  • オイル上での直進性が高く、中盤以降でスムーズに動く」

  • 過敏すぎず、抑えすぎず、あらゆるスタイルにフィットする」

Darryl選手は特に「初動が穏やかで、2ハンドでも過剰反応しない点」を高く評価。一般的に2ハンド用に強めのボールを選ぶことが多い中で、Ion Proはバランスの取れた“万能タイプ”として使えるとコメントしました。

 

🚗 Darrenの名言:「これは高級車のような安心感」

ボールの性能を車にたとえてこう語っています:

「BMWの7シリーズやSクラスのように、豪華さがありながら日常でも安心して乗れる感じ。投げていて気持ちがいいんだよね」

このコメントは、Ion Proが“頼れる相棒”として長期的に使えるボールであることを象徴しています。

 

📝 こんなボウラーにおすすめ!

タイプ特長該当するプレイヤー像
ベンチマークボール読みやすい動きでライン調整しやすい初~上級者すべてに
安定重視スポーツ・ハウスパターン問わず、急な挙動を見せない試合中の安心感を求める人
スムーズ系直進と曲がりの“つなぎ”がなめらかフィネス系のボウラー、または2ハンドのコントロール型
キャリーダウン対策用ピン手前で失速せず、当たりが残るピン飛びが課題のボウラー

 

🎯 まとめ:Ion Proは「中核」に据えるべき一球

Ion Proは、ただの“新作”ではなく、「ボウラーの軸になる存在」になり得るボール。特に以下のような場面にぴったりです:

  • 強すぎるソリッドボールを避けたい時のステップダウンボール

  • オイルが不安定なレーンでの初動確認用

  • 試合中、長く使いたい基準ボール

実際に、Tang選手も「最初にこのボールでスタートし、その後の展開で他のボールを選ぶ」として、基準となる“1球目”として最適だと評価していました。