プロテスト第1次2日目速報
稲沢で明暗を分けた進出ラインと上位争い

稲沢で迎えたプロテスト第1次・2日目 数字が突きつけた「通過」と「足切り」

2026年4月1日(水)、稲沢グランドボウルで「第64回男子/第58回女子 プロボウラー資格取得テスト」第1次(実技)2日目が実施された。第1次は男子が1日15ゲーム×4日間(計60G)、女子が1日12ゲーム×4日間(計48G)という長丁場で、最終的な合格目安は男子200アベレージ/女子190アベレージに設定されている。さらに厳しいのが、最初の2日間で課される“進出ライン”だ。2日目終了時点で男子は30G平均190(5700ピン)、女子は24G平均180(4320ピン)に満たない場合、3日目以降の受験資格を失う。2日目は途中経過ではなく、受験生の明暗が確定する分岐点となった。

 

男子は「伸ばす力」と「沈まない力」 女子は上位の安定と中位の攻防

男子:首位は須田光翼 藤井秀太が“2日目最強スコア”で急追

男子の30ゲーム通算首位は須田光翼(神奈川)。30Gで6814ピン(AVG227.13)と、2日目も大崩れせずトップを堅持した。2日目15G単体では3322ピン(AVG221.46)。突出した一発だけでなく、シリーズを通した失速の少なさが首位の根拠になっている。

2位に躍り出たのは藤井秀太(大阪)だ。通算6573ピン(AVG219.10)。最大のトピックは2日目の内容で、15Gで3571ピン(AVG238.06)という圧倒的な数字を叩き出した。19~21Gで742、25~27Gで753、28~30Gで728と、高打ちの波を複数回作り、順位を一気に押し上げている。1日目終了時点で19位だったことを踏まえると、2日目の巻き返しは今大会屈指のインパクトと言える。

3位は小田和希(兵庫)で6507ピン(AVG216.90)29ゲーム目に300を記録し、爆発力も証明した。4位は是永竹徳(東京)、5位は久保山祐至(佐賀)と続き、上位は依然として射程圏内に複数がひしめく。2日目終了時点でも、首位争いは“守る側も追う側も崩せない”濃度の高い展開だ。

 

男子:3日目進出ラインは「5700ピン」 通過は26位まで、27位から足切り

男子の3日目進出ラインは、通算30Gで5700ピン(190AVG)。この条件をクリアしたのは26位の今永亮(5733ピン、AVG191.10)までで、27位の森崎将樹(5620ピン、AVG187.33)以下は受験資格を失う結果となった。

ラインの非情さは、スコアの“中身”を見るほど浮き彫りになる。たとえば高橋優斗(滋賀)は16~18Gで278・277を含む703を作りながらも、通算は5587ピンで届かなかった。30ゲームという距離では、派手な山を作っても、深い谷を抱えたままでは帳尻が合わない。逆に、ライン付近で生き残った選手は、爆発の有無以上に「沈まない投球」を2日間で形にしたと言える。

 

女子:濱﨑姫琉が24G首位 神奈川勢がワンツーで存在感

女子の24ゲーム通算首位は濱﨑姫琉(神奈川)5251ピン(AVG218.79)で頭ひとつ抜けた。1日目12Gが233.58と高く、2日目12Gは2448ピン(AVG204.00)に落ち着いたが、貯金の厚さで首位を守り切った格好だ。

2位は髙田真帆(神奈川)で5058ピン(AVG210.75)。2日目は248・246を含む678など、波を作りながらもシリーズ単位でまとめ、首位を追撃した。3位は髙本聖菜(愛知)で4785ピン(AVG199.37)。上位陣は“200を割らない力”をベースに、崩れを最小化している点が共通している。

 

女子:3日目進出ラインは「4320ピン」 12位がギリギリ通過、13位から脱落

女子の3日目進出ラインは、通算24Gで4320ピン(180AVG)。この条件を満たしたのは12位の丸山美樹(4329ピン、AVG180.37)まで。13位の坂本桃夏(4140ピン)以下は足切りとなり、“9ピン差で生存”という結果が、2日目の重みを象徴している。

一方、成績表には合格基準点:4560ピン(24G・190AVG)も明示されている。2日目終了時点でこの基準を超えているのは9位の梶田愛子(4566ピン、AVG190.25)までで、10位の堀川雪乃(4520ピン、AVG188.33)はあと一歩届かない。進出ラインを越えた選手にとっては、ここから先、目標が「残る」から「合格水準へ上げる」に切り替わる。

 

2日目が終わり、舞台は「足切り」から「合格スコア」へ

2日目は、順位の上下が起きる日であると同時に、男子5700ピン/女子4320ピンという進出ラインが確定し、受験生の立場が決定的に分かれる日でもあった。男子は藤井秀太のように“1日で景色を変える”爆発があり、女子は上位の安定感が際立つ一方、合格基準点(女子4560)付近の緊張感が残る構図が見える。

ただし、ここまでの数字は折り返し地点にすぎない。第1次は男子60G/女子48Gの総量で評価される。進出を決めた選手にとって重要なのは「足切りを越えた安心」ではなく、「最終の合格アベレージへ、どの速度で近づけるか」だ。上位は守り、中位は押し上げ、ボーダー上の選手は一投の価値がさらに重くなる。稲沢で積み上がった2日分のピンは、3日目以降、“合格”という一点に向けて、より厳密な数字として突きつけられていく。

男子(第64回)2日目終了・通算30G

順位氏名登録地通算PIN通算AVG
1須田 光翼神奈川6814227.13
2藤井 秀太大阪6573219.10
3小田 和希兵庫6507216.90
4是永 竹徳東京6454215.13
5久保山 祐至佐賀6346211.53
6小淵 智徳埼玉6341211.36
7上江洲 琉心東京6316210.53
8山下 秀人静岡6306210.20
9佐藤 耀斗東京6285209.50
10潟手 孝義佐賀6262208.73
11森 裕翔神奈川6244208.13
12山本 青空石川6231207.70
13古賀 瑛心大阪6195206.50
14熊沢 颯東京6179205.96
15渡部 冬真島根6102203.40
16小野 笙吾神奈川6034201.13
17廣岡 光希埼玉6028200.93
18諏訪間 皆丞静岡5987199.56
19碓井 恵地神奈川5953198.43
20石森 文崇東京5934197.80
21北 大志神奈川5854195.13
22田子 佑希千葉5834194.46
23西谷 聡太埼玉5818193.93
24寺地 真輝京都5778192.60
25春名 佑樹東京5760192.00
26今永 亮兵庫5733191.10
27森崎 将樹愛知5620187.33
28吉田 裕宮城5608186.93
29高橋 優斗滋賀5587186.23
30松浦 要東京5372179.06
31花島 政人東京5362178.73
32On Pak Ho Jansen神奈川5355178.50
33右藤 薫沖縄5351178.36
34石田 伸一東京5307176.90
35大貫 紘範千葉5297176.56
36木内 琳久静岡5148171.60
37城ヶ崎 智也大阪5089169.63
38金城 学神奈川5043168.10
39平床 嘉英大阪5017167.23
40小川 昇埼玉5014167.13
41辻󠄀本 隆彦東京4805160.16
 

女子(第58回)2日目終了・通算24G

順位氏名登録地通算PIN通算AVG
1濱﨑 姫琉神奈川5251218.79
2髙田 真帆神奈川5058210.75
3髙本 聖菜愛知4785199.37
4葛生 愛梨東京4634193.08
5藤林 華音大阪4623192.62
6須藤 真海千葉4621192.54
7鈴木 サラ神奈川4590191.25
8中村 心三重4584191.00
9梶田 愛子愛知4566190.25
10堀川 雪乃東京4520188.33
11佐鳥 佳純埼玉4374182.25
12丸山 美樹長野4329180.37
13坂本 桃夏東京4140172.50
14木内 萌実東京4083170.12
15窪谷 唯花茨城3997166.54
16新久 弘美北海道3790157.91
 
第64回男子・第58回女子プロボウラー資格取得テスト実施結果の詳細情報をご覧いただけます。

 👉  実技テスト 実施結果