デケーター決戦
Groupon PBA Illinois Classicで始まる“第4戦の主役争い”

PBAツアー第4戦「Groupon PBA Illinois Classic」がデケーターで開幕

2026年のPBAツアー(Go Bowling提供)は、イリノイ州デケーターで「Groupon PBA Illinois Classic」を開催する。今季4つ目のタイトルイベントで、舞台はDavid Small’s Victory Lanes。予選は火曜から始まり、木曜夜には勝ち抜きのマッチプレーへ突入。最終日のステップラダー決勝は、3月15日(日)16:00(米東部)/15:00(中部)にThe CWで生中継される。

日本から追う場合は時差にも注意したい。米国は3月上旬に夏時間へ移行しているため、決勝の放送は日本時間で3月16日(月)05:00が目安。週明けの早朝に、今季の勢力図を左右する一戦が待っている。

 

注目ポイントは「主役候補の多さ」と「43フィートが生む駆け引き」

1)大会の特徴:3年連続開催、会場は3年で3か所目

PBA Illinois Classicは3季連続でカレンダー入りしている一方、ホスト会場は3年で3か所目となる。過去2大会の優勝者は、マウント・プロスペクト大会を制したマーシャル・ケント、そして昨季バーノン・ヒルズ大会で初タイトルを手にしたサンツ・タバナイネン。開催地が変わり続けるこの大会では、前年の再現よりも「今年の環境で勝てる引き出し」が問われる。だからこそ、序盤の適応力がそのまま優勝争いの輪郭を描く。

 

2)地元の追い風と重圧:ジェイク・ピーターズの“ホームカミング”

今年のデケーター開催は、地元出身のジェイク・ピーターズにとって“ホームカミング”だ。声援は確実に追い風になるが、期待が大きいほど、序盤のつまずきは重圧にもなり得る。ポイントは、早い段階で「自分のボウリング」を確立できるか。地元開催の物語性は、勝ち上がりとともに増幅していく。

 

3)勢いの中心:ドンブロウスキーは“初V直後”の難所を越えられるか

直前のGo Bowling U.S. Openを制し、ツアー初タイトルを獲得したのがパトリック・ドンブロウスキーだ。47歳のベテランにとって、初優勝は長年の積み重ねが結実した瞬間である一方、次戦は「優勝の余韻」と「次も勝てるのか」という周囲の視線が同時に押し寄せる難所でもある。劇的な幕切れとなったアンソニー・サイモンセン戦の記憶を抱えながら、集中を再構築できるか。タイトル2冠目の挑戦は、技術以上にメンタルの質が試される。

 

4)復帰の現実:ビル・オニールは“100%未満”で何を取りに行くのか

大腿四頭筋の負傷で直近2大会を欠場したビル・オニールは、今週復帰予定だ。本人は「まだ100%ではない」としながらも、優勝争いに加わるだけの状態だと語っている。復帰戦の焦点は、爆発力ではなく「崩れない設計」にある。無理を抑えつつスコアを残せれば、マッチプレーの局面で勝負勘がものを言う。

 

5)Bスクワッドが事実上の“メインカード”

今大会は2スクワッド制で、特にBスクワッドが異様な密度を誇る。アンソニー・サイモンセン、ジェイソン・ベルモンテ、EJ・タケット、カイル・トゥループ――主役級が同じ枠に並ぶことで、予選から「決勝戦級」の空気が生まれる。ここで抜け出す選手は、そのまま大会全体の流れを握りやすい

さらにこの4人は、HBOのオリジナル・ドキュシリーズ「Born to Bowl」にもフィーチャーされる。第1話は3月16日(月)に放送・配信予定で、競技の外側にある人物像を知ったうえで試合を観れば、同じ一投でも見え方が変わるだろう。

 

6)フォーマットの要点:耐久戦と短期決戦が同居する一週間

大会は「積み上げ」と「一発勝負」が連結した構造だ。

  • 予選(火・水):全選手16ゲーム

  • 使用パターン43フィート「Carmen Salvino」

  • アドバンサーラウンド(木曜昼):上位3分の1が進出、6ゲームで上位24人を決定

  • エリミネーション・マッチプレー(木曜夜〜金曜):24人で勝ち抜き、各試合はベスト・オブ・7(BO7)

  • 決勝(ステップラダー):日曜に生中継

予選で貯金を作っても、BO7の読み合いで崩れることはある。逆に、予選を薄氷で通過しても、マッチプレーで一気に覚醒する余地が残る。しかも、同一パターンが通されるとはいえ、ゲームが進むほどレーンは変化し、微調整の精度が差になる。ライン選択、球種の切り替え、スペアの取り切り――当たり前の要素を、当たり前に積み上げた選手が最後に残る。

 

7)放送・進行スケジュール(米東部時間)

  • 3月9日(月):PTQ/公式練習/Pro-Am

  • 3月10日(火):Aスクワッド予選①(8G)/Bスクワッド予選①(8G

  • 3月11日(水):Bスクワッド予選②(8G)/Aスクワッド予選②(8G

  • 3月12日(木):アドバンサー(6G)/ラウンド24(BO7

  • 3月13日(金):ラウンド16(BO7)/ラウンド8(BO7

  • 3月15日(日):決勝(ステップラダー

 

決勝は早朝、日本からは「火曜の滑り出し」が最大のヒントになる

Groupon PBA Illinois Classicは、地元凱旋のピーターズ、初優勝直後のドンブロウスキー、復帰のオニール、そしてBスクワッドに集結するサイモンセン/ベルモンテ/タケット/トゥループと、見どころが最初から過密だ。しかも形式は、16ゲームの耐久戦“地力”をふるいにかけ、BO7のマッチプレーで“勝負強さ”を突きつける。

決勝は日本時間3月16日(月)05:00。リアルタイム視聴はハードルが高いが、逆に言えば「週の始まりに最高の勝負」を迎えられる。今週を読むうえで最も重要なのは、火曜の初動だ。予選初日で安定して上位に居座る選手は、レーン変化への対応力が高い可能性がある。そこに、木曜夜からのマッチプレーで爆発力を上乗せできるか――デケーターの一週間は、結果だけでなく「勝ち方」まで記憶に残る大会になりそうだ。

最新の順位表(スタンディング)は、こちらで確認できます。

 👉  Groupon PBA Illinois Classic