フォームを真似するな、機能を真似せよ
ツーハンドもプランターも「スコアが安定する土台」の作り方

記事に入る前に、音声による要点解説をお聞きいただくと、内容が一段と理解しやすくなります。

要点音声解説

本要点音声解説は、「The Clean Up Crew」掲載の動画内容を整理・補足して、NotebookLM を用いて生成したものです。

パワーの前に、まず再現性

回転数を増やしたい。
球速を上げたい。
もっと曲げたい。

そう思うのは自然です。
でも、スコアが安定する順番はだいたい決まっています。

最初に整えるべきは
バランスと精度。
つまり、同じことを毎回できる状態です。

今回の記事は、Mark BakerのQ&A内容をもとに
初心者から中級者が「今日から」スコアを安定させるためのポイントをまとめました。

 

1) 10番ピンが取れない人は、ピンを見すぎている

質問はこうでした。
10番ピンを狙うとき、矢印を狙うべきか。ピンを狙うべきか。

答えはシンプルです。
多くの人は、ピンではなく矢印(アロー)を狙うほうが成功しやすい。

理由はこれです。

ピンは遠い。
遠いものを見ようとすると、頭が上がりやすい。
頭が上がると、肩が動きやすい。
肩が動くと、ラインがズレやすい。

だから、上手い人ほど
ピンを見て投げない。

ここで大事な考え方があります。

ボールをAからBへ運ぶ

Aは、スライドの位置。
Bは、矢印の位置。

例えば右利きの10番ピンで、よく出る基準はこう。

スライド35付近 → 矢印20付近

もちろん人によってズレます。
スピードが速い人、遅い人。
ドリフトする人, しない人。

だから、37で20の人もいるし、33で20の人もいます。

でも最初に「基準」があると、修正が速い。

初心者に多いミスはこれです。

10番ピンが右にある。
だから体ごと右へ歩かないといけない。

この思い込みで
最後に腕で無理やり外へ出そうとして
ガターに落ちたり、最後に逃げたりします。

角度は「歩き方」で作るものではありません。
スライド位置と矢印が角度を作ります。

まずは、矢印を狙い、頭を動かさない。
ここから安定が始まります。

 

2) 精度が上がる人は、左足が静か

ここが今回の核です。

左足を静かにする

右利きなら、左足はスライド足です。
左足がグラグラする人は、だいたい同じ原因を持っています。

スイングが振り子ではなく
引き上げて、引き下ろす動きになっている。

ボールを上げたら、下げないといけない。
その「下げる力」がスライドで出ると
足が揺れます。

足が揺れると、頭も揺れます。
頭が揺れると、狙い続けられません。

だから上手い人ほど
左足がピタッと止まる。
それはつまり
頭が静かということです。

ここ、重要です。

SNSではパワーの話題が伸びます。
回転数、球速、飛び。
でも

パワーは最後の15フィートで効く。
精度は最初から最後まで必要。

だから、土台が先です。
左足が静かになるほど、精度が上がります。

 

3) ツーハンドは正解が一つではない。だから機能を真似する

ツーハンドで低く倒すフォームについての質問もありました。

結論はこうです。
ツーハンドは歴史が浅いので
まだ体系が固まりきっていない。

だから正解が一つではありません。

背が高い人が無理に倒すと
物理的に無理が出ます。

大事なのは

見た目を真似しない
機能を真似する

自分の体格で
再現できる形に落とし込むことです。

 

4) プランターからスライダーへ。最短で変える練習

プランターは最後に滑らず止まる投げ方。
最近は増えています。理由はアプローチがセンターで違いすぎるからです。

プランターなら
滑る床でも、粘る床でも、感覚が変わりにくい。

だから一概に悪いとは言えません。

ただし

膝が痛い
肩が痛い
引き下ろしが強い

この場合は、スライド化が役立つことが多い。

紹介された最短練習はこれです。

タオルを足の下に敷く
ボール無しで最後の一歩だけ練習する

ポイントは

踵から入らない
つま先から入る

スライドは結果ではありません。
滑り始める入り方がすべてです。

 

5) 体が大きい人、柔軟性が落ちた人の精度アップはここ

大柄で柔軟性が落ちて
スイングが安定しない、という相談。

答えは現実的です。

助走の開始位置を前にする
膝を深く曲げすぎない

遠くから行って最後に低くなろうとすると
頭が前に落ちます。

頭が前に落ちると
肩も前に出ます。

肩が前に出ると
リリースがブレます。

逆に、前から始めると

頭が静かになる
スイングが通り道に収まる
精度が上がる

無理に低くしない。
無理に速くしない。
そのほうが、スコアは安定します。

 

6) 握り方で回転は変わる。小指は調整レバー

ボールを掌のどこで支えるか。
小指をどうするか。

これは意外と、結果に直結します。

基本は

掌の中心でボールを感じる

そして小指は調整レバー。

小指を広げると
ボールが掌の中央に乗りやすい
後ろから押しやすい
ロールが増えやすい

小指を握り込むと
ボールが高い位置に乗りやすい
回転を作りやすい

条件に合わせて使い分ける。
これが上手い人の現実的な調整です。

 

7) 力みが消える小技。フラット10を狙うとストライクが増える

面白いのに実戦的な話です。

力んでいる選手に
あえてこういうゲームをやらせる。

フラット10が出たら2ドル払う
ストライクが出たら1ドル払え

フラット10を狙うとは
力を抜いてポケットに当てること。

狙いが変わると
余計な力みが消えます。

すると

ポケット率が上がる
結果として
ストライクが増える

ストライクを義務にすると
外れた瞬間に気持ちが荒れやすい。

でも

ポケットを義務にすると、ストライクはボーナスになる

リーグで力む人ほど、効きます。

 

まとめ スコアが安定する人は、土台と歴史を持っている

今回の要点はこれです。

狙うのはピンではなく、手前の目印(矢印)
左足が静かになるほど、精度が上がる
ツーハンドは見た目ではなく、機能を真似する
スライド化は踵ではなく、つま先から入る
大柄な人ほど、前から始めて頭を静かにする
小指は回転とロールの調整レバー
力むなら、フラット10狙いで力みを外す

そしてMarkが最後に強調したのが、スポーツの歴史を学ぶこと。
誰が何を変えて、今のスタイルが生まれたのかを知ると
上達の比較対象ができて、練習が速くなります。

Earl Anthony
Mark Roth
Amleto Monacelli
Chris Barnes
Tommy Jones
ツーハンドならJason Belmonte

映像を見て、自分との違いを見つける。
それが最短の学びです。