Storm全現行モデルを6カテゴリで網羅
最小個数で最大戦力を作るアーセナル戦略
ボウラー必見、効率的なボール選びのために
ボウリングを楽しむ中・上級者にとって、どのボールをバッグに入れるかはスコアを大きく左右する重要なポイントです。2026年1月現在、Storm Products(ストーム、ロトグリップを含む)は多様なボールラインナップを展開しており、自分の投球スタイルに合った最適なアーセナルを構築することが求められます。
今回紹介するガイドは、2026年1月3日時点での全現行モデルを独自のカテゴリー分類スケールに基づいて整理したもので、ボウリング界のレジェンド、Chris Barnesの理論をベースにしています。目的は、
「同じ役割のボールを重複して購入しない」
「少ない本数で最大の戦力を得る」
という、合理的かつ戦略的なアプローチです。
Stormボールの全体像とカテゴリー別詳細解説
このガイドでは、Stormが展開するボールを以下の6つの主要カテゴリに分類し、それぞれの性能特性・代表モデル・使いどころについて解説します。分類はバランス型ボウラーを基準とし、Out of Box(箱出し)状態での動きが評価の基準です。
1. Strong & Smooth(強くてスムーズ)
このカテゴリは、最もオイルに強く、早く立ち上がる性能を持つボール群です。ハイスペックなレーンコンディション(ミディアム〜ヘビーオイル)での先発ボールとして使用されることが多く、トーナメントや競技志向のボウラーにとっては重要な役割を果たします。
Ion Max
Stormの中で最もフックが早く、オイルへの対応力が最大級。対称コアながら非常に重厚な立ち上がりを見せ、キャッチが強い。開け直後のコンディションや長いオイルに最適。RST Hyperdrive Solid
非対称コアでIon Maxに次ぐパワーを持ちつつ、やや持続性のある曲がり方が特徴。表面も荒めのため、長いオイルにも十分対応可能。EquinoX Solid
2000番仕上げで、前記2つよりやや穏やかに見えるが、コントロール性能が高く安定した立ち上がりを提供。Roto Grip Transformer
4000番仕上げながら滑らかな立ち上がりと強めのバックエンドを両立。Solidにしては少しシャープに動く印象もあり、中間的な存在。
これらのボールは、初投球やレーンがフレッシュな状態で最初に投げるための「先発ボール」として位置づけられます。オイルが多いレーンではまずこのゾーンからスタートし、レーン変化に応じて他カテゴリへ移行するのが理想です。
2. Strong & Sharp(強くてキレる)
現在は数が減ってきているカテゴリですが、「オイルに強い+シャープな曲がり」という特性は強いバックエンドリアクションを好むボウラーにとって非常に有用です。
EquinoX Pearl
強いミッドレーンキャッチに加え、ピン前でしっかり向きを変える明確な曲がり。フレッシュレーンでも使えるパール素材。Viking
手前の走りと鋭い動きが特徴で、強めのパールを探している人に最適。ミディアム〜ヘビーオイルまで対応。IDentity
限定販売ながら今でも入手可能な高性能モデル。非対称コアでありながら、操作性も悪くない。コスト重視のアーセナル構築時に有力な候補。
このゾーンは、現在Stormではあまり新作が出ていないため、代替として「Medium & Sharp」の上位モデルを活用するのが一般的になりつつあります。
3. Medium & Smooth(中程度でスムーズ)
Stormを象徴する「万能型ゾーン」です。ミディアムコンディションに最適で、日常のリーグ戦や大会中盤で活躍するボールが揃っています。
Phase II
長年愛されている名作で、強めのSolid素材+対称コアにより、手前からミッドレーンにかけての読みやすい動きが特長。中盤から後半まで幅広く活躍。Rockstar
Phase II に近い動きで、やや先で動く傾向あり。表面加工や投球者のスタイルに応じて使い分けが可能。Origin EX / Cove
両者ともに、操作性とスムーズな軌道を提供する安定型。フェーズ系以外の中間ボールが欲しい人に向いている。Ion Pro Solid
今回、「Weak & Smooth」から格上げされたモデル。思ったよりもしっかり動くという実戦評価を反映し、より上位カテゴリへ変更された。
このカテゴリのボールは「困った時に頼れる中核」です。複数所有するのは避けるべきですが、Phase IIに類するモデル+もう1種別の性格の違うボールという構成は非常に効果的です。
4. Medium & Sharp(中程度でキレる)
現在Stormが最も注力しているゾーンであり、完成度の高いモデルが多数揃っています。バックエンドでのキレを求めながらも、扱いやすさを損なわない性能が特徴です。
RST Hyperdrive Pearl
Rockstar Amped
Phase II Pearl
この3つは「三強」とも言える出来の良さ。中でもPhase II Pearlは、Phase IIの動きをベースにシャープなリアクションを加えた一品。
Gremlin / Ember
これらはやや新しいアプローチの設計で、ミディアムオイルでの操作性と対応力に優れた選択肢。Next Factor
外見や価格から「強め」と誤解されがちだが、実際には比較的弱めの挙動で、ピークを過ぎたレーンでも使いやすい。IQ AI
IQシリーズらしい滑らかさとキレの中間を持つ存在。対称コアの信頼感も大きい。
このゾーンの多くは「どれか1つ持っておけば困らない」存在ですが、性能が似通っているため、複数所有は非推奨。自分の球質に合った1〜2個を厳選するのがポイントです。
5. Weak & Smooth(弱くてスムーズ)
Stormではリリース頻度が低いマイナーゾーンですが、ドライ寄りのコンディションや、荒れたレーン後半に重宝します。
Level
非常にマイルドな動きを見せるボールで、使いどころは限定的だが、ピンアクションは悪くない。Tropical Surge Solid(Purple)
Surgeシリーズの中では最も強い動きをする仕様で、本来の性能より1段階上のカテゴリと見る意見も多い。
このカテゴリのボールは、極端に乾いたレーンや、リードボウラーが投げた後の極端なキャリーダウン時に重宝します。
6. Weak & Sharp(弱くてキレる)
Stormの中で最も豊富なモデル数を誇るゾーンであり、軽快な走り+明確なキレを好むユーザーに人気です。
IQ Tour(基準点)
Typhoon
High-Road 40
Ultimate Record
High-Road(OG)
Hustleシリーズ各種
IQ Tourは依然としてこのカテゴリの性能基準点であり、万能性の高い名作。High Road系は伝統的なSharp系の代表であり、比較的扱いやすくスピードにも対応可能。
Hustleシリーズは入門者から中級者まで広くカバーできるコストパフォーマンスモデルで、1個は持っておいて損はないラインです。
2024〜2026年発売モデルの役割重複にも注意
過去2年間に発売された主なモデル:
Origin
Physics Blackout
Absolute Power
Ion Pro Hybrid
Summit Peak
Optimum Idol Pearl
Zen 25
Optimum Idol Solid
Sublime Focus
Xponent Pearl
Lightning Blackout
特に
Summit Peak
Optimum Iron Pearl
Zen 25
は非常に似た性能で、すべてを所有する必要はないと明記されています。
また、
Optimum Idol Solid
Sublime Focus
は性能が重なるため、表面調整やレイアウトで差別化しないとアーセナル内での重複になるリスクがあります。
アーセナル構築の最適化は情報整理から始まる
今回のStorm製ボール完全ガイドは、以下の3つを主な目的としています:
自分のボールの性能・役割を正確に理解する
似た役割のボールを複数買わない
最小限の本数で、最大の戦力となるアーセナルを組む
Stormは現在、「Medium & Sharp」および「Weak & Sharp」ゾーンを中心に、非常に厚みのあるラインナップを展開しています。一方で、「Strong & Sharp」や「Weak & Smooth」といったゾーンは限定的であるため、アーセナル全体のバランス調整が求められます。
新しいボール選びに迷っている方は、このガイドをもとに自分のプレースタイルと使用環境に適した選択を行い、無駄のないアーセナル構築を目指しましょう。