2025年BowlTV地域招待大会、ベスト8が出揃う
若手の躍進とベテランの粘りが光る決勝ラウンドへ
熱戦を勝ち抜いた16名が決勝ラウンドに進出
2025年BowlTV PBAおよびPBA50リージョナル・プレイヤーズ・インビテーショナル(RPI)は、全米各地の地域予選を勝ち抜いた実力者たちが集う年間最大級の大会です。今年も18ゲームにわたる予選ラウンドと、白熱したマッチプレーを経て、各部門8名ずつ、計16名の選手が決勝ラウンド進出を決めました。
特に注目を集めているのは、若干21歳ながらPBAツアー優勝歴を持つデオ・バーナード、そしてPBA50部門のディフェンディング・チャンピオンであるランディ・ワイス。若さと経験がぶつかる戦いは、まさにボウリングファン必見の展開となっています。
PBA部門の注目選手と準々決勝進出者
デオ・バーナード:21歳にして15度目のタイトルを狙う
今大会でもっとも注目を集めている若手選手の一人が、21歳のデオ・バーナードです。彼はまだ若いながらも、PBAリージョナルツアーで6年以上の経験を持ち、これまでに14回の優勝実績を誇ります。2024年にはPBAチーター選手権を制し、PBAツアータイトルも獲得しています。
バーナードは予選を21位で通過し、24名によるマッチプレーに進出。そこからライアン・スピアー(3-2)、クリス・コールツォウ(3-1)を撃破し、堂々とラウンド8入りを果たしました。
「スコアは思ったより高かったけど、なんとか対応できた。各ブロックで徐々に自分のリズムをつかんでいった」と、試合後に語ったバーナードは、自身の冷静さと適応力を武器に、準々決勝でも大きな活躍が期待されます。
彼の次なる対戦相手は、2024年USBCマスターズ優勝者のディーロン・ブッカー。まさに実力者同士の一戦となり、準決勝進出の行方は予想がつきません。
各ブロックの勝者たち:実力者がひしめくPBA部門のベスト8
今回ラウンド8に進出したのは、全員がマッチプレーを勝ち抜いた実力者たちです。
ジェフ・マン:インディアナ州代表。2026年PBAツアーへの優先出場資格も獲得。
キャム・クロウ:ラウンド24で3-0の圧勝劇。
マット・テイラー:ノースカロライナ州代表で、予選上位通過の安定感が光る。
ケビン・ビエンコ:強敵ライリー・ウッダード(第2シード)を3-1で撃破。
ディーロン・ブッカー:すでにツアータイトルを持つUSBC王者。
デオ・バーナード:注目の若手筆頭。
アンドリュー・ホール:第1シードを倒した伏兵。
クリストファー・トゥホルスキー:予選最下位(24位)からの快進撃。
とくにクリストファー・トゥホルスキーは、予選24位ながら第9シード・第8シードを連破するなど、大会最大の番狂わせを演じています。
2026年PBAツアー出場資格を手にした選手たち
今大会は、2026年のPBAツアーへの出場権にも直結しています。各リージョンでポイント上位に入った選手が対象で、今回以下の3名がその資格を獲得しました。
ジェフ・マン(インディアナ州)
ライアン・スピアー
マット・テイラー(ノースカロライナ州)
PBA50部門:ベテラン勢の意地と戦略
マイケル・ハギット:予選を支配した新星
PBA50部門の予選をリードしたのは、マイケル・ハギット。18ゲームを通して平均スコア227以上(合計4,101ピン、+501)を記録し、圧巻のパフォーマンスを披露しました。
予選上位の4名(ハギット、カイル・ビゲロー、マイケル・クラークJr.、エリック・アドルフソン)は、マッチプレー初戦を免除され、体力を温存した状態でラウンド8に挑みます。
ランディ・ワイス:王者の意地と経験
昨年大会の覇者であるランディ・ワイスは、今回予選11位と苦しいスタート。ですが、マッチプレーでは5ゲームのフルセットにもつれ込む接戦を3-2で制し、ベスト8進出を決めました。
「昨年の優勝経験に頼るのは危険。今年はまったく違うフィールド。すべてをリセットし、対等な立場で挑む必要がある」と語るワイス。連覇を狙う彼の覚悟が感じられるコメントです。
PBA50部門のラウンド8対戦カード
マイケル・ハギット vs. ブレイン・ウェニンガー
エリック・アドルフソン vs. マイケル・マキュー
カイル・ビゲロー vs. ダン・ノートン
マイケル・クラークJr. vs. ランディ・ワイス
こちらも若手とベテランが混在する興味深い組み合わせとなっています。
頂点に立つのは誰か?決勝ラウンドはBowlTVで生配信
準々決勝は現地時間12月15日(日)午前10時(東部時間午後1時)より、ネバダ州リノのナショナル・ボウリング・スタジアムにてスタートします。続いて準決勝は午前11時30分、決勝戦は午後1時に予定されており、すべてBowlTVでライブ中継されます。
また、優勝者にはPBAレジェンド、クリス・ウォーレンの名を冠したRPIトロフィーが贈られます。彼はPBAリージョナルツアーで通算47勝を挙げており、その記録はピート・ウェーバーと並ぶ偉業です。
全選手が使用するオイルパターンは長さ40フィートのもの。技術・戦略・メンタルのすべてが試される舞台に、誰が最も輝くのか――注目の一日が始まります。