日本女子プロボウリングの頂点を懸けた戦いが開幕！

2025年12月11日、埼玉県の新狭山グランドボウルにて「HANDA CUP・第57回全日本女子プロボウリング選手権大会」が開幕しました。公益社団法人日本プロボウリング協会（JPBA）と国際スポーツ振興協会（ISPS）の共催により、今年も国内最高峰の大会が開催され、全国から選ばれた72名のトッププロが激突しています。

初日は予選前半として12ゲーム（6G×2パート）が行われ、翌日にはさらに12ゲームを追加し、計24Gで準決勝進出者24名が決定されます。

予選前半の結果と注目選手たちのパフォーマンス

熾烈な予選前半、トップは野仲美咲選手

予選前半12ゲームを終えて、首位に立ったのは野仲美咲選手（ココレーン所属）。1ゲーム平均224.66ピンという安定したスコアで合計1,348ピンを記録し、全体1位にランクインしました。特に1G目の267ピンや8G目の247ピンなど、高得点を連発しており、コンディション適応力の高さが光ります。

崎山穂花選手は、7G目の258ピンや7G目〜9G目の合計707ピンなど、後半にかけての伸びが目立ち、2,572ピンで2位に浮上。秋光楓選手も後半6ゲームで677、640ピンをマークするなど、安定感のあるプレーで3位をキープしました。

ベテラン勢の奮闘と若手の台頭

今大会には、歴代優勝者やポイントランキング上位者といったベテラン選手が多数出場しており、その戦いぶりにも注目が集まっています。

まず、今季絶好調の寺下智香選手（神戸六甲ボウル／サンブリッジ）は、12G合計2,484ピンで12位につけ、安定した実力を発揮しています。後半の11G目では264ピンをマークするなど、流れを掴みつつあります。

また、松永裕美選手（ABS所属）は2,491ピンで9位にランクイン。経験豊富な投球術で予選前半からしっかりとポイントを積み上げ、準決勝進出圏内にしっかり食い込んできました。

一方、人気・実力ともに高い姫路麗選手（フリー）は、序盤で苦戦し2,339ピン・39位と出遅れる形に。巻き返しに期待がかかります。

若手選手では、川田菜摘選手（フリー／ABS）が2,496ピン・8位と堂々のトップ10入り。後半12G目では228ピンとまとめ、安定したスコアで準決勝進出へ好位置を確保しました。

さらに、安田明香里選手（東興鉛鉄工業）は前半苦戦するも、ラスト3ゲームで739ピンを記録し、最終12Gで2,441ピン・20位までジャンプアップ。今大会屈指の追い上げ劇を見せています。

予選フォーマットと会場の特性

本大会は全24ゲームを通じて上位24名が準決勝に進出。その後、準決勝9G、そして上位4名による「全日本方式ステップラダー」で最終順位が決定されます。

レーンコンディションは日ごとに変化し、初日は30フィート（PartⅠ）と38フィート（PartⅡ）のオイルパターンが採用されました。これにより、選手たちはボール選択や戦術を柔軟に切り替える対応力が問われ、スコアに大きな影響を及ぼす要素となっています。

予選後半と決勝に向けて、注目の戦いは続く

予選前半12Gを終えた段階で、選手たちの実力と戦略の差がスコアに明確に表れ始めています。首位を走る野仲美咲選手をはじめ、多くの選手が高得点を連発しており、後半戦と準決勝の動向に大きな注目が集まります。

準決勝以降はテレビ中継やライブ配信も予定されており、全国のファンにとっても見逃せない展開が待っています。頂点に立つのは誰か――緊迫の戦いは、いよいよ佳境を迎えます。