2025 IBFボウリング世界選手権
女子団体戦、アメリカ代表が金メダルを目指して準決勝へ

運命の一日を前に静かな木曜日

2025年IBFボウリング世界選手権も、いよいよ終盤に差し掛かっています。開催地の香港では、12人のアメリカ代表選手にとって、12月4日(木)は競技のない“休息の日”となりました。しかし、それはまさに「嵐の前の静けさ」でした。翌5日(金)には、女子団体戦の準決勝と決勝が行われ、アメリカ女子チームが金メダルをかけた大一番に臨みます。

 

強豪国との対戦、再びの栄光を目指すアメリカ女子チーム

アメリカ女子代表は予選を3位で通過。準決勝では第2シードの韓国と対戦し、勝利すれば決勝で第1シードのマレーシア第4シードの日本の勝者と対戦します。金メダル獲得には、連続で世界の強豪国を撃破しなければなりません。

出場メンバーは以下の6名です:

  • ジュリア・ボンド(ネブラスカ州リンカーン)

  • ブリアナ・クレマー(ケンタッキー州パイクビル)

  • ブリアナ・コーテ(アリゾナ州ツーソン)

  • ジリアン・マーティン(オハイオ州ストウ)

  • シャノン・プルホウスキー(オハイオ州デイトン)

  • ローレン・ルッソ(ミズーリ州オーファロン)

これらの選手たちは、「ベイカーフォーマット」と呼ばれる3ゲーム制のチーム戦で、準決勝・決勝の両ラウンドに臨みます。競技は香港・湾仔のクイーンエリザベススタジアムで行われ、華やかな舞台で世界一を決することになります。

特に注目されるのは、シャノン・プルホウスキー選手の存在です。彼女は今年1月に同会場で開催されたIBFワールドカップでも、コーテ選手、マーティン選手、ルッソ選手と共に金メダルを獲得しています。

このスタジアムは、特別な思い出があります。今年1月に成功を収めた経験が、明日の試合でも私たちの支えになるはずです」と、プルホウスキー選手は語っています。

 

男子団体は欧州勢が主役に、アメリカ男子は予選敗退

一方で、男子団体戦も同じ日にクイーンエリザベススタジアムで準決勝・決勝が行われます。対戦カードは以下の通りです:

  • ドイツ(第1シード) vs フランス(第4シード)

  • スウェーデン(第2シード) vs 韓国(第3シード)

アメリカ男子代表は、予選で28チーム中15位に終わり、惜しくも決勝トーナメント進出を逃しました。出場選手は以下の通りでした:

  • アンドリュー・アンダーソン(ミシガン州)

  • ライアン・バーンズ(テキサス州)

  • パッキー・ハンラハン(カンザス州)

  • A.J.ジョンソン(ウィスコンシン州)

  • クリストファー・プラザー(イリノイ州)

  • クリス・ビア(オハイオ州)

彼らの活躍が見られなかったことは残念ですが、今後の国際大会での巻き返しに期待が寄せられます。

 

2025年世界選手権、クライマックスへ

11月25日に開幕した2025年IBFボウリング世界選手権も、いよいよ最終日を迎えます。5日(金)に行われる女子・男子団体戦の決勝で、すべてのメダルが決定し、その夜にはビクトリーバンケット(表彰式兼閉会式)によって大会が締めくくられます。

アメリカ女子代表が、再びの栄光を手にできるのか。世界が注目する舞台で、彼女たちの戦いに期待が集まります。