ボウリング界のレジェンドたち
PBA過去25年のトッププレイヤー第10〜6位発表!
2000年から2025年までの四半世紀におよぶPBAツアーの歴史を振り返る上で、最も影響力のある25人の選手を選出するプロジェクトがスタートしました。PBAは、これまでの25シーズンの中で、大会成績・タイトル数・年間最優秀選手(Player of the Year)などの実績に基づくポイント制を用いてランキングを作成。
この記事では、ランキング第10位から第6位までに選ばれた現代のPBAを象徴する選手たちにフォーカスします。
ランキング評価基準(2000〜2025年の実績)
通常大会トップ5入り:1ポイント
メジャー大会トップ5入り:2ポイント
通常大会優勝:5ポイント
メジャー大会優勝:7.5ポイント
年間最優秀選手受賞:15ポイント
第10位:ビル・オニール(Bill O’Neill)|174.5ポイント
通常タイトル:12勝
メジャータイトル:3勝
通常トップ5入り:66回
メジャートップ5入り:13回
“ザ・リアル・ディール”の異名を持つオニールは、キャリア初期にテレビ決勝に12回出場して初タイトルに到達という苦労の末に、15年間で15タイトルを獲得。現在はPBA殿堂入り選手としてその実力を証明しています。
オニールと11位のピート・ウェーバーとの間にある大きなポイント差は、“真のトップ10”のラインを象徴しているといえます。
第9位:ミカ・コイブニエミ(Mika Koivuniemi)|182.5ポイント
通常タイトル:11勝
メジャータイトル:3勝
通常トップ5入り:49回
メジャートップ5入り:13回
年間最優秀選手賞:2回
“メジャー・ミカ”の異名を持つコイブニエミは、2011年のPBAトーナメント・オブ・チャンピオンズで224、299、269という驚異的なスコアを記録し、当時過去最高額の25万ドルを獲得。
この25年間で「年間最優秀選手」を2回受賞したのはわずか4人(ベルモンテ、タケット、ウィリアムズ、そしてコイブニエミ)しかおらず、その中に名を連ねる実力者です。
第8位:アンソニー・サイモンセン(Anthony Simonsen)|187.5ポイント
通常タイトル:11勝
メジャータイトル:5勝
通常トップ5入り:51回
メジャートップ5入り:22回
2000年問題の騒動からわずか6日後に3歳を迎えたサイモンセンは、まさにY2K世代の象徴的存在。すでに5つのメジャータイトルを獲得しており、この世紀で彼より多くメジャーを制したのは3人だけ。
さらに驚くべきは、まだ30歳未満でありながら歴代8位にランクインしている点。「年間最優秀選手」の受賞がまだない選手としては史上最高位で、今後の成績次第ではさらに上位が期待される逸材です。
第7位:ショーン・ラッシュ(Sean Rash)|206ポイント
通常タイトル:16勝
メジャータイトル:2勝
通常トップ5入り:64回
メジャートップ5入り:16回
年間最優秀選手賞:1回
21世紀を代表する存在のひとりであるラッシュは、ツアー予選からの出場で初タイトルを獲得した史上初の選手。さらに、初のテレビ中継4試合すべてで勝利し、初登場からテレビ決勝7連勝という偉業も成し遂げました。
彼のトップ5入り回数(合計80回)は、ジョーンズと並んで歴代4位タイであり、安定感と爆発力の両方を持つ“テレビの顔”ともいえる選手です。
第6位:トミー・ジョーンズ(Tommy Jones)|213ポイント
通常タイトル:18勝
メジャータイトル:2勝
通常トップ5入り:67回
メジャートップ5入り:13回
年間最優秀選手賞:1回
この25年で20タイトル以上を獲得した4人のうちの1人であるジョーンズ。特に印象的なのは、PBA殿堂入りの週末に300点を達成し、「ホール・オブ・フェーム・クラシック」で優勝したという記憶に残る快挙です。
PBAリーグやTeam USAでの実績を加味すれば、この6位という評価でも過小評価かもしれないとの声もあります。技術・スタイル・勝負強さを兼ね備えた最も完成度の高いボウラーのひとりです。
現代PBAを象徴する5人のスターたち
ランキング第10位〜第6位に選ばれた選手たちは、いずれも四半世紀のPBAを代表する実力者たちです。
ビル・オニール:遅咲きの安定型、着実にPBA殿堂入り
ミカ・コイブニエミ:メジャー制覇と2度の最優秀選手で輝く北欧の巨人
アンソニー・サイモンセン:若くしてメジャー5勝、未来の王者候補
ショーン・ラッシュ:テレビ決勝に強く、勝負所で結果を出す男
トミー・ジョーンズ:タイトル数、安定性、記憶に残る瞬間すべてを備える万能型
彼らのキャリアは、PBAの進化と多様性の証明であり、その存在がなければ、現代のボウリング界は成り立たなかったと言っても過言ではありません。