マーク・ベイカーが答える!
ボウラーのための実践アドバイス集

記事に入る前に、音声による要点解説をお聞きいただくと、内容が一段と理解しやすくなります。

要点音声解説

本要点音声解説は、「The Clean Up Crew」掲載の動画内容を整理・補足して、NotebookLM を用いて生成したものです。

【1】導入:トップコーチの言葉に学ぶ、成長へのヒント

こんにちは!ボウリング教室ブログへようこそ。
今回のテーマは、PBAツアーで数多くのプロ選手を育ててきた名コーチマーク・ベイカーによる、Q&A形式の実践アドバイス集です。

「これって自分だけ?」と感じるような悩みや、「誰にも聞けなかった」という疑問に、明快かつロジカルな答えが返ってきます。初級者〜上級者まで、全ボウラー必見の内容です!

 

【2】基本編:フォームの「軸」を整えることが上達の第一歩

Q1. スイングは足の後ろに行くべき?

初心者にありがちな誤解ですが、スイングを足の後ろに振ろうとするのはNGです。

マークによれば、「スイングはできるだけ真っ直ぐ後ろに引くこと」が理想。なぜなら、ボールの勢い(モーメンタム)は、邪魔するものがないときに最も自然に出るからです。

💡ワンポイントアドバイス

  • 体を開きすぎない:右利きの場合、右肩が外に開くとボールが外側へ流れ、体の回転でコントロールしようとして不安定になります。

  • 鏡の前で素振り練習:まっすぐ後方へ腕を振れるかチェックしましょう。

 

Q7. ウォームアップの理想的な進め方は?

「最初から100%で投げる必要はない」とマークは強調します。
特にリーグや大会前、制限時間内で早く仕上げたい気持ちはわかりますが、急いで投げるとフォームが崩れるリスクが高いです。

✅おすすめウォームアップメニュー(5投)

  1. 1〜2投目:ゆっくりとしたリズムでフォーム確認
    位置やバランスに集中。ボールがどこで曲がるかを観察。

  2. 3〜4投目:スピードを80%に戻す
    実戦に近いリズムに戻しつつ、リリースの感覚を確認。

  3. 5投目:本番に向けた全力投球
    このタイミングでアジャスト完了。

 

【3】中級編:ストライク率とスペア率を上げる“コントロール術”

Q2. 「ベイカーボックス」より「アロー」を見る理由

マーク・ベイカー本人が「アロー派」と公言しているのは有名な話。
アロー(矢印マーク)は、投球中に視線を固定しやすいポイントです。ベイカーボックス(最終ヒットゾーン)を意識しながらも、実際に見るのはアローに絞ったほうが精度が上がります。

📌練習メニュー:アロー精度向上ドリル

  • 1投目:5番アローを狙う

  • 2投目:6番アローを狙う

  • …と順番にずらしながら、狙ったアローに通す練習を繰り返しましょう。
    ターゲットに対する投球精度が格段に上がります。

 

Q3. バケットや7番ピンが残る原因とは?

🟨バケット(2-4-5 など):

  • ポケットヒットしていない証拠

  • 対処法:

    • 立ち位置とアローを1〜2枚右にずらす

    • それでも変化なしなら、ボールの表面を調整する

🟥7番ピン:

  • ポケットに入っているがエネルギー不足のパターン

  • 対処法:

    • ボールの表面を粗くする(下記Q6参照)

    • 回転数を増やすトレーニングを取り入れる

 

【4】上級編:タイミング・表面調整・メンタル管理で勝つ!

Q4. 練習のしすぎが逆効果になるって本当?

結論:Yes. 練習の「質」が最重要です。

「調子が悪いのに、無理に投げ続けるとその悪い感覚が染みつく」とマークは忠告します。
理想は、「数ゲームで改善が見られる」こと。もし改善しなければ、動画撮影→自己チェック or コーチに相談がおすすめです。

💡質の高い練習のポイント

  • 1投ごとに結果と狙いを記録(ジャーナル形式)

  • 1つのテーマ(例:スイング、目線、ステップ)に集中

  • 練習は1時間以内、疲れる前に終了

 

Q5. ワンハンド・ツーフィンガーのタイミング測定法

2フィンガー・ノーサム(親指なし)の投法でも、「スライド足が頭の前に来たとき、スイングが水平」という原則は変わりません。

親指を使わないため、スイングの高さが制限されやすく、リズムと体の使い方が非常に重要になります。

✅タイミング調整練習

  • 壁に向かって「エアスイング」

  • タイミングを意識した素振り動画を撮る

  • スライド足が頭の前にある瞬間を確認

 

Q6. 表面加工でボールはどう変わる?

マークは「アブラロンパッド(Abralon Pad)」による表面調整を強く推奨しています。

粗さ効果使用シーン
360〜500番粗くする → 早めに曲がるオイルが多いレーンで
1000〜2000番中間万能型セッティング
4000番滑らかにする → 奥で曲がるレーンがドライ気味なとき

 

🔧練習方法

  • パッドを使って「同じボールを複数の表面仕上げ」で比較

  • 変化の違いを体感することで「引き出し」が増えます

 

Q8. 頭と胸を上げて投げるには?

頭が下がると、肩が内旋(内向きに入り)して、リリースでボールの上に手が回りやすくなるため、ボールが前方に叩きつけられるようになります。

📌チェックポイント

  • 顎を上げて、胸(胸骨)を正面に向ける

  • 目線は常に「アロー」に固定

  • 鏡の前でアドレス姿勢を確認(肩の向き・首の角度)

 

【5】まとめ:一流のヒントは、日々の一投に宿る

マーク・ベイカーのアドバイスは、どれも「理屈」と「実践」がセットになっています。だからこそ、どのレベルのボウラーにも役立ちます。

フォーム、タイミング、目線、ボール表面など、一つひとつの「小さな見直し」がスコアアップへの近道です。