2000年以降の最強ボウラーランキング:第15位~第11位を発表!
2025年、PBAツアーは2000年以降25シーズン目を迎えました。この四半世紀で、プロボウリングの世界は大きな変化を遂げ、数々の記録が塗り替えられました。スタイルの進化、新星の登場、レジェンドたちの活躍と引退——そのすべてを経て、PBAは次の時代へと進んでいます。
本記事では、「過去25シーズンにおけるPBA最強選手ランキング」から、第15位から第11位までにランクインした注目選手たちを紹介します。
25年間の軌跡とランキングの背景
PBAは、2000年から2025年の成績をもとに、ポイント制で「過去25年間のベストプレイヤー25人」を選出しました。ポイントは以下の実績に応じて付与されています。
通常大会のトップ5入り:1ポイント
メジャー大会のトップ5入り:2ポイント
通常タイトル獲得:5ポイント
メジャータイトル獲得:7.5ポイント
年間最優秀選手(Player of the Year):15ポイント
ランキングは実際の競技成績に基づいた客観的な評価で、PBAを代表するレジェンドから、現役のスター選手までが名を連ねています。
第15位〜第11位の選手たち
第15位:イェスパー・スベンソン(Jesper Svensson)|129ポイント
通常タイトル:12勝
メジャータイトル:2勝
通常トップ5:38回
メジャートップ5:8回
スウェーデン出身のスベンソンは、その独特なスタイルと冷静なプレースタイルで「アイスマン」の異名を持つ存在です。2025年シーズン終盤には2大会連続優勝を果たし、うち1つは自身2度目のトーナメント・オブ・チャンピオンズ(TOC)制覇。これにより、長年のダブルスパートナーを上回るランク入りを果たしました。
複数タイトルを獲得したシーズンが5回を超える数少ない選手として、その安定感は際立っています。
第14位:パトリック・アレン(Patrick Allen)|137ポイント
通常タイトル:11勝
メジャータイトル:2勝
通常トップ5:36回
メジャートップ5:8回
年間最優秀選手:1回
アレンは2000年代後半の5年間で圧倒的な強さを見せ、13個の通算タイトルのうち11個をこの期間に獲得。特に左利きボウラーとして最も成功した一人と評価されており、この25年で「年間最優秀選手」に選ばれた唯一の左利きです(もう一人の左利き受賞者は別時代の選手)。
第13位:パーカー・ボーン3世(Parker Bohn III)|141.5ポイント
通常タイトル:10勝
メジャータイトル:3勝
通常トップ5:40回
メジャートップ5:7回
年間最優秀選手:1回
ボーン3世は、51歳で制した2015年のPBA世界選手権で再び注目を集めました。すでにキャリアのピークを過ぎていた年齢にも関わらず、大舞台で勝利を収めた伝説の勝負師です。
2000年以降だけで3つのメジャータイトルを獲得しており、通算35勝のうち後期キャリアも充実していた稀有な存在です。
第12位:ウェス・マロット(Wes Malott)|145.5ポイント
通常タイトル:9勝
メジャータイトル:1勝
通常トップ5:50回
メジャートップ5:14回
年間最優秀選手:1回
「ビッグ・ナスティ」の愛称で親しまれるマロットは、記録上のポイント以上に“記憶に残る選手”です。Wikipediaには「King of Bowling」という特設セクションがあるほど、彼の存在は象徴的。
50回の通常大会トップ5入りと14回のメジャー大会トップ5入りという抜群の安定感を持ち、ファン人気とインパクトではトップクラスの選手です。
第11位:ピート・ウェーバー(Pete Weber)|147ポイント
通常タイトル:9勝
メジャータイトル:4勝
通常トップ5:36回
メジャートップ5:18回
伝説のボウラー、ウェーバーは、2000年以降も大舞台での強さを維持し続けました。トップ5入りは54回と控えめながら、メジャータイトル4勝は全選手中5番目という実績を誇ります。
加齢による衰えを乗り越え、重要な局面で勝負強さを発揮できる真のチャンピオン。華やかなパフォーマンスとカリスマ性で、今なおPBAの“顔”として語り継がれています。
進化するPBA、変わらない情熱
15位から11位までの選手たちは、それぞれの時代において異なる形でPBAを象徴してきた存在です。若手の台頭が目覚ましい一方で、ベテラン選手たちの経験と粘りも健在。彼らの活躍があってこそ、PBAの歴史は厚みを増し、今後の発展へとつながっていくのです。
今後発表されるトップ10のランキングでは、さらに激しい競争と実績が明らかになるでしょう。ボウリング界の栄光の記録は、まだまだ続きます。