PBA RPI招待選手に新たな10名が追加
ミッドウエストおよびサウス地域から実力派が集結
ボウリング界注目の大会、出場者が続々決定
2025年12月11日から14日にかけて、ネバダ州リノのナショナル・ボウリング・スタジアムで開催されるPBAリージョナル・プレイヤーズ・インビテーショナル(RPI)に、新たに10名の自動出場選手が追加されました。今回選ばれたのは、PBAミッドウエスト地域とPBAサウス地域で行われたRPI予選大会の上位入賞者たちです。
本大会は、PBAリージョナルツアーの年間最終戦にあたるハイレベルなイベントであり、各地域から選抜された強豪たちが一堂に会します。今季の成果をかけた戦いに、多くの注目が集まっています。
地域予選の結果と注目の出場選手
■ PBAミッドウエスト地域:若手とベテランが競演
ミッドウエスト地域の予選では、4名の選手がRPI出場権を獲得しました。なかでも注目を集めたのは、キャム・クロウ(Cam Crowe)です。
2025年ハリー・ゴールデンPBA新人王の次点に輝いたクロウは、左利き・両手投げのスタイルを武器に活躍。
今回の予選、「PBAストライクNスパア2ミッドウエストBowlTV RPI予選」でステップラダー決勝に進出。
決勝のトップシードで優勝したクリス・プレイサー(Kris Prather)、ジャスティン・ノールズ(Justin Knowles)、ケビン・マキューン(Kevin McCune)の3名はいずれもRPI出場資格を持たないため、クロウが正式にRPI出場者に確定しました。
さらに注目すべき選手は以下の通りです:
スペンサー・ロバージュ(Spencer Robarge):2024年のミッドウエスト地域最優秀選手(Player of the Year)。
ライアン・バートン(Ryan Burton):同地域の2024年新人王(Rookie of the Year)。
両者ともステップラダー入りは逃したものの、将来の有力選手として名前を挙げられています。
ロバージュは、2021年PBAジュニア男子全国チャンピオンかつUSBCマスターズ決勝進出経験者であり、今シーズンから正式にPBAに加入。
加えて、ダリン・ブルームクイスト(Darin Bloomquist)が最後の自動出場枠を獲得しました。
彼は右利きの片手投げプレイヤーで、クロウとは対照的な投球スタイルが特徴。
予選で安定した成績を残し、出場権を勝ち取りました。
■ PBA50ミッドウエスト地域:ヘス不在も実力者が揃う
PBA50(50歳以上の部)では、トム・ヘス(Tom Hess)が予選優勝を果たしましたが、今季のPBA50ツアーでの活躍によりRPI出場資格を持たず。
そのため、出場権は以下の3名に与えられました:
ロン・ハート(Ron Hurt)
スコット・メリット(Scott Merritt)
ジェフ・ジョンソン(Jeff Johnson)
これらの選手は、アメリカ中西部(通称「Big Tenカントリー」)を離れ、12月のリノ大会に参戦することになります。PBA50ツアーで安定した実績を積み重ねた実力者揃いであり、ヘスの不在を補って余りある戦いが期待されます。
■ PBA50サウス地域:平均スコアの高さが激戦を証明
サウス地域の予選では、以下の3名がRPI出場権を獲得しました。
デニス・キロウ(Dennis Killough):決勝でリチャード・ブラックモン(Richard Blackmon)を216-166で破り、見事優勝。
ブラックモンは決勝進出に加え、準決勝でも実力者のキップ・ロバーツ(Kip Roberts)を下しており、こちらも出場権を獲得。
キップ・ロバーツは予選全体で平均222ピンという高スコアを記録しながらも、準決勝での231-222の惜敗によりタイトルを逃しました。
この地域のレベルの高さは、平均スコアの数字からも明白です。リノ本戦でも注目の対決が予想されます。
世界規模で進む選手選出、残すは西部地域のみ
これまでに、イースト地域から4名、セントラル・サウスウエスト地域から10名、そしてノースウエスト地域からも10名がRPI出場を決定済み。今回のミッドウエスト・サウス地域からの10名と合わせて、すでに多くの出場者が決まりつつあります。
さらに、今後はスウェーデン、日本、中国の各地域の出場選手も近日中に発表予定。世界的に注目される大会として、その枠組みが完成に近づいています。
最後のRPI予選大会は、今週末にラスベガスで開催されるPBA西部地域大会。ここで出場権をかけた最後の戦いが行われます。
RPIの詳細、出場資格、ルールなどは公式サイトにて随時更新中。年末のリノでの戦いに向けて、選手たちの準備とファンの期待が高まるばかりです。