藤原聖佳・斉藤琢哉が頂点に輝く!
第47回STORMジャパンオープンボウリング選手権が盛大に閉幕
								国内最大級のボウリング大会が4日間の熱戦を経て閉幕
2025年10月31日から11月3日までの4日間、愛知県稲沢市にある稲沢グランドボウルで、「第47回STORMジャパンオープンボウリング選手権」が開催されました。
この大会は、プロ・アマチュア合わせて約1300名が参加する、日本最大規模のボウリングイベント。116レーンを有する世界最大級の会場には、全国各地からボウリングファンと選手が集まりました。
大会は例年通り、4人チーム戦・ダブルス戦・シングルス戦・個人総合(オールエベンツ)を経て、マスターズ(男子)・クイーンズ(女子)による決勝ダブルエリミネーション方式で頂点が決まるフォーマットで実施。競技と交流が融合する、まさに「ボウラーの祭典」でした。
名勝負の連続!男子マスターズ・女子クイーンズ決勝戦の模様
斉藤琢哉、劇的な勝利で男子マスターズ優勝!
男子マスターズ決勝に進出したのは、斉藤琢哉(伊勢原ボウリングセンター)、福満亮(アマ/西肥シルバーボウル)、斉藤祐哉(桜ヶ丘ボウリングセンター)の3名。中でも注目されたのは、斉藤兄弟による3位決定戦。左投げ同士の兄弟対決は、弟・琢哉が終盤にかけて逃げ切る展開となりました。
そして迎えた福満亮との優勝決定戦では、まず斉藤が第1ゲームを制して勝負を再優勝決定戦へと持ち込みました。
続く最終ゲーム、両者一歩も譲らぬ展開の中で、斉藤琢哉が序盤から連続ストライクを重ね、冷静な試合運びで主導権を掌握。
終盤も確実にスコアを積み重ね、福満の追い上げを振り切って見事な勝利を収めました。
斉藤は準決勝でも298点を含む3ゲーム計856点という驚異的なスコアを記録しており、まさに圧巻のパフォーマンスで勝ち上がった形です。これで自身通算4勝目、2023年「KUWATA CUP」以来のビッグタイトル獲得となりました。
優勝:斉藤琢哉(プロ48期/伊勢原ボウリングセンター)
準優勝:福満亮(アマチュア/西肥シルバーボウル)
第3位:斉藤祐哉(プロ49期/桜ヶ丘ボウリングセンター)
女子クイーンズ決勝ではアマチュア・藤原聖佳が歴史的快挙!
女子クイーンズの決勝には、藤原聖佳(アマ/アカフーボウル)、入江菜々美(アマ/名古屋グランドボウル)、石田万音(プロ55期/アルゴセブン・ハイ・スポーツ社)の3名が進出。
3位決定戦では、石田が粘りを見せたものの、入江が勝利。そして優勝決定戦では、藤原と入江のアマチュア同士の対決に。スタートは入江が先行するも、藤原が中盤から5連続ストライクを叩き出す怒涛の追い上げ。
入江は9フレームで7-10のスプリットに見舞われ、反撃の芽を絶たれる形に。藤原聖佳が落ち着いたゲーム運びで頂点に立ち、アマチュア選手として大会史上6人目の総合優勝という偉業を成し遂げました。
藤原は27歳の右投げボウラーで、今大会がジャパンオープン初優勝、出場は4回目。優勝ボールはSTORM EQUINOX(イクイノックス)を使用。試合後は「これからもボウリングを楽しみたい」と笑顔で語り、会場から大きな拍手が送られました。
優勝:藤原聖佳(アマチュア/アカフーボウル)
準優勝:入江菜々美(アマチュア/名古屋グランドボウル)
第3位:石田万音(プロ55期/アルゴセブン/ハイ・スポーツ社)
若手・アマチュアの台頭とハイスコア達成が目立つ大会に
本大会では、プロ選手に混じってアマチュア選手の大健闘が目立ちました。男子部門では、準優勝の福満亮をはじめ、久冨木広(5位)、佐藤滉介(9位)らが堂々のベスト10入り。女子部門では、藤原・入江のほか、網代羅夢や濱﨑りりあも上位に進出しました。
また、男子準決勝ではパーフェクトゲームが複数記録され、とりわけ斉藤琢哉の298・279・279=856点のハイシリーズは歴代屈指のインパクトを残しました。女子でも高スコアが連発し、大会全体のレベルの高さが際立つ内容でした。
ボウリングを通じた再会と感動、来年の再会を誓う場に
「ジャパンオープンはボウリングの“お祭り”」という言葉通り、試合の合間には全国の仲間との再会や交流の場としての魅力も大いに感じられました。
選手たちは試合だけでなく、かつてのライバルや恩師との再会、同じセンターに通う仲間との交流を楽しみ、「また来年、ここで会おうね」という声があちこちから聞こえてきたそうです。
ボウリングという競技を通じて生まれる友情・絆・情熱が集まる舞台、それが「STORMジャパンオープンボウリング選手権」。
2026年の大会ではどんなドラマが生まれるのか、今から楽しみです。
ベストアマ
福満 亮選手(西肥シルバーボウル)
総合2位
															ベストアマ
藤原聖佳選手(アカフーボウル)
総合優勝