アマの星が輝く!「さわやかカップ2025 第32回千葉オープン女子チャリティボウリングトーナメント」予選
熱気に包まれた富津スターレーン
2025年10月24日から26日にかけて、千葉県富津市の「富津スターレーン」にて開催された「さわやかカップ2025 第32回千葉オープン女子チャリティボウリングトーナメント」は、女子プロ・アマチュアボウラーが一堂に会する年に一度のビッグイベントです。会場には熱心なファンが詰めかけ、コカ・コーラの応援グッズや地元支援を通じてチャリティ色も濃い大会となりました。
予選8G、アマ旋風とプロの誇りが交錯した熱戦
■ 驚異のアマチュア、網代羅夢選手が総合1位
今回の予選で最も注目を浴びたのは、なんといってもアマチュア選手・網代羅夢(あじろ らむ)選手の大躍進でした。
彼女はプロ顔負けの安定感と爆発力を武器に、トータルスコア1,855ピン・アベレージ231.87という驚異的な数字を叩き出し、全体1位で準決勝進出を果たしました。
前半4G:952ピン(アベレージ238.00)
後半4G:903ピン(アベレージ225.75)
特筆すべきは、第4ゲームでの「259点」、Bシフトでのラストゲーム「278点」といった高スコア連発です。彼女の投球には、会場中が息を呑み、歓声が湧き起こる場面も多々見られました。
■ トッププロたちも意地を見せる
一方、プロ選手陣も負けてはいません。
◆ 石田万音(いしだ まおん)選手(55期) – トータル1,835ピン(総合2位)
特に後半のスコアで魅せました。258点→211点→207点→239点=915ピンと、常に200点以上をマークする安定感を発揮し、総合2位に。予選通過のプロ最上位としての意地を見せつけました。
◆ 近藤菜帆(こんどう なほ)選手(55期) – トータル1,745ピン(総合3位)
序盤で255点を叩き出し、後半でも267点という爆発力を見せるなど、攻撃型のボウリングで3位につけました。
◆ 中島瑞葵(なかじま みずき)選手(53期) – トータル1,727ピン(総合4位)
特に前半での237点・223点・236点・253点=949ピンというハイゲーム連発が目を引きました。後半の失速が惜しまれますが、総合力の高さを証明。
■ 若手からベテランまで幅広く活躍
今回の予選では、若手の成長株からベテランプロの奮闘までが混在する見応えある展開となりました。
大嶋有香選手(フリー):左投げから繰り出される多彩なボールで1,720ピン(総合5位)
金子萌夏選手(相模原パークレーンズ):後半に怒涛の941ピン(アベレージ235.25)を叩き出し、追い上げを見せた
姫路麗プロ(33期):予選18位と堅実な戦いで準決勝に滑り込み、今後の巻き返しに期待
■ 準決勝へ進む36名が確定
Aシフト・Bシフトそれぞれで上位18名ずつが準決勝へ進出。合計36名による次なる10G戦が翌26日に開催されます。
この中には、唯一のアマチュア準決勝進出者である網代羅夢選手や、優勝候補と目されるトッププロたちが名を連ねており、誰が最終5名の決勝ステップラダーに進出するのか、まったく予測のつかない混戦模様となっています。
アマが主役となった令和のボウリングドラマが開幕
アマチュア選手が堂々とプロの壁を越え、1位通過を果たすというボウリング史に残る快挙が生まれた2025年の千葉オープン予選。プロ選手たちもその存在に刺激を受け、次なる準決勝ではさらなる熱戦が期待されます。
翌日の準決勝(10G)→決勝ステップラダーでは、スコア以上に「精神力」「集中力」「勝負強さ」が問われるステージ。果たして栄冠は誰の手に渡るのか。
なお、決勝はJPBA LIVE(YouTube)およびスカイAで放映予定。現地に行けない方も、ぜひ画面越しにこの歴史的瞬間を見届けてください。