
JPBA決勝大会「ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING 2025」〜 和田秀和&石田万音が頂点に!
注目を集めたJPBA決勝大会、白熱の2日間
2025年10月17日(金)~18日(土)にかけて、大阪府堺市のラウンドワンスタジアム堺中央環状店で開催された「JPBA決勝大会」が、大盛況のうちに幕を閉じました。
全国12会場で行われた予選を勝ち抜いた精鋭たちが一堂に会し、男女4部門(レギュラー男子・女子、アクティブジェネレーション男子・女子)で熱い戦いを繰り広げました。
4部門で繰り広げられた熱戦の数々
◆男子レギュラー部門:和田秀和、6年ぶりの栄冠!
本大会の男子レギュラー部門で栄冠を手にしたのは、和田秀和選手(ボウルアロー八尾/ABS)。
すべての対戦を勝ち抜き、圧倒的な安定感を見せつけました。
決勝戦では、全試合ストレート勝ちで勝ち上がってきた強敵・甘糟翔太選手との一騎打ち。
勝負を決める1ゲームマッチで、スコア244対213と力強いボウリングを披露し、今季初勝利・通算2勝目を達成しました。
ベスト4進出者には、入口光司選手(ラウンドワンジャパン)や、西山翔悟選手(ITカンファー/ハイ・スポーツ社)といった実力派も名を連ねており、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。
◆女子レギュラー部門:20歳の新星・石田万音が頂点に!
女子レギュラー部門での注目は、やはり石田万音(まのん)選手(アルゴセブン/ハイ・スポーツ社)。
若干20歳ながら、冷静かつ安定した投球で勝ち進み、堂々の優勝を飾りました。
決勝の相手は、三上彩奈選手(STAR LIKE)。1Gマッチでの勝負となり、石田選手は234点をマークして勝利。
特に後半フレームでの連続ストライクが勝敗を分けた瞬間でした。
今季2勝・通算7勝目(前回は「2025山梨レディースプロボウリングトーナメント」で優勝)
他大会成績: Glicoセブンティーンアイス杯第2位、六甲クイーンズ第3位、大岡産業レディース第9位
石田選手の強さの秘訣は「冷静さと集中力」。20歳という若さながら、ベテラン選手にも引けを取らない精神力が今回の勝因となりました。
◆男子アクティブジェネレーション部門:66歳・岡野秀幸が堂々の優勝!
男子アクティブジェネレーション部門では、66歳の岡野秀幸選手(ミスズボウル)が躍動。
決勝では斉藤茂雄選手を破り、スコア210対179で勝利を収めました。
今季初勝利・通算2勝目
アクティブシニアの星として大きな拍手を浴びました。
◆女子アクティブジェネレーション部門:川口富美恵、13年ぶりのV!
この部門で最もドラマティックな勝利を収めたのが、川口富美恵選手(パピオボウル)。
滋賀県出身の51歳ベテランは、準決勝・決勝ともに接戦を制し、スコア212対183で優勝を決めました。
通算8勝目(前回は2012年JFEカップ以来)
彼女の勝利は、長年支えてきたファンや後進たちにとっても希望の象徴となりました。
◆特筆すべきパフォーマンス:パーフェクトゲーム&800シリーズ続出!
本大会では、複数の選手がパーフェクトゲーム(300点)や800シリーズを達成。
中でも、川口富美恵選手が決勝トーナメント準決勝で300点を叩き出し、自身2度目のパーフェクトを記録しました。
達成者例:江川司(群馬会場)、田中椋也(福岡会場)、相澤英昭(予選)、藤永北斗(800シリーズ)など
これらの偉業もまた、JPBA決勝大会のレベルの高さと、選手たちの実力を証明するものでした。
世代と実力が交差する、最高峰の舞台
2025年JPBA決勝大会は、若手の躍進とベテランの復活が融合した、まさに「プロボウリングの縮図」とも言える内容でした。
和田秀和選手の復活劇
石田万音選手の世代交代を象徴する勝利
岡野・川口両選手のベテランとしての意地
これらが一体となり、観る者の心を震わせる2日間となりました。
今後のJPBAツアーにおいて、これらの選手たちがどのような戦いを見せるのか――期待は高まるばかりです。
ボウリングファン必見のシーズンは、まだまだ続きます!