
JPBAシーズントライアル2025オータムシリーズ
(ドリームスタジアム太田)
2025年10月9日(木)、群馬県太田市の「ドリームスタジアム太田」にて、公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)主催の「JPBAシーズントライアル2025 オータムシリーズ(A会場)」が開催されました。合成レーン(AMF 40L)を使用し、レーンコンディションはJPBA指導の下、各センターにて整備された状態で実施。本大会は、シーズンを通じた競技力向上を目的に、多くの実力派プロが参戦する注目シリーズの一つです。
決勝
決勝はシュートアウト方式にて行われ、5位〜8位の選手による1stマッチ、続く2ndマッチ、そしてトップシードと2ndマッチ勝者による優勝決定戦という構成。
頂上決戦となった優勝決定戦では、斎藤祐太(株式会社ボウルスター所属)が倉持悠人(大学ボウル)を218対192で下し、見事シーズントライアル初優勝を飾りました。力強いストライクと冷静な試合運びが光った斎藤は、準決勝から安定したスコアで優勝候補の期待に応えました。
決勝スコア詳細
優勝決定戦
斎藤 祐太:218
倉持 悠人:192シュートアウト2ndマッチ
倉持 悠人:216
鶴見 亮剛:204
藤井 信人:210
井口 遼太:182シュートアウト1stマッチ
堀江 真一:234
鶴見 亮剛:253
山下 昌吾:228
髙井裕滋郎:186
入賞者リスト(決勝進出者)
順位 | 名前 | 所属 | 賞金(円) |
---|---|---|---|
1位 | 斎藤 祐太 | 株式会社ボウルスター | 157,500 |
2位 | 倉持 悠人 | 大学ボウル | 113,400 |
3位 | 井口 遼太 | MOTIV Bowling Products | 75,600 |
4位 | 藤井 信人 | ITカンファー(株)/ハイ・スポーツ社 | 69,300 |
5位 | 鶴見 亮剛 | フリー | 63,000 |
6位 | 堀江 真一 | 大学ボウル | 56,700 |
7位 | 山下 昌吾 | タチバナボウル | 50,400 |
8位 | 髙井 裕滋郎 | 大学ボウル | 44,100 |
※ 山下昌吾は予選2G目パーフェクトゲーム(300点)を達成(自身6度目の公認300)。パーフェクト賞:30,000円(提供:ドリームスタジアム太田)も獲得。
準決勝
準決勝は予選通過者42名による4G追加の計12Gトータルで争われ、上位8名が決勝進出。斎藤祐太が合計2,907ピン(アベレージ242.25)でトップ通過。倉持悠人、井口遼太、藤井信人らも高いアベレージで続きました。
注目は、鶴見亮剛が10位から準決勝での好投により決勝圏内に滑り込んだ点です。対照的に、予選を好成績で通過した選手が準決勝で伸び悩む場面も見られました。
予選
予選は79名が8Gを投球し、上位42名が準決勝へ進出。最高スコアは井口遼太の1,942ピン(アベレージ242.75)で、パワフルな投球が際立ちました。山下昌吾は予選2G目に300点を叩き出し、会場を沸かせました。
一方、予選では中盤以降に調子を上げた選手も多く、後半4Gで大きく順位を上げる展開が見られ、見応えのあるラウンドとなりました。
解説とまとめ
今大会を通じ、斎藤祐太の安定した投球と精神力の強さが際立ちました。特に決勝ではプレッシャーのかかる場面でも冷静さを保ち、初優勝を飾るにふさわしい内容でした。また、倉持悠人や井口遼太、藤井信人といった中堅勢の活躍も見逃せません。
シュートアウト方式は一投の重みが大きく、攻めと守りのバランスが試される形式であり、選手たちの戦略や対応力が如実に現れました。今後のシリーズ戦に向けて、各選手のさらなるレベルアップに期待がかかります。