
地元の星、ケイラ・パシナ選手がPWBAツインシティーズ地域大会で初優勝
地元開催の大会で掴んだ栄冠
2025年9月28日、ミネソタ州オトセゴ出身のケイラ・パシナ選手が、PWBA(全米女子プロボウリング協会)ツインシティーズ地域大会で見事優勝を果たしました。試合はミネソタ州イーガンのセダーベイル・レーンズで開催され、パシナ選手にとっては自身初となるPWBA公式タイトル獲得となりました。決勝戦ではイリノイ州ヘイゼルクレスト出身のカイア・グレイ選手を245対215で下し、地元の観客の前で歓喜の瞬間を迎えました。
圧巻の投球と感動の初タイトル
予選から決勝までの戦い
パシナ選手は8ゲームで1765ピンを記録し、2位シードとして決勝トーナメントに進出。準決勝では、同じミネソタ州出身のリズ・リッテンアワー選手と対戦しました。序盤から5連続ストライクを決め、相手のミスを突いて223対153で勝利。これにより、決勝進出を決めました。
決勝戦では、最初の4フレームでストライクを連発。5フレーム目には10番ピンを残しましたが、その後も安定した投球を見せました。一方のグレイ選手も序盤は食らいつく姿勢を見せたものの、9フレーム目に4-6のスプリットを出し、これが勝負の分かれ目となりました。
最終スコアは245対215。パシナ選手がトップ賞金1500ドルと、12月にフロリダ州オーランドで開催される「PWBAリージョナル・ショーダウン」への出場権を手にしました。グレイ選手は2位で賞金750ドルを獲得しました。
歴史に名を刻んだパシナ選手
パシナ選手は今年、全米女子ボウリング選手権(USBC Women’s Championships)のダブルス部門で史上最高スコアとなる836シリーズを記録するなど、注目を集めてきました。今大会では、会場内に彼女の写真が掲げられたバナーが設置されており、本人も「このバナーを見て、絶対にいい試合をしなければと思った」と語りました。
また、PWBAツアーが再開してからずっと参戦し続けてきた彼女にとって、この初優勝は特別な意味を持ちます。試合後のインタビューでは、涙をこらえながら「これまでずっと努力してきて、ついにこの瞬間を迎えられた」と語る姿が印象的でした。
次なる舞台へ、期待高まる2026年ツアー
パシナ選手は、12月に行われるPWBAリージョナル・ショーダウンへの出場を決め、さらにその大会で優勝すれば、2026年のPWBAナショナルツアーの全エントリー費が免除されるという大きな特典も獲得できます。彼女自身も「これは金銭的にも精神的にも大きな助けになる。次のツアーに向けて非常に良いモチベーションになる」と語り、すでに次のステージを見据えています。
PWBA地域ツアーは10月5日、テネシー州スミルナでの「PWBAグレーター・ナッシュビル地域大会」へと続きます。さらなる熱戦が期待される中、パシナ選手の今後の活躍にも注目です。