
2025年PBAスティーブ・ナジー・スポーツマンシップ賞にデオ・ベナード選出
若き才能が見せた礼節と人間性
2025年のPBA(プロ・ボウラーズ・アソシエーション)ツアーにおいて、最もスポーツマンシップに優れた選手に贈られる「スティーブ・ナジー・スポーツマンシップ賞」に、21歳の若きボウラー、デオ・ベナード選手が選出されました。この賞は、競技中の礼儀正しさや他者への敬意、模範的な態度を示した選手に贈られるものであり、PBAの歴史ある伝統の一つでもあります。
仲間からの信頼と、人柄が勝ち取った受賞
高い評価を受けた投票結果
今年の同賞には、2025年のPBAツアーで半分以上の大会に出場した選手たちから17名がノミネートされ、その中でベナード選手は76.67%という圧倒的な得票率を獲得しました。残りの23.33%は、2020年に同賞を受賞したブラッド・ミラー選手が獲得しています。
この結果は、ベナード選手がいかにツアー仲間たちから信頼され、尊敬を集めているかを物語っています。
ベナード選手のコメント
受賞を受けて、ベナード選手は次のように語っています。
「(PBAコミッショナーの)トム・クラークから電話をもらった時は、夢のようでした。本当に感謝しています。」
「人を笑顔にするのが好きなんです。誰かを笑顔にできたら、自分も笑顔になれる。」
「すべての選手をリスペクトしていて、みんなに楽しく過ごしてほしいと思っています。」
若くして築き上げた実績
テキサス州ロアノーク出身のベナード選手は、わずか21歳ながらすでにPBAツアー優勝1回、PBAリージョナルツアー優勝13回という実績を持ち、今後のさらなる飛躍が期待される若手選手です。
「年上の選手たちに“良い人間”として受け入れてもらえるのは、不思議な感じがします。」
「仲間たちから認められるということが、自信になります。」
良き仲間に支えられて
ベナード選手は、ツアーで共に行動するジェイク・ピーターズ選手とリッチー・ティース選手への感謝の言葉も述べています。この2人は、過去4年間のうち3回も同賞を受賞している実績を持ちます。
「2人とも素晴らしい人たちで、そんな仲間と一緒にこの賞を受賞できて嬉しいです。」
「ジェイクはまるで兄のような存在。リッチーはとにかく面白い。秘密の握手もあります。」
スティーブ・ナジーの精神を受け継ぐ若きスター
「スティーブ・ナジー・スポーツマンシップ賞」は、1966年に亡くなったPBA創設メンバーであり殿堂入り選手のスティーブ・ナジー氏の名を冠した賞です。彼の紳士的な態度とスポーツへの情熱は、今日に至るまで多くのプロボウラーたちに影響を与えています。
競技力だけでなく人格面でも高く評価される選手が育っていることは、ボウリング界全体にとって大きな希望です。今後のPBAツアーにおいても、ベナード選手の活躍と周囲への良い影響に注目が集まります。
【歴代スティーブ・ナジー・スポーツマンシップ賞受賞者一覧(2016年以降)】
2025年:デオ・ベナード
2024年:リッチー・ティース
2023年:BJ・ムーア
2022年:ジェイク・ピーターズ
2021年:ジェイク・ピーターズ
2020年:ブラッド・ミラー
2019年:マーティン・ラーセン
2018年:トム・スモールウッド
2017年:クリス・ロシュター
2016年:トム・スモールウッド