2025年PWBAロックフォード・リージョナルでサマー・ジャスミンが優勝!8年ぶりのタイトル獲得

輝きを取り戻したボウリング界の実力者

2025年9月14日、イリノイ州ロックフォードで開催されたPWBA(プロ女子ボウリング協会)ロックフォード・リージョナル大会で、ウェストバージニア州ベックリー出身のサマー・ジャスミン選手が見事優勝を果たしました。
決勝戦でミシガン州マスキーゴンのサマンサ・ナイト選手198対181で破り、自身3度目となるPWBAリージョナルタイトルを手にしました。

この勝利は、単なる優勝にとどまらず、ジャスミン選手にとって特別な意味を持つ一戦となりました。

 

勝利までの道のりと大会のハイライト

1. 圧倒的な安定感で決勝へ進出

大会はイリノイ州ロックフォードの「チェリー・ボウル」で開催され、全75名が参加
ジャスミン選手は1ゲームあたり平均217.75のスコア(合計1,742点)を記録し、予選2位で決勝ステップラダーに進出
8ゲームのスコアには、199、214、223、200、225、216、232、233と高水準の成績が並びました。

1位シードはナイト選手。合計1,769点(平均221.13)で予選首位通過を果たしました。

 

2. 決勝戦で見せた冷静な対応

決勝戦では、ジャスミン選手が序盤から3つのストライクを決めて24ピンのリードを確保。
しかし6フレーム目には、難易度の高い1-2-4-10のウォッシュアウトを残すピンチに。
それでも冷静にスペアを成功させ、リードを守り切りました。

ナイト選手も後半にかけて追い上げを見せましたが、最後までジャスミン選手のミスのないプレーに屈し、
準優勝(賞金1,000ドル)に甘んじる結果となりました。

 

3. 8年ぶりのタイトルと精神的な意味

実はジャスミン選手が最後にPWBAリージョナルで優勝したのは2017年
以降はステップラダー決勝に進出しても惜敗が続き、今回の勝利は
自分がまだ勝てるという証明だった」と語っています。

勝てるのかどうか、自信が持てない時期がありました。
今日この勝利を掴めたことで、ようやく一区切りつけられた気がします。」

さらに、これまで一度も賞金圏に入ったことがなかった「チェリー・ボウル」での優勝ということもあり、
感慨深さはひとしおだったようです。

この会場で一度もキャッシュしたことがなかったので、
今日ここで勝てたのは本当にすごいこと。感情がこみ上げてきます。」

 

4. 今後への期待と展望

この勝利により、ジャスミン選手はシーズン最終戦「PWBAリージョナル・ショーダウン」への出場権を獲得
2025年12月4日〜6日、フロリダ州サンフォードの「エアポート・レーンズ」で開催予定です。

ジャスミン選手は当初、出場を迷っていたそうですが、今回の優勝で出場を決意したとコメント。

今までは出るかどうかも未定でしたが、今はもう行くつもりです。
前の週にチームチャレンジもあるので、ちょっとしたバケーションにもなりそうです。」

また、ショーダウンで優勝すれば、2026年PWBAナショナルツアーの全シングル種目の参加費が免除されるという特典も。

昨シーズン、ランキング50位外で優先出場権を失ったので、
ショーダウンに勝って参加費が免除されれば最高です。」

 

勝利を重ね、再びステージの頂点へ

今回の優勝で、サマー・ジャスミン選手は再び脚光を浴びる存在となりました。
長いスランプや不調を乗り越え苦手な会場での勝利を収めたことで、
メンタル面でも大きな成長を遂げたことが伺えます。

今後開催される
PWBAツインシティーズ・リージョナル(9月28日/ミネソタ州イーガン)
PWBAリージョナル・ショーダウン(12月4日~6日/フロリダ州サンフォード)
でも、彼女の活躍に大きな注目が集まります。

ベテランとしての経験と、新たなモチベーションを武器に、
ジャスミン選手の快進撃はまだまだ続くでしょう。

 

【大会結果まとめ】

順位選手名出身地賞金額
1位サマー・ジャスミンウェストバージニア州$2,000
2位サマンサ・ナイトミシガン州$1,000
3位ケイラ・スミスイリノイ州ロックフォード$800
4位メーガン・ダフオハイオ州ヴァンダリア$600
5位ケリー・ビショップオハイオ州コロンバス$400

特にビショップ選手は、予選第5ゲームで唯一の300ゲーム(12連続ストライク)を達成し、
観客の注目を一身に集めました