
熱戦の幕を閉じた「コロナワールドカップ2025 プロボウリング男子新人戦」
猛暑の中で繰り広げられた若き才能たちの激闘
2025年8月30日(土)〜31日(日)、名古屋市中川区にあるコロナキャットボウル中川店にて、「コロナワールドカップ2025 プロボウリング男子新人戦」が開催されました。
出場資格はプロ入りから5年以内(60期〜63期)のプロボウラーおよび一般のアマチュア男子選手。合計プロ64名、アマ47名が参戦し、連日の40度近い猛暑にもかかわらず、会場には多くのギャラリーが詰めかけ、熱戦を見守りました。
プロ・アマ両部門で新星が輝く
大会形式:実戦形式で磨かれる競技力
本大会は、プロ・アマそれぞれ同様の流れで進行しました。
予選(8ゲーム)
プロ:64名が2シフトに分かれ、各シフト上位12名が準決勝進出。
アマ:47名中、各シフト上位9名が準決勝進出。
準決勝(5ゲーム)
予選スコアと通算して上位8名が決勝ラウンドロビンへ。
決勝ラウンドロビン(8ゲーム)
総当たり方式でポイントを争い、上位3名がステップラダーへ。
決勝ステップラダー
トップ3によるトーナメント形式で最終順位を決定。
この大会形式は、レギュラーツアー同様の試合構成となっており、若手選手にとっては本格的な実戦経験の場ともなっています。
プロの部:内藤広人が圧巻の初タイトル獲得
プロの部では、61期生の内藤広人選手(岩屋キャノンボウル/株式会社ソシオジャパン)が、堂々たる試合運びで初優勝・初タイトルを獲得しました。
決勝の流れ:
ステップラダー第1試合では、**原口優馬選手(60期/愛知川ボウル)が同期の羽ヶ﨑匠海選手(クァトロブーム)**との接戦を制して決勝進出。
決勝では、1位通過の内藤選手が序盤からストライクを重ね、ターキーを達成。
終盤は1ピンを争う大接戦となりましたが、原口選手の10フレーム1投目が9本にとどまる中、内藤選手がストライクで締めて勝負あり。
スコア:内藤228 – 原口224
さらに特筆すべきは、決勝ラウンドロビン3ゲーム目で内藤選手が自身初の「公認パーフェクトゲーム(300点)」を達成したことです。18歳という若さでの快挙は、今後の飛躍を大きく予感させるものでした。
プロの部 上位結果(抜粋):
優勝:内藤広人(61期) – 賞金 500,000円
第2位:原口優馬(60期) – 260,000円
第3位:羽ヶ﨑匠海(60期) – 200,000円
第4位:前田祐輔(61期) – 120,000円
第5位:山本義達(62期) – 100,000円

アマの部:森田遥斗が劇的なプレーオフ制して頂点へ
アマチュア部門では、イーグルボウル所属の17歳・森田遥斗選手が、冷静な試合運びと勝負強さを発揮し、劇的なプレーオフの末に初優勝を果たしました。
決勝の流れ:
ステップラダー1試合目では、森田選手が大笹裕豊選手(アソビックスかにえ)に勝利し、決勝進出。
決勝戦は、予選1位通過の宮谷拓海選手(コロナキャットボウル金沢店)との対戦。
10フレーム終了時点で同点(200-200)となり、勝負はワンショットプレーオフに。
宮谷選手が8本にとどまる中、森田選手が完璧なストライクを決めて優勝。
この結果、森田選手には「翌年のプロテスト受験料サポート」や「ボウリング用品の副賞」などが授与されました。
アマの部 上位結果:
優勝:森田遥斗(イーグルボウル)
第2位:宮谷拓海(コロナキャットボウル金沢店)
第3位:大笹裕豊(アソビックスかにえ)
第4位以下:
伊藤弘晃(コロナキャットボウル金沢店)
松本拓也(コロナキャットボウル仙台店)
山本青空(コロナキャットボウル金沢店)
松本健斗(コロナキャットボウル金沢店)
安田昂平(コロナキャットボウル安城店)
新世代の才能が確実に育っている
「コロナワールドカップ2025 プロボウリング男子新人戦」は、プロ・アマの垣根を越えて若き選手たちが躍動する舞台となりました。初優勝を飾った内藤広人選手と森田遥斗選手のパフォーマンスは、多くの観客に感動を与え、ボウリング界の未来を明るく照らすものとなりました。
若手選手にとって、こうした大会は単なる結果以上に、実戦経験・メンタルの強化・プロへの意識向上といった多くの価値を提供する重要な場です。
今後、彼らが全国ツアーや国際大会でどのような成績を残すのか。その成長と飛躍から目が離せません。来年の開催も、さらなる熱戦と新たなスターの誕生に期待が高まります。