
第5回「PBA Jr. & ガズミン・メイソン財団奨学金」受賞者が決定
ボウリング界に広がる多様性と未来への投資
米国プロボウラーズ協会(PBA)と、プロボウラーであり社会活動家としても知られるガズミン・“GG”・メイソン氏がパートナーシップを組んで立ち上げた「PBA Jr. & ガズミン・メイソン財団奨学金」が、今年で5回目の節目を迎えました。
この奨学金制度は、ボウリング競技における多様性の促進と公平な機会の提供を目的としており、特にBIPOC(黒人、先住民、有色人種)コミュニティ出身の若者たちに焦点を当てています。2021年の設立以来、年々注目度が高まっており、受賞者の中には全国大会で頭角を現す選手も増えています。
才能と情熱に満ちた20名の若きボウラーたち
今年の選考では、学業成績、創造性、そしてボウリングへの献身的な姿勢が審査基準とされ、全米およびプエルトリコから20名のユース選手が選ばれました。彼らにはPBA Jr.ナショナルチャンピオンシップ地区予選のいずれか1大会に無料で出場できる特典が与えられます。
これにより、単に金銭的支援を行うだけでなく、実践的な競技経験を積む機会を提供するという点でも、他のスポーツ奨学金制度とは一線を画しています。
■ 受賞者一覧(2025年度)
以下は、2025年の奨学金受賞者の一覧です。全米各地から選出されており、それぞれが地域の代表として次のステージを目指します。
Kayelle Belvin(デラウェア州フレデリカ)
Amari Browder(テキサス州シーダーヒル)
William Cunningham III(ニュージャージー州ニューアーク)
Mila Davis(オクラホマ州オクラホマシティ)
Pedro Gonzalez(プエルトリコ・グアイナボ)
Cameron Green(ジョージア州ストックブリッジ)
Aaliyah Hall(ペンシルベニア州ヨーク)
Emmanuel Joseph(ロードアイランド州ノースプロビデンス)
Alisah Kennedy(オハイオ州シンシナティ)
Avery Ling(ニューヨーク州ヘンプステッド)
Kianna Macapinlac(ニューヨーク州スケネクタディ)
Medhi Mhira(ニューヨーク州ウェストアイスリップ)
Laniya Mitchell(ノースカロライナ州ランバートン)
Shaun Pender-Bey Jr.(イリノイ州シカゴ)
Caleb Perry(テネシー州メンフィス)
Melvin Perry III(ジョージア州オーステル)
Pryce Robinson(イリノイ州シカゴ)
Daylen Smith(ミシガン州オークパーク)
Lorenzo Sukhram(ニューヨーク州ジャマイカ)
Noah Sye(マサチューセッツ州アトルボロ)
選手たちは、それぞれが地域社会や学校でのロールモデル的存在として活躍しており、ボウリングという競技を通して自己表現の場を広げています。
■ 地区予選スケジュールと今後の流れ
選ばれた受賞者は、以下の6地域で開催されるPBA Jr.ナショナルチャンピオンシップ地区予選のいずれかに出場し、優勝すれば2026年開催予定の決勝大会へ進出できます。
地域 | 日程 | 会場 |
---|---|---|
サウスウエスト地域 | 8月15日〜17日 | AMF Garland Lanes(テキサス州ガーランド) |
サウス地域 | 9月5日〜7日 | Myrtle Beach Bowl(サウスカロライナ州マートルビーチ) |
中西部/中部地域 | 9月26日〜28日 | Sun Valley Lanes(ネブラスカ州リンカーン) |
サウス地域(追加開催) | 10月3日〜5日 | Bowlero Austell(ジョージア州マリエッタ) |
中西部/中部地域(追加開催) | 10月17日〜19日 | Thunderbowl Lanes(ミシガン州アレンパーク) |
西部地域 | 11月7日〜9日 | Bowlero Clovis(カリフォルニア州クロビス) |
東部地域 | 12月3日〜7日 | East Providence Lanes(ロードアイランド州イーストプロビデンス) |
これらの予選大会は、技術だけでなく、精神力やチームワーク、集中力など、総合的な競技力を試される場でもあります。
■ 過去の受賞者と大会チャンピオン
過去の奨学金受賞者や大会チャンピオンには、現在もプロレベルで活躍している選手が多く、特にJillian Martin選手(2021・2022年女子部門優勝)は、奨学金制度が才能発掘においていかに重要な役割を果たしているかを証明しています。
年 | 女子部門 | 男子部門 | U15ミックス部門 |
---|---|---|---|
2025 | Anna Antony | Griffin Jordan | Jackson Dyess |
2024 | Kayla Starr | Ernesto Reynoso | – |
2023 | Kaitlyn Stull | Jacob Robertson | – |
2022 | Jillian Martin | Landin Jordan | – |
2021 | Jillian Martin | Spencer Robarge | – |
奨学金がつなぐ希望の未来、GGメイソン氏の想い
奨学金制度の創設者であるガズミン・メイソン氏は、次のように語っています。
「これまで手の届かなかった機会を提供できることこそが、私の財団の存在理由です。PBAとのパートナーシップにより、私たちはひとつずつ、人生を変える支援を続けています。」
このプログラムは、単なる競技支援ではなく、教育や人間的成長の機会も与える総合的な支援システムであり、スポーツ界における公平性と多様性の模範的な取り組みとして高く評価されています。
今後も、この奨学金制度がさらなる若者の夢と可能性を後押しし、ボウリングの未来を支える存在として広がっていくことが期待されます。
🔗 詳しい情報は PBA Jr.公式サイト をご覧ください。