
PWBAツアーチャンピオンシップ
ヴェリティ・クロウリー、マッチプレーで歴史的快挙達成
マッチプレー初日に前例のない快進撃
アメリカ・ニューヨーク州ロチェスターにあるABCゲーツボウルで開催されている「2025年PWBAツアーチャンピオンシップ」にて、イングランド出身のヴェリティ・クロウリー選手が大会史に残る圧巻のパフォーマンスを披露しました。
PWBA(全米女子プロボウリング協会)が2021年から導入している24ゲーム制のマッチプレー形式において、開幕8連勝を達成した選手はクロウリー選手が初。これまで誰も成し遂げてこなかった偉業です。
平均スコア244超、世界トップレベルのパフォーマンス
クロウリー選手は、初日の8ゲームブロックで1ゲーム平均244ピン超という驚異的なスコアを記録。ボーナスポイントを加算する前の合計は1,957ピンに達し、これにマッチ勝利によるボーナスポイントを加えると最終スコアは2,197ピンとなりました。
これは2015年のPWBA再始動以降で5番目に高い8ゲームトータルであり、彼女の実力と安定感の高さを如実に示しています。
他選手との比較
この日の上位成績者は以下の通りです:
1位:ヴェリティ・クロウリー(イングランド)2,197ピン
2位:シャノン・プルハウスキー(オハイオ州)2,066ピン
3位:ローレン・ルッソ(ミズーリ州)1,992ピン
4位タイ:ニュー・フェイ・フェン(シンガポール)&ジョシー・バーンズ(テネシー州)1,973ピン
6位以下:ダシャ・コバロバ(ウクライナ)、ジュリア・ボンド(イリノイ州)、ジョーダン・スノッドグラス(ミシガン州)、リンジー・ブーマーシャイン(ユタ州)、ナターシャ・ロスラン(マレーシア)
上位10名中、アメリカ国外からの選手が5名を占めるなど、国際色豊かなハイレベルな争いが繰り広げられています。
難しいレーンコンディションを克服
この日のレーンは、38フィートのオイルパターンが設定されており、ボールが大きく曲がる特徴的なコンディションでした。多くの選手がスコアメイクに苦戦する中、クロウリー選手は的確に対応し、試合ごとに順応していきました。
彼女は試合後に、「スコアが高くなるパターンであるとは分かっていたが、実際どうなるかは予想できなかった」とコメント。あくまで冷静かつ柔軟に、状況に応じたボウリングを心がけていたことが伺えます。
偉業達成への実感と今後への意欲
試合後、「ツアーチャンピオンシップで8連勝スタートを切った初の選手」という快挙を知らされたクロウリー選手は、次のように語っています:
「本当にクールなことです。まだ実感はないけれど、流れに乗って、ただ1ゲームずつ集中していました。とても嬉しいですが、まだ多くのゲームが残っています。」
クロウリー選手はこの後もさらに16ゲームのマッチプレーを控えており、今後も高い集中力と戦術的対応が求められます。
彼女はまた、「集中することは難しくない。ルーティンを守って、レーンが教えてくれることに従うだけ」と語り、決して過信することなく、日々の積み重ねを大切にする姿勢を見せました。
ステップラダー決勝に向けた戦いは続く
クロウリー選手と出場選手たちは、現地時間の月曜午前10時(東部時間)から第2ラウンドのマッチプレーに再び挑みます。競技は午後5時まで行われ、その後、上位5名が火曜日夜の「ステップラダーファイナル」に進出。決勝戦の模様はCBSスポーツネットワークにて午後7時(東部時間)から生放送されます。
なお、マッチプレーの両ラウンドは「BowlTV」でライブ配信される予定です。
世界最高峰の女子プロボウリング大会で、歴史を塗り替えたクロウリー選手の快進撃に注目です。