
PBA50 TOC開幕初日、クリス・バーンズが首位発進!
アメリカ・ジョージア州のサバーバン・レーンで開幕したPBA50ジョニー・ペトラグリアBVLトーナメント・オブ・チャンピオンズ(TOC)。その予選初日、クリス・バーンズ(Chris Barnes)が安定したスコアで首位に立ち、華々しいスタートを切りました。
ベテランたちの知略戦が幕を開ける
PBA50ツアーは、長年にわたって競技を続けてきたトップボウラーたちによるハイレベルな戦いの場。今大会には歴代の名選手が揃い、誰が抜け出すのかに注目が集まっていました。
その中で初日の予選をリードしたのが、PBA界のレジェンドの一人でもあるクリス・バーンズ。彼は「戦略」と「観察力」を武器に、初日から圧倒的な存在感を放ちました。
バーンズの戦略眼と安定力が光る予選初日
親友ジャナウィッツの投球を観察し、即座に応用
バーンズは、予選初日にBスカッドからの出場。これにより、先にAスカッドで投げた親友でありライバルのジョン・ジャナウィッツ(John Janawicz)の投球をじっくり観察する時間がありました。
「J.J.のやったことを全て真似して、そこから自分なりのゲームプランを立てた。彼とはレーンの見え方が非常に似ている」とバーンズは語っています。
このように「観察 → 分析 → 実行」の流れを正確にこなせるのが、彼の最大の強み。実際に、以下のスコアを記録し、トータル1,827(+227)で首位発進となりました。
第1ゲーム:226
第2ゲーム:243
第3ゲーム:236
第4ゲーム:214
第5ゲーム:247
第6ゲーム:257
第7ゲーム:177
第8ゲーム:227
第7ゲームのみスコアを落としましたが、それ以外は全て200点超えという安定感。
難関レーンにも冷静に対応
特に第7ゲームで投球した「9番・10番レーン」は曲者で、バーンズは「かなり特異なペアで、何も知らずに入ると苦戦する」と語りました。しかし彼はこれを次に活かすと決意。
「明日はこのレーンについて少しは分かっている状態で臨める。最初の数フレームで失うものが多いレーンだからこそ、準備が重要」とコメント。
このように、一つの失敗も次に活かす姿勢は、長年の経験からくるものです。
ジャナウィッツもわずか8ピン差で追走
一方、Aスカッドで好スコアをマークしたのがジョン・ジャナウィッツ。彼は以下のゲームで合計1,819(+219)を記録し、バーンズにわずか8ピン差の2位につけています。
194、240、264、280、204、215、232、190
「46フィートのオイルパターンはまだ完璧に理解できていない。でも正しいボールを選び、ラインを深く取った第2~第4ゲームで流れを掴めた」と自己評価しています。
また、予選後はバーンズの投球も観察し、「技術面・角度の使い方を見直す材料にした」という姿勢も印象的です。
上位陣も僅差で続く接戦模様
初日終了時点での上位選手たちのスコアは以下の通りで、上位5名がわずか17ピン差以内という接戦となっています:
順位 | 選手名 | スコア(合計) | プラス差 |
---|---|---|---|
1位 | クリス・バーンズ | 1,827 | +227 |
2位 | ジョン・ジャナウィッツ | 1,819 | +219 |
3位 | ティモシー・エルサス | 1,815 | +215 |
4位 | ミカ・コイヴニエミ | 1,811 | +211 |
5位 | ダン・ノールトン | 1,810 | +210 |
そのほか、ビル・ロウ(+206)、アムレト・モナチェリ(+198)など、PBA50の強豪選手たちが僅差で続いています。
予選2日目の戦いが鍵を握る
予選はあと8ゲームを残しており、最終的に上位32名がアドバンサーズラウンドへと進出します。
Bスカッドは現地時間 午前9時(日本時間 午後10時)から、Aスカッドは午後3時30分(日本時間 翌午前4時30分)から開始予定。BowlTVでのライブ配信も行われます。
このままバーンズが逃げ切るのか、それともジャナウィッツや他の追走者が逆転するのか――
「技術」×「経験」×「知略」がぶつかり合う、ベテランの極上バトルから目が離せません!