
スノッドグラス夫妻が首位浮上!
PBA/PWBA混合ダブルスで熱戦続く
乳がん撲滅への挑戦とプロボウリングの頂点を目指す戦い
アメリカ・テキサス州ヒューストンで開催中の「PBA/PWBA ストライキング・アゲインスト・ブレストキャンサー(SABC)混合ダブルス大会」にて、ミシガン州ティプトン出身のフランク&ジョーダン・スノッドグラス夫妻が、2日間にわたる予選ラウンドを終えて総合首位に立ちました。
この大会は、乳がん撲滅支援を目的としたチャリティーイベントでありながら、世界各国からトップレベルの男女プロボウラーがペアを組み、技術と精神力を競い合う特別な大会として注目を集めています。
接戦を制したスノッドグラス夫妻の強さと絆
予選ラウンドの結果と展開
2日間にわたる予選ラウンドで、スノッドグラス夫妻は7ゲーム合計3,150ピンを記録し、2ピン差という僅差で首位に浮上しました。
フランク選手:7ゲームで1,598ピン
ジョーダン選手:1,552ピン
この合計スコアは、初日首位だったアンドリュー・アンダーソン(ミシガン州)&エリン・マッカーシー(ネブラスカ州)組の3,148ピンをわずかに上回り、劇的な逆転劇となりました。
「ほんの1、2投の違いが、勝敗を分けるようなレベルの高い戦い」が繰り広げられた予選ラウンド。最終ゲームでは両選手ともストライクが出にくくなり、ジョーダン選手もミスショットを出すなど苦しい展開でしたが、フランク選手が冷静にチームを導き、「必要だった400ピンを確実に稼いで目標達成」。
ジョーダン選手は試合後、「ストライクが続いていたのに急に止まってしまってフラストレーションが溜まりました。でも、目標ピン数だけに集中して乗り越えました」と語りました。
スノッドグラス夫妻の“絆”が勝負を左右
この大会で注目されたのは、技術力だけでなく“チームワーク”と“メンタルコントロール”の重要性。特に、夫のフランク選手の“安定したメンタル面でのサポート”が、大きな勝因のひとつとなりました。
「私はチームの“精神科医”のような存在です。彼女は常にストライクを取りたがるし、それができる実力もあります。でも、時には少し引いた視点が必要なんです」と、フランク選手。
対してジョーダン選手も、「私はすぐ感情が高ぶってしまうタイプだけど、彼が冷静に導いてくれる。まさに“バランサー”なんです」と夫の存在の大きさを語っています。
このように、夫婦ならではの信頼関係と役割分担が、厳しい局面でも高いパフォーマンスを保つ要因となっています。
上位チームの実力と国際色
スノッドグラス夫妻に続く上位陣も実力者揃いです。予選トップ5の顔ぶれは以下の通り:
フランク&ジョーダン・スノッドグラス(ミシガン州) – 3,150ピン
アンドリュー・アンダーソン&エリン・マッカーシー – 3,148ピン
ニック・ペイト(サウスカロライナ州)&ローレン・ルッソ(ミズーリ州) – 3,099ピン
クララ・ゲレーロ(コロンビア)&イーサン・フィオーレ(フロリダ州) – 3,073ピン
シン・リ・ジェーン(マレーシア)&ダレン・タン(ラスベガス) – 3,069ピン
上位10チームの間にある差はわずか80ピン以下で、どのチームが準決勝で一気に抜け出しても不思議ではない接戦です。
また、コロンビアやマレーシア、カナダなどの国際選手が活躍している点も、この大会の魅力のひとつです。
予選最終通過の40位となったのは、ブランドン&アレクシス・ランク(ペンシルベニア州)夫妻で、スコアは2,862ピン。最後の最後まで気の抜けない争いとなりました。
準決勝の鍵は“集中力”と“チームワーク”
スノッドグラス夫妻を含む上位40チームは、現地時間日曜午前9時(東部時間)から準決勝4ゲームに臨みます。その後、上位12チームがラウンドロビン方式のマッチプレーへ進出し、最終的な王者が決まります。
すべての試合はBowlTVでライブ配信され、世界中のファンがリアルタイムで応援可能です。
この大会は、競技性の高さに加え、乳がん撲滅支援という社会的意義も兼ね備えた重要なイベント。最後まで注目が集まります。
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Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles Tournament