スノッドグラス夫妻が快挙!
「ザ・ルーシー」予選トップ通過で注目集める

乳がん撲滅支援の伝統大会で、夫婦の絆が光る

2025年7月26日、テキサス州ヒューストンのCopperfield Bowlで開催されている、ストームPBA/PWBA「Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles」大会(通称:ザ・ルーシー)の予選が終了しました。
今年で25回目の開催を迎えるこの大会で、注目を集めたのがフランク・スノッドグラス選手とジョーダン・スノッドグラス選手の夫婦ペア。14ゲーム合計で3,150ピン(+350)を叩き出し、堂々の予選首位通過を果たしました。

 

夫婦の連携と実力が融合した圧巻の予選パフォーマンス

■ 安定したスコアでチームを牽引

フランク選手は、41フィートのオイルパターンで1,598ピンを記録。対するジョーダン選手も負けずに1,550ピンをマークし、2人合わせての安定したスコアが他のチームを圧倒しました。
ジョーダン・スノッドグラス選手は、PWBAツアーで6度の優勝を誇る実力者であり、過去には年間最優秀選手にも輝いた経験を持つトッププロ。
今回がフランク選手との2年目のペア出場となりましたが、昨年9月に結婚し、今大会は初めて“スノッドグラス”の名前を共に背負っての挑戦となりました。

 

■ 感情と競技を切り分けた「プロの夫婦」

2人の強みは、夫婦でありながらも、「競技とプライベートの切り分け」ができている点にあります。

「夫婦ペアにはプレッシャーや誤解もありますが、私たちはそれを乗り越え、証明できたと思います。感情と競技を分けるのは簡単ではありませんが、私たちはそれがうまくできている」
── ジョーダン・スノッドグラス選手

また、日常生活でも互いの試合に帯同しているという2人は、お互いのプレースタイルや精神的な状態を深く理解し合っています。

「彼女が試合に出れば私が同行し、私の試合には彼女が同行します。だからこそ、お互いがどのようにレーンで反応するかを理解できる。それが連携のしやすさに繋がっているんです」
── フランク・スノッドグラス選手

 

■ 「乳がん撲滅」に特別な思いを寄せて

この大会は、PWBAで活躍したルーシー・ボノー選手を追悼し、その親友であるドナ・コナーズ氏によって創設されたものです。2000年から始まり、現在までに100万ドル以上の寄付金を集め、乳がんとの闘いを支援してきた歴史あるイベントです。

この大会において、フランク選手にとっては特別な感情があるといいます。

「母が乳がんで亡くなりました。この大会には、私の心の中でも非常に特別な位置があります」
── フランク・スノッドグラス選手

感動的な背景と、圧倒的な実力の融合。それが今大会におけるスノッドグラス夫妻の物語です。

 

■ 強豪チームが並ぶ上位陣

スノッドグラス夫妻の他にも、注目チームが続々と準決勝に進出しています:

  • アンドリュー・アンダーソン & エリン・マッカーシー組(初日首位)

  • ニック・ペイト & ローレン・ルッソ組(兄妹ペア)

  • イーサン・フィオーレ & クララ・ゲレーロ組

  • ダレン・タン & リー・ジェーン・シン組

さらには、大会最多優勝(4回)を誇るトミー・ジョーンズ&シャノン・プルホウスキー組も、+155で20位に滑り込み。

過去優勝者の中でも注目を集めるのは、EJタケット&ディアンドラ・アスバティ組。2022年の優勝チームは現在25位(+121)で、タケット選手はPBAのシーズン平均記録更新を目指しています。

さらに、2年連続優勝中のアンソニー・サイモンセン&ダニエル・マキューアン組も28位(+116)で予選突破し、逆転に向けて望みをつなぎました。

最後の通過枠である40位には、もう一組の夫婦ペア、ブランドン&アレクシス・ランク組2,862ピン(+62)で通過しています。

 

準決勝から決勝へ、勝負の行方に熱視線

準決勝は7月27日(日)午前8時(中部時間)から4ゲーム形式で実施され、上位12チームが総当たり戦(ラウンドロビン)に進出します。

この総当たり戦は11:30と15:00に分かれて12ゲーム行われ、最もポイント数の高いチームが優勝というルールです。ステップラダー方式の決勝はありません。

試合は全てBowlTVでライブ配信される予定で、選手たちは個人戦形式で得点を出し、その合計がチームスコアとして反映されます。なお、ダブルス特有のベイカー方式は採用されていません。

 

【大会スケジュール(中部時間)】

📍 7月27日(日)

  • 🕗 8:00 — 準決勝(4ゲーム)

  • 🕦 11:30 — ラウンドロビン前半(6ゲーム)

  • 🕒 15:00 — ラウンドロビン後半(6ゲーム)

 

夫婦が繋いだ勝利への道

夫婦としての絆個々の競技力の高さ、そして社会的意義のある大会への熱い想い。すべてが揃ったスノッドグラス夫妻は、今大会の象徴ともいえる存在です。
準決勝以降の戦いで、この勢いがどこまで続くのか。感動のフィナーレはすぐそこに迫っています。