クリス・バーンズが2025年PBA50ホルマン選手権とワールド選手権で首位に浮上!

レジェンドが今再び輝きを放つ

2025年7月、ミシガン州ジャクソンで開催中のPBA50 ワールドシリーズ・オブ・ボウリングIII(WSOB III)において、クリス・バーンズ(Chris Barnes)が再び脚光を浴びています。
わずか数週間前に「PBA50 サウスショア・クラシック」での勝利
を収めたバーンズは、今大会でも好調を維持し、ホルマン選手権、バラード選手権、ワールド選手権の3部門すべてで第1シードを獲得する快挙を成し遂げました。

 

ホルマン選手権で見せた戦略と実力の融合

圧巻のスコアと安定した投球内容

7月16日(水)に行われたホルマン選手権の予選で、バーンズはまさに別格のパフォーマンスを披露しました。
スコアは以下の通り:

298, 212, 222, 232, 233, 269, 258, 231(計+355)

このハイスコアにより、Aスコードでトップに立っていたブライアン・ゴーベル(Bryan Goebel)を91ピン差で上回り、ホルマン選手権の第1シードに躍進。
さらに、ワールド選手権の通算順位でも5位から1位に急浮上し、ジョン・ジャナウィッツ(John Janawicz)を12ピン差で抜き去る見事な展開を見せました。

バーンズは予選後のインタビューで次のように語っています。

今日ジャナウィッツに追いつけるとは思っていなかったけれど、かなり接近できたのは嬉しい。彼は大会初日から本当に素晴らしいボウリングをしている。

実はバーンズ、当日の午前に行われたAスコードのプレーを「綿密に観察」し、ジャナウィッツの戦略を研究していたといいます。

彼とは過去に何度も一緒に戦ってきているし、戦い方にも共通点が多い。今日の最後の4ゲームは、自分のスタイルにかなりマッチした。

特に最初のゲームで出した298点(1投ミスで惜しくもパーフェクトならず)が流れを大きく引き寄せる形となり、その後のゲームでも粘り強く点数を積み上げました。

 

ミスも計算に入れた“巧さ”

バーンズは、自身のスコアについて「ミスも“良い場所で”起きた」と振り返ります。
レーンが変化する中で適切なボール選択を行い、流れに乗るまでの悪い展開にも柔軟に対応できたことが好結果につながったと語りました。

最初の数ゲームで苦しんでもパニックにならなかったのが勝因。今日の自分は、正しいタイミングで正しいボールを使えた。

これは、経験に裏打ちされた冷静な判断と、コンディションへの対応力の高さを示すエピソードと言えるでしょう。

 

ベテランたちの奮闘:ゴーベルの復活劇

一方で、予選Aスコードのリーダーとなったブライアン・ゴーベルも印象的な戦いを見せました。
彼のスコアは:

227, 257, 279, 215, 252, 216, 226, 192(+264)

大会直前までの成績は芳しくなく、PBA60選手権では8位と9位止まり。それだけに今回の好成績は、彼にとっても大きな自信と希望をもたらしたようです。

正直、まだこの位置にいることが信じられない。今日の出来には満足している。

さらにゴーベルは、右股関節の痛みを抱えながらも、ツアーでプレーできる喜びを改めて語りました。

明日も今日のような調子を維持できればいいけどね。体には限界もあるけど、出場できること自体が幸せ。

 

予選通過選手と次ステージの展望

ホルマン選手権では、上位16選手が7月17日(木)午前10時(米東部時間)より、5ゲーム制トーナメント形式のマッチプレーに進出。午後2時には準々決勝が行われ、4人の無敗選手と1人の“最高シード敗退選手”がステップラダー決勝に進出します。

予選通過上位選手の成績(抜粋):

  • クリス・バーンズ(+355)

  • ブライアン・ゴーベル(+264)

  • ジョン・ラコスキー(+257)

  • トム・ヘス(+251)

  • ダン・ノートン(+249)

また、ワールド選手権全体の予選(計32ゲーム)では、以下の選手がトップ5に名を連ねています:

  1. クリス・バーンズ(+969)

  2. ジョン・ジャナウィッツ(+957)

  3. マーク・クラーク(+906)

  4. トム・ドーティ(+866)

  5. ブライアン・ルクレア(+780)

 

頂点を狙うバーンズの挑戦はまだ続く

3大会での第1シード獲得という偉業を成し遂げたクリス・バーンズ。
彼の勢いはとどまることを知らず、今後のステップラダー決勝、そして25,000ドルの賞金がかかったワールド選手権決勝へと、その挑戦は続きます。

バーンズはインタビューで意気込みを語りました。

まずはホルマンの初戦を勝ちたい。それができれば、さらに波に乗れるはず。

最終決戦のスケジュールは以下の通り:

  • 7月18日(金): 6ゲーム×2回のラウンドロビン・マッチプレー(ボーナスポイント付き)

  • 7月19日(土): 最終6ゲームで決勝進出者を決定 → 午後3時からステップラダー決勝

BowlTVでライブ配信中のWSOB III、ぜひその目で“レジェンドの闘い”を見届けてください。

 

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