
2025年PBA50シニアU.S.オープン
ピート・ウェーバー、2日目を終えて首位キープ
伝説のボウラー、ウェーバーが再び頂点へ
2025年のPBA50シニアU.S.オープンは、6月13日(金)にハイランドパークレーンで予選2日目を終え、ボウリング界のレジェンド、ピート・ウェーバーが首位をキープしています。PBAとUSBCの両殿堂入り選手であるウェーバーは、冷静かつ安定した投球で他の選手たちに差をつけ、再びタイトルに向けて盤石の滑り出しを見せました。
戦略と技術が光るウェーバーの快進撃
● シモニアンの助言が勝利の鍵に
ウェーバーは2日目を迎えるにあたり、「今日は自分にとって厳しいスコードだと思っていた」と語っており、挑戦的な心構えで会場入りしました。しかし、彼にとって幸運だったのは、PBAトラックのスタッフであるドン・シモニアンからのアドバイスでした。
「ドンに『何かアイデアはあるか?』と聞いたら、彼は2つのボールを選んでくれた。それを使ったらうまくいった。今年これで2回目だけど、彼の助けは本当にありがたい」と、ウェーバーはコメント。
このように、信頼できるスタッフからの助言を柔軟に受け入れる姿勢も、長年トップで活躍し続ける秘訣の一つです。
● 精密なボールコントロールと戦略
ウェーバーは、41フィートのフレッシュオイルパターンのコンディションで、左右のレーンに異なるボールを使用。木目やオイルの違いに応じて微調整を行い、前日よりもストレートなラインを意識したプレーに徹しました。
結果、2日目のスコアは以下の通り:
269、219、258、224、238、210
合計:1,418ピン
初日の成績と合わせると、トータルは2,863ピン(+463)に達し、首位の座を維持しています。
● 驚異のクリーンゲーム連続記録
ウェーバーの快進撃を象徴するのが、“クリーンフレーム連続記録”です。初日に達成した60フレーム連続ノーミスを、2日目のゲーム5の10フレームまで持ち越し、合計109フレーム連続でクリーンを達成。その後ビッグフォースプリットにより記録は途切れましたが、それでも12ゲーム中オープンフレームはわずか2回という圧倒的な安定感を見せました。
「自分のボウリングの投げ方にはとても満足している。自信がどんどん高まってきた。勝つモードに入っている。近いうちに絶対勝つと思う」と語るように、精神面でも万全の状態です。
● ライバルたちの動向
ウェーバーに迫るのが、スティーブ・クレンプケン(2,795ピン、+395)。この日、大会初のパーフェクトゲーム(300)を達成し、201、276、195、205、300、268で1,445ピンを記録。これは今大会における最高の1ブロックスコアです。
3位以下も実力者が揃っており、
グレッグ・トーマス(+367)
クレイグ・アウアバック(+343)
スティーブン・クライウィ(+334)
と、続々と上位に食い込んでいます。
また、左利きのジョシュ・ヘイルとダン・ロングもそれぞれパーフェクトゲームを達成し、大会は非常にハイレベルな展開となっています。
決勝ラウンド進出をかけた白熱の予選最終日へ
予選の最終6ゲームは6月14日(土)に実施されます。スケジュールは以下の通り(すべて東部時間):
Cスコード:午前11時開始
Aスコード:午後2時30分開始
Bスコード:午後6時開始
予選終了後、上位24名が総当たり戦(24ゲーム)に進出し、6月15日(日)・16日(月)に実施予定です。現在のカットラインは+195。
すべてのピン数は持ち越され、最終的に上位5名がステップラダーファイナル(6月16日午後9時30分開始)に進出。優勝者にはメジャータイトルと15,000ドルの賞金が授与されます。
現在の上位10名(予選2日目終了時点)
ピート・ウェーバー – 2,863(+463)
スティーブ・クレンプケン – 2,795(+395)
グレッグ・トーマス – 2,767(+367)
クレイグ・アウアバック – 2,743(+343)
スティーブン・クライウィ – 2,734(+334)
トム・ヘス – 2,731(+331)
クリス・バーンズ – 2,729(+329)
トム・ドーアティ – 2,691(+291)
リッキー・シスラー – 2,687(+287)
ジョン・ラコスキ – 2,681(+281)
ウェーバーの復活優勝か、あるいはライバルたちの逆転劇か——週末の展開から目が離せません。全試合の模様はBowlTVで生配信中です。