2025年PBA50シニア全米オープン初日
ピート・ウェバーが堂々の首位発進

ピート・ウェバー、快調なスタートを切る

2025年PBA50シニア全米オープンが開幕し、初日の予選ラウンドで伝説のボウラー、ピート・ウェバーが絶好調の滑り出しを見せました。リラックスしたフォームと安定したスコアメイクにより、初日6ゲームを終えて平均スコア240.83、トータルスコア1,445(+245)を記録。全体トップに立ち、再びその実力を証明しています。

 

初日を彩った激戦と選手たちの戦略

ピート・ウェバー:無駄のない投球で貫禄の首位

「とにかく調子が良い。それがプレーに表れている」と語るウェバーは、初日の全6ゲームを通じて60フレーム全てを“クリーン”に投げ切るという完璧な安定感を見せました。スコアは207、227、247、269、268、227と、どのゲームも高水準を維持。

特筆すべきは、6ゲームすべてを同じボールで投げきったという点。これはコンディションの読みと自身の投球技術に対する自信の表れと言えるでしょう。

「何も特別なことはしていない。ただ自然体で、手からボールを離すだけ。リラックスしていれば、自信が生まれる」

また、昨年の同大会では予選とマッチプレー初日で首位に立ち、最終的には3位に入賞。今年の大会についてはこう語ります。

「大会はまだ始まったばかり。焦らず、今のペースを維持したい。調子を変えずに進められたらそれが一番いい」

 

クレイグ・アウアーバッハ:静かなる追い上げ

ウェバーのすぐ後ろにつけるのがクレイグ・アウアーバッハ(+235)です。彼は予選最終スカッドで登場し、256、237、269、216、234、223とこちらも非常に安定したスコアを記録。わずか10ピン差で2位に浮上しました。

アウアーバッハの投球は派手さはありませんが、一投ごとに着実に点数を積み重ねる職人技が光っています。ウェバーとアウアーバッハの“静と動”とも言える戦いに、今後ますます注目が集まります。

 

クリス・バーンズ:復調への一歩を踏み出す

3位につけたのは、昨年5位に入ったクリス・バーンズ(+232)。今季は不調に苦しんでいたバーンズですが、初日は279、245、235、235、238、200という内容で平均スコア238.67と見事な復活の兆しを見せました。

「今シーズンは良い投球ができていなかった。でも、今日はようやく“戻ってきた”と感じた」

バーンズは不調からの脱出にあたり、世界的コーチでありルームメイトでもあるミカ・コイブニエミのアドバイスを受け、基本に立ち返る取り組みを続けてきました。

「いろいろなことをしてきたけれど、最後は自分自身で自信を取り戻さないといけない」
「今はようやくボールが手に馴染むようになってきた。過去の経験が少しずつ戻ってきている」

さらに、ディフェンディングチャンピオンのジョン・ジャナウィッツトム・アドコックら、直線的なスイングを持つ選手たちと同室で生活することが好影響を与えていると語っています。

 

他の注目選手たちの動向

4位には*レッグ・トーマス(+219)がランクイン。堅実な投球で上位を狙います。
5位には地元コロラド州出身のリッキー・シスラー(+195)
が入り、地元ファンの声援を背に快進撃を狙います。

6位〜10位のランキングには以下の選手たちが続きます:

  • ジェフ・ビーズリー:+173

  • ジョシュ・ヘイル:+152

  • スティーブ・クロンプケン:+150

  • トム・ヘス:+141

  • アルバート “バディ” マウントキャッスル:+136

どの選手も一発で流れを変えられる実力者ばかりで、次の予選ラウンドではさらなる順位の変動が予想されます。

 

次なるステージに向けて、真の実力が問われる時

全136名の選手たちが挑む2025年PBA50シニア全米オープンは、まだ序盤戦。とはいえ、初日の結果からすでに大会の緊張感と戦術の深さがにじみ出ています。

2日目の予選も同様に6ゲームが行われ、Bスカッドが午前11時(東部時間)からスタートCスカッドは午後2時30分、Aスカッドは午後6時から登場予定です。全ての試合はBowlTVで独占配信中

ピート・ウェバーがこの勢いを維持できるのか、ライバルたちの巻き返しはあるのか。予選通過、マッチプレー、そして決勝進出へ向けて、選手たちの本気がぶつかり合う次の展開から目が離せません。

 

【2025年PBA50シニア全米オープン 初日トップ10】

  1. ピート・ウェバー:1,445(+245)

  2. クレイグ・アウアーバッハ:1,435(+235)

  3. クリス・バーンズ:1,432(+232)

  4. グレッグ・トーマス:1,419(+219)

  5. リッキー・シスラー:1,395(+195)

  6. ジェフ・ビーズリー:1,373(+173)

  7. ジョシュ・ヘイル:1,352(+152)

  8. スティーブ・クロンプケン:1,350(+150)

  9. トム・ヘス:1,341(+141)

  10. アルバート “バディ” マウントキャッスル:1,336(+136)