
2025年全米女子オープン ボウリング大会本戦出場者決定
ブランケンジー選手がPTQトップ通過
世界中の注目が集まる全米女子オープン、PTQ通過者が決定
全米女子オープン(U.S. Women’s Open)は、女子ボウリング界における最も権威ある大会のひとつであり、世界中のトッププレイヤーが集結することで知られています。2025年大会の本戦出場者108名が、ネブラスカ州リンカーンのサンバレー・レーンで開催されたプレトーナメント予選(PTQ)を経て決定しました。
今年のPTQでは、大学卒業直後に初のプロ大会に挑んだデニス・ブランケンジー(Denise Blankenzee)選手が圧巻のパフォーマンスで予選1位通過を果たし、大きな注目を集めています。
大学からプロへ、ブランケンジー選手の快進撃
ブランケンジー選手は、サム・ヒューストン州立大学のボウリング部で活躍し、4度のオールアメリカンに選出された実績を持つ逸材です。彼女は大学最後の大会「インターカレッジエイト・シングルス・チャンピオンシップ」を終えたばかりで、プロとしての初戦となるこの予選に臨みました。
その結果、8ゲーム合計1,627点というハイスコアで、見事にPTQのトップに輝きました。
「今日の心構えは大学時代と変わりません。自分とレーンとの勝負に集中することを意識しました。対戦相手のレベルはこれまでと違いましたが、そこには意識を向けませんでした」と、ブランケンジー選手は冷静に振り返ります。
オランダ生まれの彼女は、14歳でナショナルチーム入りを果たし、現在もオランダ代表として国際大会に出場しています。その経験がアメリカでの競技にも活きており、技術だけでなく精神面でも大きな成長を遂げたといえるでしょう。
「ナショナルチームでの経験、そしてサム・ヒューストン州立大学での学びが、今の私をつくってくれました。何千時間もレーンで練習し、技術を磨き、安定した投球を追求してきました。そのすべてが、今につながっています」と語っています。
ブランケンジー選手にとって今回の大会は、まさに「キャリアの始まりを象徴する瞬間」でもあります。大学進学のきっかけは、2017年にラスベガスで行われた大会でスカウトされたことに始まり、大学最後の公式戦も同じくラスベガスで幕を閉じたというエピソードも印象的です。
「家族と冗談交じりに話していたのですが、ラスベガスで始まり、ラスベガスで終わった大学キャリアは運命的だと感じています。このすべての経験が、今日の自分を支えています」。
本戦出場者トップ10と今後のスケジュール
PTQの上位10名の成績は以下のとおりです:
デニス・ブランケンジー(テキサス州ハンツビル):1,627点
メアリー・オーフ(ミズーリ州セントルイス):1,604点
ヴァレリー・バーシエ(ミシガン州マスキーゴン):1,583点
ナターシャ・ロスラン(マレーシア):1,578点
カーステン・ムーア(オハイオ州タルマッジ):1,578点
ノラ・ノーカマル(マレーシア):1,557点
ヘザー・エーデル(ネブラスカ州オマハ):1,537点
ジェナ・ウィリアムズ(フロリダ州レイクウェールズ):1,527点
シティ・ラーマン(マレーシア):1,490点
オッティリア・グンナーソン(スウェーデン):1,480点
最後の出場枠は、テキサス州ウッドランズ出身のミカエラ・モーガン選手が獲得しました。
本戦は6月12日開幕、熱戦の模様はBowlTVで配信
2025年全米女子オープンは、6月11日(水)に練習日を設けた後、6月12日(木)から14日(土)まで予選ラウンドが実施されます。全3日間、3つの時間帯に分かれて8ゲームの競技が行われ、全選手がそれぞれのラウンドに参加します。
6月15日(日)には、予選上位3分の1の選手による第4ラウンド(8ゲーム)が行われ、その後上位24名が6月16日(月)からラウンドロビン形式のマッチプレーに進出。6月17日(火)午後7時(東部標準時)からは、CBSスポーツネットワークで上位5名による決勝ステップラダー方式のライブ中継が行われます。
予選からマッチプレーまでは、すべてBowlTVでライブ配信予定です。世界中のファンが、次世代のチャンピオン誕生の瞬間を見届けることができます。
注目選手たちの熱戦がいよいよ開幕。ブランケンジー選手の快進撃は続くのか、そして新たなスターは生まれるのか――全米女子オープンから目が離せません。
大会の詳細情報は公式サイト(U.S. Women’s Open)をご確認ください。