
2025年PWBAツアー、ウォータールー大会に突入
女子プロボウリング界の熱戦は続く
アイオワ州ウォータールーで繰り広げられる熱戦
2025年の女子プロボウリング協会(PWBA)ツアーは、先週のオハイオ州クリーブランドでの「ロックンロール・オープン」を終え、今週はアイオワ州ウォータールーへと舞台を移します。6月5日(木)から始まる「PWBAボウラーズ・ジャーナル・ウォータールー・オープン」は、シーズン後半戦への布石となる大会であり、選手たちにとっては重要なターニングポイントとなるでしょう。
会場となる「キャデラックXBC」は、2023年にツアーチャンピオンシップを開催した実績があり、今回は3年で2度目のツアー大会開催ということで、地元ファンの期待も高まっています。
注目選手と大会スケジュール、そして熾烈なポイントレース
ディアナ・ザブジャロワ、2年連続優勝を狙う
ラトビア出身のディアナ・ザブジャロワ選手は、昨年のウォータールー大会で優勝した実績を持ち、今回も再び表彰台の頂点を目指します。今週初めに開催された「ロックンロール・オープン」では惜しくも準優勝となったものの、コンディションの良さを見せつけています。連覇を果たせば、自身のキャリアにおいて大きな節目となることは間違いありません。
大会日程と展開の詳細
大会は6月5日(木)午前11時(東部標準時)より、「プレトーナメント・クオリファイアー(PTQ)」でスタートします。このPTQでは、出場権をかけて多くの選手が戦い、上位16名が本戦に進出し、最終的な出場者数は85名に確定します。
同日午後4時からは公式練習セッションが行われ、午後7時からはファンとの交流イベント「Bowl with the Pros」が開催される予定です。これはファンにとって選手と直接交流できる貴重な機会であり、大会の盛り上がりに一役買っています。
翌6日(金)は、午前11時と午後6時の2ラウンドに分かれた6ゲーム予選が実施されます。この予選の結果に基づき、成績上位3分の1の選手が次のラウンドに進出します。
そして、7日(土)午前10時からは追加の6ゲーム予選が行われ、午後3時からは最終予選ラウンド(6ゲーム)が実施されます。ここで上位12名が選出され、その後、上位5名による「ステップラダー・ファイナル」が午後7時30分より行われる予定です。
大会の全セッションはBowlTVでライブ配信されるため、現地に足を運べないファンでもオンラインで全試合を楽しむことができます。
プレイヤー・オブ・ザ・イヤー争いの現状
現在の年間最優秀選手(Player of the Year)争いは、シンガポールのニュー・ホイフェン選手が2勝・42,450ポイントでリードしています。彼女がこのまま好調を維持すれば、史上初のシンガポール人選手として年間最優秀選手を受賞する可能性が現実味を帯びてきます。
その後を追うのは、2024年の同賞受賞者であるマレーシアのシン・リジェーン選手。彼女は現在36,840ポイントを獲得しており、今季のPWBA BowlTVオープンで7位、ロックンロール・オープンで9位、さらにUSBCクイーンズでは準優勝という安定した成績を残しています。彼女が連覇を果たせば、2018年と2019年に連続受賞したシャノン・オキーフ以来の快挙となります。
3位にはミシガン州出身のジョーダン・スノッドグラス選手(33,925ポイント)が続いており、彼女は今季のクリーブランド2大会でいずれもチャンピオンシップラウンドに進出しており、逆転の可能性を十分に残しています。
新人王争いも激化
一方、新人王(Rookie of the Year)争いも目が離せません。現在はマレーシアのギリアン・リム選手が14,625ポイントで首位を走っていますが、今大会ではPTQからの本戦進出が必要不可欠となります。対する2位はシンガポールのアリアンヌ・テイ選手で、13,080ポイントと僅差で迫っています。両選手にとって、ウォータールー大会は今後の運命を左右する重要な試合です。
残り6大会で決まる年間タイトルの行方
2025年PWBAツアーは、今回のウォータールー大会を含めて残り6つの大会(うち2メジャー大会)が予定されており、年間タイトル争いはまさに混戦模様です。昨年もシン・リジェーン選手が最終戦のマッチプレーラウンド終了後に受賞を確定させたように、最後の最後まで予測不能な展開が続くことが予想されます。
果たして今年の最優秀選手と新人王は誰の手に? ボウリングファンにとっては、一戦一戦が見逃せない展開です。
最新のスケジュールや出場選手の情報は、PWBA公式サイト(PWBA.com/national-tour)で随時確認できます。