ジョーダン・スノッドグラス選手がPWBA「ロックンロール・オープン」予選で記録的な快進撃を披露

PWBAサマーシリーズ、記録更新の幕開け

アメリカ・オハイオ州クリーブランドのヨークタウン・レーンズで開催中の「PWBAロックンロール・オープン」は、ハイスコアが飛び交う熱戦の中で、注目の選手が登場しました。ミシガン州エイドリアン出身のジョーダン・スノッドグラス選手が、12ゲーム合計で3,018ピンという驚異的なスコアを記録し、予選トップで決勝トーナメント進出を決めました。これは2015年のツアー再開以来、12ゲーム予選での最高記録となります。

 

記録更新と強さの秘密

■ 圧倒的な予選パフォーマンス

スノッドグラス選手は、平均スコア251.5以上という圧巻の投球を続け、全12ゲームで安定したスコアを叩き出しました。単に一試合だけのハイスコアではなく、コンスタントに高得点を維持できた点が、彼女の実力と集中力の高さを物語っています。

このスコアは、PWBAツアーが再開された2015年以降、12ゲーム形式の予選における最高記録であり、まさに歴史的な快挙です。

 

■ 対戦形式への柔軟な対応力

予選の成績をもとに、スノッドグラス選手はシングルイリミネーション形式の決勝トーナメント第1シードとして進出します。試合は16強および8強ラウンドで5ゲーム中3勝制(ベスト・オブ・ファイブ)、その後の準決勝・決勝は1ゲーム勝負という構成で進行します。

形式が変わっても、スノッドグラス選手は冷静です。
「試合形式がどうであれ、最終的には自分がどれだけピンを倒せるかが勝負」
というメンタリティを持っており、「常に3~5ゲームを良い内容でまとめる意識が重要」と語っています。
このような精神的な安定感と自己管理能力
が、彼女の強さの秘訣といえるでしょう。

 

■ 技術だけではない、戦略と支援の力

今回の好成績には、スノッドグラス選手の投球技術はもちろん、夫でありPBAリージョナル優勝経験者のフランク氏のサポートも大きな要因です。
「彼が後ろで私の全ての投球を見てくれて、必要なアドバイスをくれることで、私は前に集中できる」
と語っており、まさに二人三脚での挑戦が結果につながったといえるでしょう。

競技ボウリングでは、技術に加えて戦術眼と状況判断力が問われるスポーツです。リアルタイムでの微調整を支援してくれる存在があることは、試合を有利に進める重要な要素となります。

 

■ 勝利の記憶が残る会場での強み

スノッドグラス選手にとってヨークタウン・レーンズは“相性の良い会場”として知られています。2023年には、同じ会場で開催された「PWBAボウラーズ・ジャーナル・クリーブランド・オープン」で優勝しており、勝利のイメージを持って臨める環境は大きなアドバンテージです。

「私のボールの回転や軌道がこのレーンにとてもよく合っている」
「今日は本当に良い感触で投げられたし、それが明日も続くことを願っている」
とコメントしており、この好調を持続させられるかが今後の焦点となります。

 

決勝ラウンドに向けた注目選手たち

スノッドグラス選手とともに、決勝トーナメントには15人の強豪選手が出場します。主なシード順は以下の通りです。

  • 第2シード:ダーシャ・コヴァロヴァ(ウクライナ)2,897ピン

  • 第3シード:カーステン・ムーア(オハイオ州)2,757ピン

  • 第4シード:ニュー・ホイ・フェン(シンガポール)2,739ピン

  • 第5シード:ダリア・パヤク(ポーランド)2,739ピン

  • その他、マレーシア、ラトビア、スウェーデンなど国際色豊かな顔ぶれが揃っています。

16人によるマッチプレーは、現地時間で6月2日(月)午前9時よりスタート。
午後2時には準々決勝、午後6時30分からは準決勝および決勝が予定されています。
全ラウンドはBowlTVでライブ配信され、「PWBAサマーシリーズ」のクライマックスを飾ります

 

▶ 詳細情報とトーナメントスケジュールは公式サイトにて:
https://pwba.com/national-tour/pwba-summer-series-cleveland

記録的な予選を経て、スノッドグラス選手が頂点に立てるのか。注目の決勝ラウンドが幕を開けます。