
Glico杯2025:久保田彩花&江川司が圧巻の予選トップ通過!
「Glicoセブンティーンアイス杯」第12回プロアマボウリングトーナメントが、2025年5月24日(土)に静岡県浜松市・浜松毎日ボウルで開催されました。
出場選手は、男子138名(プロ70名・アマ68名)、女子92名(プロ66名・アマ26名)。熱気あふれる競技が繰り広げられました。
本大会はJPBA公認で、プロにとってはランキングに影響する重要な大会。アマチュア選手にとっても実力を試す絶好の舞台です。
男女ともに上位16名ずつ(計32名)が準決勝に進出しました。
注目ポイントは、連覇を狙う上位選手の動向、若手選手の台頭、そしてパーフェクトやビッグゲームの期待です。
●女子の部
■Aシフト
女子Aシフトでは、久保田彩花選手(相模原パークレーンズ)が安定感と爆発力を兼ね備えた投球で総合1位通過を果たしました。前半は249・225・224・239=937ピンという驚異のスコアを叩き出し、後半は苦しみながらも193・163・233・155=744ピンを積み上げ、合計1,681ピン(平均210.12)という堂々たる成績でトップに立ちました。
2位には、大根谷愛選手(E-BOWLトマト西宮)がランクイン。前半を832ピン、後半を821ピンとコンスタントにまとめ、合計1,653ピン(平均206.62)で後続を引き離しました。
3位に入ったのは石田万音選手(アルゴセブン/ハイ・スポーツ社)。後半6G目に276ピンのハイスコアを記録し、874ピンで大きくスコアを伸ばしました。最終的に1,647ピン(平均205.87)とし、上位を維持。
以下、佐藤まさみ選手(1,595ピン)、姫路麗選手(1,593ピン)、秋光楓選手(1,570ピン)など実力派選手たちが上位に続きました。
注目すべきは、12位の金子萌夏選手が8G目に248ピンと気迫を見せた点です。
予選通過ラインは1,513ピン。そのボーダーラインで通過を決めたのは今井双葉選手(ITカンファー)。前半748ピンから、後半は198・217・167・183=765ピンと持ち直し、準決勝進出を果たしました。
このシフトでは、800シリーズ越えが多数見られ、技術と精神力が問われるハイレベルな戦いとなりました。ベテラン勢の安定感と若手選手の勢いが交錯する見ごたえある予選ラウンドでした。
順位 | 選手名(所属) | 前半スコア | 後半スコア | 合計ピン | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 久保田 彩花(相模原パークレーンズ) | 937 | 744 | 1,681 | 210.12 |
2 | 大根谷 愛(E-BOWLトマト西宮) | 832 | 821 | 1,653 | 206.62 |
3 | 石田 万音(アルゴセブン/ハイ・スポーツ社) | 773 | 874 | 1,647 | 205.87 |
4 | 佐藤 まさみ(ダイトースターレーン/ABS) | 814 | 781 | 1,595 | 199.37 |
5 | 姫路 麗(フリー) | 897 | 696 | 1,593 | 199.12 |
6 | 秋光 楓(StarLike/アイビーボウル越谷) | 818 | 752 | 1,570 | 196.25 |
7 | 野仲 美咲(ココレーン) | 809 | 757 | 1,566 | 195.75 |
8 | 森 彩奈江(N&K/ABS) | 744 | 820 | 1,564 | 195.50 |
9 | 近藤 菜帆(ALSOK愛知) | 804 | 758 | 1,562 | 195.25 |
10 | 寺下 智香(神戸六甲ボウル/サンブリッジ) | 760 | 791 | 1,551 | 193.87 |
11 | 横山 実美(平和島スターボウル) | 733 | 796 | 1,529 | 191.12 |
12 | 金子 萌夏(相模原パークレーンズ) | 700 | 829 | 1,529 | 191.12 |
13 | 渡辺 莉央(ITカンファー) | 782 | 738 | 1,520 | 190.00 |
14 | 土屋 佑佳(相模ファーストレーン) | 738 | 778 | 1,516 | 189.50 |
15 | 坂野 ニイナ(ジョイナスボウル) | 731 | 785 | 1,516 | 189.50 |
16 | 今井 双葉(ITカンファー) | 748 | 765 | 1,513 | 189.12 |
■Bシフト
女子Bシフトでは、山田幸選手(ボウルアロー/ABS)が1G目こそ180ピンと静かな立ち上がりでしたが、4G目に279ピンの爆発で前半868ピン、後半も812ピン(168・228・203・213)と安定し、合計1,680ピン(平均210.00)でAシフトトップとわずか1ピン差の好成績を記録し、総合2位で準決勝進出を決めました。
2位は小久保実希選手(ジョイナスボウル)で、前半は810ピン、後半は841ピン(211・223・236・171)と後半にかけてスコアを伸ばし、トータル1,651ピン(平均206.37)。冷静なゲーム運びが光りました。
3位には坂本かや選手(永山コパボウル)がランクイン。前半739ピンから、後半に208・249・222・214=893ピンと怒涛の追い上げを見せ、1,632ピン(平均204.00)で上位へ浮上しました。
4位〜6位には、小林よしみ選手(1,601ピン)、堀井春花選手(1,599ピン)、川田菜摘選手(1,596ピン)が入り、どの選手も200ピン超えを連発するハイレベルな展開となりました。
また、7位の原野萌花選手(フラワーボウル)も後半835ピンを記録、8位の水谷若菜選手もコンスタントな投球で1,587ピンと安定感を示しました。
予選通過ラインは1,541ピン。16位通過の霜出佳奈選手(サンスクエアボウル)は、前半816ピンと好スタートを切りながらも、後半でややスコアを落としながらも耐え抜きました。
このBシフトもAシフトに劣らぬ激戦で、800シリーズ越えが続出。シフト最終Gまで通過ラインが読めない状況となり、観戦者を惹きつけるドラマティックな展開となりました。
順位 | 選手名(所属) | 前半スコア | 後半スコア | 合計ピン | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 山田 幸(ボウルアロー/ABS) | 868 | 812 | 1,680 | 210.00 |
2 | 小久保 実希(ジョイナスボウル) | 810 | 841 | 1,651 | 206.37 |
3 | 坂本 かや(永山コパボウル) | 739 | 893 | 1,632 | 204.00 |
4 | 小林 よしみ(イリスボウル) | 833 | 768 | 1,601 | 200.12 |
5 | 堀井 春花(J-Bowl御坊) | 804 | 795 | 1,599 | 199.87 |
6 | 川田 菜摘(フリー/ABS) | 758 | 838 | 1,596 | 199.50 |
7 | 原野 萌花(フラワーボウル) | 760 | 835 | 1,595 | 199.37 |
8 | 水谷 若菜(フリー/ABS) | 796 | 791 | 1,587 | 198.37 |
9 | 桑藤 美樹(スポルト/ABS) | 822 | 761 | 1,583 | 197.87 |
10 | 幸木 百合菜(相模原パークレーンズ) | 842 | 739 | 1,581 | 197.62 |
11 | 長縄 多禧子(スターレーン) | 738 | 837 | 1,575 | 196.87 |
12 | 鶴井 亜南(N&K/ABS) | 810 | 748 | 1,558 | 194.75 |
13 | 名和 秋(コロナワールド) | 812 | 739 | 1,551 | 193.87 |
14 | 安田 明香里(東興鉛鉄工業) | 743 | 807 | 1,550 | 193.75 |
15 | 越智 真南(平和島スターボウル) | 813 | 733 | 1,546 | 193.25 |
16 | 霜出 佳奈(サンスクエアボウル) | 816 | 725 | 1,541 | 192.62 |
●男子の部
■Aシフト
男子Aシフトでは、藤永北斗選手(N&K/STEEL SPORTS)が圧巻のパフォーマンスを披露。前半は245・204・224・248=921ピン、後半も225・213・229・204=871ピンと安定感抜群の投球を見せ、合計1,792ピン(平均224.00)で堂々のトップ通過を果たしました。
2位にはアマチュアの室井勝選手(池袋ロサボウル)が躍進。845ピン(前半)+873ピン(後半)=1,718ピン(平均214.75)をマークし、プロ顔負けのスコアで観客を驚かせました。
続く3位は羽ヶ﨑匠海選手(クァトロブーム)で、1G目に290ピンという大会屈指のビッグゲームを記録し、1,712ピン(平均214.00)で上位に食い込みました。
さらに、加藤祐哉選手(株式会社スポルト)は後半で268ピン・244ピンと連続でビッグゲームを叩き出し、合計1,700ピン(平均212.50)。
新城一也選手(STEEL SPORTS)も前半の277ピンを含む932ピンという勢いで、1,698ピン(平均212.25)と健闘しました。
6位以下も実力者揃い。
増田優希選手(岩屋キャノンボウル)は前後半ともに安定して1,692ピン、
宮澤拓哉選手(パークレーン高崎)も後半で268ピンを出し1,691ピンにまとめました。
アマチュアでは、村上太一選手(ココレーンみしま店)が847ピン+831ピン=1,678ピン(平均209.75)を記録し、8位にランクイン。プロに混じって準決勝への切符を手にしました。
予選通過ラインは1,502ピン。16位通過は藤村隆史選手(コロナワールド)で、前後半合計1,615ピン(平均201.87)。
アマ勢含め、スコア200台の攻防が続く熾烈なシフトとなりました。
順位 | 選手名(所属) | 前半スコア | 後半スコア | 合計ピン | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 藤永 北斗(N&K/STEEL SPORTS) | 921 | 871 | 1,792 | 224.00 |
2 | 室井 勝(アマ/池袋ロサボウル) | 845 | 873 | 1,718 | 214.75 |
3 | 羽ヶ﨑 匠海(クァトロブーム) | 909 | 803 | 1,712 | 214.00 |
4 | 加藤 祐哉(株式会社スポルト) | 852 | 848 | 1,700 | 212.50 |
5 | 新城 一也(STEEL SPORTS) | 932 | 766 | 1,698 | 212.25 |
6 | 増田 優希(岩屋キャノンボウル) | 851 | 841 | 1,692 | 211.50 |
7 | 宮澤 拓哉(パークレーン高崎) | 834 | 857 | 1,691 | 211.37 |
8 | 村上 太一(アマ/ココレーンみしま店) | 847 | 831 | 1,678 | 209.75 |
9 | 田中 義一(広島パークレーン) | 822 | 853 | 1,675 | 209.37 |
10 | 内藤 広人(岩屋キャノンボウル) | 758 | 914 | 1,672 | 209.00 |
11 | 村上 裕一(フリー) | 804 | 844 | 1,648 | 206.00 |
12 | 藤田 知久(アマ/浜松グランドボウル) | 808 | 825 | 1,633 | 204.12 |
13 | 原口 優馬(愛知川ボウル) | 800 | 832 | 1,632 | 204.00 |
14 | 甘糟 翔太(江の島ボウリングセンター) | 786 | 839 | 1,625 | 203.12 |
15 | 大久保 雄矢(プロショップ・エム) | 863 | 754 | 1,617 | 202.12 |
16 | 藤村 隆史(株式会社コロナワールド) | 797 | 818 | 1,615 | 201.87 |
■Bシフト
男子Bシフトは、超ハイスコアの応酬となる激戦区でした。首位に立ったのは、江川司選手(株式会社GENDA GiGO Entertainment)。前半は889ピン(237・209・224・219)と抜群の安定感を見せ、後半は921ピン(248・279・203・191)とさらにギアを上げ、合計1,810ピン・平均226.25で他を寄せ付けない内容でした。
2位には永野すばる選手(相模原パークレーン)が食らいつき、前半は843ピンと静かな滑り出しながらも、後半には247・279・210・224=960ピンという驚異的な巻き返しを披露。合計1,803ピン・平均225.37で接戦を演出しました。
3位は和田秀和選手(ボウルアロー八尾/ABS)で、前半は916ピン(207・258・204・247)、後半も843ピンと安定感を保ち、合計1,759ピン・平均219.87で上位をキープ。
注目のアマチュア選手、八鍬良太選手(立川スターレーン)は、前半904ピン、後半852ピンの合計1,756ピン・平均219.50で堂々の4位。
その後も齋藤大哉選手(アイビーボウル越谷)が前半895ピン、後半821ピンで1,716ピン、
井口遼太選手(MOTIV Bowling Products)が後半894ピンの猛攻で1,705ピンと、上位争いは熾烈。
16位のボーダーは藤井信人選手(ITカンファー/ハイ・スポーツ社)の1,644ピン・平均205.50。前半は762ピンと出遅れながらも、後半882ピン(249・200・221・212)と圧巻の挽回劇で準決勝の切符をつかみました。
Bシフトでは279ピンが複数名から飛び出すなど、ビッグゲームの連発が特徴で、まさにハイレベルの戦いが展開されました。アマとプロが拮抗する構図が続き、観る者の手に汗握る一日となりました。
順位 | 選手名(所属) | 前半スコア | 後半スコア | 合計ピン | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 江川 司(GENDA GiGO Entertainment) | 889 | 921 | 1,810 | 226.25 |
2 | 永野 すばる(相模原パークレーン) | 843 | 960 | 1,803 | 225.37 |
3 | 和田 秀和(ボウルアロー八尾/ABS) | 916 | 843 | 1,759 | 219.87 |
4 | 八鍬 良太(アマ/立川スターレーン) | 904 | 852 | 1,756 | 219.50 |
5 | 倉持 悠人(フリー) | 854 | 872 | 1,726 | 215.75 |
6 | 齋藤 大哉(アマ/アイビーボウル越谷) | 895 | 821 | 1,716 | 214.50 |
7 | 井口 遼太(MOTIV Bowling Products) | 811 | 894 | 1,705 | 213.12 |
8 | 斎藤 祐太(株式会社ボウルスター) | 878 | 802 | 1,680 | 210.00 |
9 | 小原 照之(スターレーン) | 836 | 840 | 1,676 | 209.50 |
10 | 熊沢 颯(アマ/高尾スターレーン) | 963 | 699 | 1,662 | 207.75 |
11 | 小原 楓雅(アマ/世田谷オークラボウル) | 856 | 802 | 1,658 | 207.25 |
12 | 入口 光司(ラウンドワンジャパン) | 770 | 888 | 1,658 | 207.25 |
13 | 糸山 賀津人(アートプリントAi/藤枝GB) | 848 | 804 | 1,652 | 206.50 |
14 | 田代 寿一(アマ/MKボウル上賀茂) | 884 | 766 | 1,650 | 206.25 |
15 | 日置 秀一(フリー) | 807 | 840 | 1,647 | 205.87 |
16 | 藤井 信人(ITカンファー/ハイ・スポーツ社) | 762 | 882 | 1,644 | 205.50 |
日程
5月24日(土)
予選8G(Aシフト → リメンテ → Bシフト)を実施5月25日(日)
準決勝6GとTV決勝ステップラダーを開催予定
さらにプロ&親子チーム戦のエキシビションゲームもあり、観客も楽しめる一日になります。
まとめ
「Glicoセブンティーンアイス杯」第12回大会は、実力者と新星がぶつかり合う白熱のトーナメントとなりました。
特に久保田彩花選手と江川司選手のパフォーマンスは、観客の記憶に残る投球だったことでしょう。
惜しくも敗退した選手たちにも健闘を称える拍手を送りたいと思います。
今後の準決勝・決勝戦、そして次回大会でのさらなる激戦に期待しましょう!