世界最高峰の女子ボウラーたちがラスベガスに集結

アメリカ・ラスベガスに位置するサンコースト・ホテル＆カジノで開催中の「2025 USBCクイーンズ（United States Bowling Congress Queens）」は、女子プロボウリング界で最も格式の高い大会のひとつとして知られています。

大会はダブルエリミネーション方式によるマッチプレーで行われ、5月18日（日）の初日終了時点で、計32名の選手がタイトル獲得への希望をつなぎました。このうち、16名が無敗で勝者側ブラケットに残り、もう16名が敗者復活戦で勝ち上がっています。

優勝者にはPWBA（女子プロボウリング協会）ツアーのメジャータイトルに加え、名誉あるティアラと6万ドル（約930万円）の優勝賞金が贈られます。

試合のハイライトと注目選手たちの戦い

勝者側ブラケット：無敗で駒を進めた強者たち

勝者側のブラケットでは、16名の選手が2連勝を果たし、月曜日の3回戦へと駒を進めました。名前を連ねたのは、アメリカ国内外から集まったトッププレイヤーたちです。

左ブロック（勝者側）

• ブライアナ・コテ（アリゾナ州）

• シン・リ・ジェーン（マレーシア）

• リンジー・ブーマーシャイン（ユタ州）

• エリシア・カレント（デラウェア州）

• ニュー・ホイ・フェン（シンガポール）

• キャシディ・クーレイ（アイオワ州）

• ジョシー・バーンズ（テネシー州）

• ナターシャ・ロスレン（マレーシア）

右ブロック（勝者側）

• クララ・ゲレロ（コロンビア）

• ジェイド・コテ（オハイオ州）

• アシュリー・ガランテ（フロリダ州）

• バーニス・リム（シンガポール）

• ミッシー・パーキン（カリフォルニア州）

• シアズワニ・サハール（マレーシア）

• ホープ・グラムリー（テキサス州）

• ヌール・ハジラ・ラムリ（マレーシア）

特に注目されたのは、第32シードからの快進撃を見せたブライアナ・コテの活躍です。

コテ、目の手術からの復帰戦で大金星

ブライアナ・コテは今季序盤、両目の緑内障の手術を受けたばかり。高校時代から症状を抱えており、今シーズンの出場さえ危ぶまれていた選手です。

彼女は初戦で、女子プロボウリング界のレジェンドであり新たに殿堂入りを果たしたリズ・ジョンソンと対戦。初戦から696-659という僅差で撃破し、勢いそのままに第1シードのブリアナ・クレマーとの大一番を迎えました。

この試合はまさにハイレベルな戦い。初ゲームは両者が260点台（クレマー：268、コテ：267）を記録し、続く第2ゲームではコテが256点でクレマーの240点を上回り、最終ゲームはコテが粘りの203対197で締め、合計726対705で勝利。

「彼女（クレマー）は今週本当に素晴らしいボウリングをしていた。自分も最高のプレーをしないと勝てないと思った」と試合後に語ったコテ。先週開催された「Go Bowling トピカ・オープン」ではステップラダー決勝にも進出しており、その勢いを本大会でも維持している印象です。