PBAプレーオフ2025
頂点を目指す4人の猛者たち、準決勝の舞台へ

今季最高峰の戦い、PBAプレーオフ準決勝が間近に迫る

2025年のプロボウラーズ・アソシエーション(PBA)プレーオフは、いよいよ準決勝を迎えます。トッププロたちが繰り広げてきた激戦の末、残ったのはわずか4名。それぞれのキャリアを懸けて、頂点の座を争う瞬間が迫っています。

準決勝は、5月18日(日)正午(米国東部時間)よりFS1で放送され、以下の2試合が行われます。

  • 第1シード:EJタケット vs 第4シード:グレアム・ファッチ

  • 第6シード:クリス・ヴィア vs 第7シード:イェスパー・スヴェンソン

この4人は今シーズン、いずれも輝かしい実績を収めており、勝利すれば5月24日に行われる決勝戦(FOXにて生放送)に駒を進めることになります。優勝者には賞金10万ドルが贈られるとあって、注目度も極めて高くなっています。

 

準決勝進出選手の戦績と見どころを徹底分析

■ EJタケット(第1シード):歴史的シーズンで完全優勝を狙う

今季もっとも注目されているのが、EJタケットです。PBA年間最優秀選手(Player of the Year)の最有力候補とされており、2025年はすでに4勝(うちメジャー2勝)を挙げています。さらに、出場15大会中10大会でトップ5に入るという驚異的な安定感を誇っています。

現在、1ゲーム平均スコア229.39のPBA歴代記録を塗り替える可能性もあり、さらにこのプレーオフを制すれば、年間獲得賞金記録の更新も視野に入ります

主な2025年の成績:

  • 優勝:U.S.オープン、PBAピート・ウェーバー・クラシック、PBAシャーク選手権、PBAワールド選手権

  • 準優勝:PBAマイク・オールビー・クラシック、PBAバイパー選手権

  • PBAプレーオフ準々決勝:アンソニー・サイモンセンに2-1で勝利(スコア:211-236, 258-201, 48-38)

準々決勝ではスロースタートながら第2ゲームで圧巻の258点をマークし、最終ロールオフで勝利を決定。今シーズンの勢いそのままに、初のプレーオフ優勝に挑みます。

 

■ グレアム・ファッチ(第4シード):過小評価からの完全脱却

カナダ出身のサウスポー、グレアム・ファッチは長年「最も過小評価された選手」として注目されてきましたが、2025年、その評価を完全に覆しました。シーズン開幕戦のPBAデラウェア・クラシックで9年ぶりのタイトルを獲得すると、その後も安定した成績を残し、年間ポイントで堂々の4位に。

主な2025年の成績:

  • 優勝:PBAデラウェア・クラシック

  • 3位:PBAトーナメント・オブ・チャンピオンズ

  • 5位:USBCマスターズ

  • PBAプレーオフ準々決勝:カイル・トゥループに2-1で勝利(スコア:210-226, 206-205, 40-28)

激戦の準々決勝では、1点差での勝利やロールオフでの決着と、接戦をものにする勝負強さが光りました。タケットにとっても決して油断できない相手です。

 

■ クリス・ヴィア(第6シード):プレッシャー下でこそ輝く戦士

2021年のU.S.オープン優勝者、クリス・ヴィアはフィジカルとメンタルの強さを兼ね備えたベテラン。今季も各地で安定した成績を見せ、特にプレーオフでは圧倒的なパフォーマンスで強豪を次々撃破しています。

主な2025年の成績:

  • 準優勝:PBAオーウェンズ・イリノイ・クラシック

  • 3位:U.S.オープン

  • PBAプレーオフ戦績:

    • 1回戦:ライアン・バーンズに2-1で勝利(188-279, 234-185, 59-40)

    • 準々決勝:ジェイソン・ベルモンテに2-0で勝利(217-199, 226-175)

4ゲームでの平均スコアは216.25と高水準。特にストロブル・アリーナでは誰よりも落ち着いた投球を見せており、「プレッシャーに強い男」としてその存在感を発揮しています。

 

■ イェスパー・スヴェンソン(第7シード):アイスマンの異名を持つ勝負師

スウェーデン出身のイェスパー・スヴェンソンは、その冷静なメンタルと独特な投球スタイルで「アイスマン」と呼ばれています。2025年はトーナメント・オブ・チャンピオンズで自身2度目の優勝を果たし、再びPBAの頂点を狙うポジションに返り咲きました。

主な2025年の成績:

  • 優勝:PBAトーナメント・オブ・チャンピオンズ

  • 5位:PBAマイク・オールビー・クラシック、PBAシャーク選手権

  • PBAプレーオフ戦績:

    • 1回戦:ヤコブ・バットラフに2-1で勝利(192-200, 199-197, 60-39)

    • 準々決勝:アンドリュー・アンダーソンに2-1で勝利(205-196, 192-213, 48-40)

3戦中2戦がロールオフに持ち込まれながらも、確実に勝利を収めるクレバーさが魅力です。ヴィアとの準決勝は、テクニックと精神力の真っ向勝負になるでしょう。

 

歴史に名を刻むのは誰か? 運命の一戦が間もなく始まる

2025年PBAプレーオフは、まさに“頂上決戦”と呼ぶにふさわしい展開となっています。EJタケットの歴史的シーズンを止めるのか、それとも新たな王者が誕生するのか。準決勝、そして決勝は、PBAファンにとって見逃せない瞬間の連続となることは間違いありません。

放送スケジュール:

  • 準決勝: 5月18日(日)正午(米国東部時間)|FS1

  • 決勝戦: 5月24日(土)午後2時30分(米国東部時間)|FOX(生放送)

4人のトッププロが挑む究極の一戦。その結末を、ぜひリアルタイムで目撃してください。