両手投げボウリングの基本と上達のコツ
ユースコーチが伝授
記事に入る前に、音声による要点解説をお聞きいただくと、内容が一段と理解しやすくなります。
要点音声解説
本要点音声解説は、「The Clean Up Crew」掲載の動画内容を整理・補足して、NotebookLM を用いて生成したものです。
近年、プロボウラーや若年層を中心に急速に広まりを見せている「両手投げ(ツーハンド)」スタイル。高い回転数とコントロールのしやすさから、初心者でも一定の成果を出しやすく、注目を集めています。
今回は、元ジュニア選手であり現在はユース世代を指導するラキ氏のアドバイスをもとに、両手投げの基本動作から実践的なテクニックまでを詳しく紹介します。これから両手投げを始めたい方や、すでに実践していてさらなるレベルアップを目指す方にとって、ヒント満載の内容です。
ラキ氏が語る両手投げの実践テクニック
【1】姿勢と構えの基本:安定したフォームの土台をつくる
ボウリングにおいて、どれだけ良いボールやシューズを使っていても、「姿勢」と「構え」が不安定ではストライクもスペアも安定しません。安定したフォームの基礎となるのが、正しい姿勢と構えです。ここでは、初心者がまず身につけたい「構え方」の基本を、ステップごとに解説していきます。
■ 正しい姿勢とは?
ボウリングでの「正しい姿勢」とは、次の3つのポイントを意識した状態です:
背筋を伸ばす
→ 背中を丸めず、自然にまっすぐに立ちます。これにより、スイング時のバランスが安定します。ひざを軽く曲げる
→ ロックせず、少し曲げることで下半身に力が入り、軸が安定します。ボールを体の中心に置く
→ ボールは利き手の真横ではなく、おへその前あたりに構えるのが理想です。左右のブレを防ぎ、スムーズなスイングにつながります。
■ 構え方(アドレス)の基本ステップ
スタンス(足の位置)
→ 足は肩幅くらいに開きます。右利きなら、右足を少しだけ後ろに引く「オープンスタンス」でもOK。安定感が増します。重心は足裏の中央〜やや前へ
→ つま先側に重心を置くことで、自然と前傾姿勢ができ、次のステップへの移行がスムーズになります。両手でボールを支える
→ 利き手は下から、反対の手はサポートとして横または上から添えます。両肩はリラックスし、力まないことが大切です。目線は狙うスパット(目標の板)へ
→ 目線が下がると体も沈んでしまうため、しっかりと目標を見据えることで、集中力と方向性がアップします。
■ よくあるNG姿勢
ボールを持つ手に力を入れすぎて肩が上がってしまう
腰が落ちすぎて猫背になっている
つま先だけで立ってしまい、バランスが崩れる
これらの姿勢では、リリース時にボールに力が伝わりにくくなり、ミスショットの原因になります。
■ おすすめ練習メニュー:「アドレス確認ドリル」
鏡の前に立ち、自分の構えをチェック
スマホで動画を撮って、自分の姿勢を客観的に見る
ボールなしで構え→スイングまでの動作を10回繰り返す(フォームチェック)
この練習を毎回の投球前に取り入れることで、安定したアドレスが自然と身につきます。
【2】両手の使い方とリリースの工夫:力をボールに正確に伝えるために
ボウリングでスコアアップを目指すなら、「リリース(ボールの離し方)」の精度を高めることが重要です。しかし、その前段階として「両手の使い方」が正しくできていないと、ボールに力が伝わらず、回転や方向が不安定になってしまいます。
この章では、初心者がまず理解すべき両手の役割と、中級者に向けたリリースの工夫について解説します。
■ 両手の基本的な役割
ボウリングでは「利き手」だけでなく、実は反対の手(サポートの手)の使い方も非常に大切です。
利き手(リリースを行う手):スイングとリリースを担い、回転・スピードをコントロール
反対の手(サポートの手):構えやスイング時のバランスを保つ
特に構えのときには、反対の手が「ボールの重み」を支え、肩の余計な力みを防ぐ役割を果たします。
■ スイング中の両手の動き
構え(アドレス)時
→ 両手でボールを持ち、体の中心で支える。重さは両腕に均等に。テイクバック(振り上げ)時
→ スイングを始めたら、サポートの手は自然に離し、体の横に下ろす。ここで「離すタイミング」が遅れると、体がぶれてしまうので注意。フォワードスイング(前に振る動作)
→ 利き手の肘が曲がらないよう意識し、振り子のようにまっすぐ前方へ振る。サポートの手はバランスを取るために軽く横へ広げると安定します。
■ リリースの基本と工夫
リリースとは、ボールを床に落とす瞬間のこと。このときの手首や指の使い方で、「ボールの回転(スピン)」や「方向性」が決まります。
初心者向けポイント
→ 手のひらが「ピンの方向」に向くように自然にボールを離します。無理に回そうとせず、「まっすぐ押し出す」イメージが大切です。中級者向けテクニック
→ リリース時に中指と薬指でボールを軽く引っかけることで、回転(ローテーション)が生まれます。手首を少し内側にひねるようにすると、自然な回転がかかります。
■ NG例と修正法
よくあるミス | 修正ポイント |
---|---|
ボールが早く手から離れる(すっぽ抜け) | グリップが甘すぎる/フィンガーインサートの見直しを |
手首が反り返る | リストサポーターの使用を検討。リラックスしてリリースする練習を |
回転がかからない | 指で引っかける意識を持ち、回転練習ドリルを追加 |
■ 実践練習メニュー:「リリース感覚ドリル」
ボールなしで手首の動きを確認(鏡の前で)
軽めのボールで「中指と薬指」にしっかり回転をかける練習(10投)
手のひらが自然に前を向いてリリースされているか動画でチェック
正しいリリースと両手の使い方を身につけることで、ボールが「転がる」感覚が劇的に変わります。まずは毎回の投球で、ボールが自分の手からどう離れていくかを意識してみましょう。
【3】グリップの深さとその効果的な使い分け:自分のスタイルに合った握り方を見つけよう
ボウリングにおける「グリップ」とは、ボールに指をどれくらい入れて持つか、つまり「指穴への深さ」のことを指します。このグリップの深さによって、投球時のリリース感覚やボールの回転数、安定性が大きく変わってきます。
初心者の方はもちろん、最近スピンが安定しないと感じている中級者も、グリップの見直しが上達への大きなカギになります。
■ 2つの基本的なグリップタイプ
① フィンガーチップグリップ(浅めのグリップ)
特徴:中指と薬指を第一関節までしか入れない。
メリット:回転がかけやすく、リリースがスムーズになる。
対象者:中級者以上、フックボールを投げたい人に最適。
✅ 回転をかけやすいが、最初は指先に負担がかかりやすいため注意。
② コンベンショナルグリップ(深めのグリップ)
特徴:中指と薬指を第二関節までしっかり入れる。
メリット:安定性が高く、指への負担が少ない。
対象者:初心者、スピードやコントロールを重視したい人向け。
✅ 初心者にはこちらがおすすめ。フォームを安定させる土台になります。
■ 使い分けの実例
シーン | おすすめグリップ | 理由 |
---|---|---|
初めてマイボールを作るとき | コンベンショナル | 指にやさしく、安心感がある |
回転数を上げたいとき | フィンガーチップ | 指先でしっかり回転をかけやすい |
スペアを確実に取りたいとき | コンベンショナル or フラットグリップ | 安定性が高く、真っ直ぐ投げやすい |
トーナメントでラインを変えたいとき | 両方を状況に応じて使い分け | 路面変化に柔軟に対応できる |
■ グリップ選びのチェックポイント
ボールが抜けそうにならないか?
指が痛くならないか?
リリース時に違和感がないか?
同じ回転が毎回かかるか?
これらのチェックをして、自分のスタイルやレベルに合ったグリップを選びましょう。マイボールを持っている方は、ボールドリラーに相談して、グリップの見直しを行うのもおすすめです。
■ 実践練習メニュー:「グリップ確認ルーティン」
ボールに指を入れたときの感覚を確認(第一関節 or 第二関節)
2種類のグリップでリリース感を比較(それぞれ10投ずつ)
フィンガーにかかる負荷や安定感をメモしておく
このようなルーティンを設けることで、自分に合ったグリップの感覚を明確にしていけます。
「グリップの深さ」は、単なる握り方の違いではなく、ボールとの対話の第一歩です。しっくりくる感覚を大切にしながら、状況に応じて使い分けられるようになると、ボウリングの自由度が格段に広がります。
【4】足の向きと体の角度:自然なスイングのために
「まっすぐ投げているつもりなのに、なぜか曲がってしまう」「リリースのタイミングが合わない」——そんな悩みを持つボウラーは少なくありません。その原因のひとつが、足の向きと体の角度のズレにあります。
正しいスイングを行うには、体の軸が自然とスイングの軌道に沿って動くことが重要。そのためには、足の向きと体の開き具合(角度)を適切に整える必要があります。
■ 足の向きがフォームに与える影響
足の向きは、ボールの進行方向や体のバランスに大きく関係しています。
真っすぐすぎると:スイングが体に当たりやすくなり、窮屈になる
開きすぎると:方向性が不安定になり、フォームが崩れる
【基本のスタンス】
右利きの場合
→ 左足は「真っすぐ前」を向け、右足はわずかに外側へ(10〜15度)開くのが理想。左利きの場合
→ 右足が真っすぐ、左足をやや外向きに。
✅ 足を軽く開くことで、アプローチ時に自然なスイングの通り道ができます。
■ 体の角度(オープン or クローズ)
投球時、上半身の角度も重要なポイントです。
タイプ | 特徴 | 適したボウラー |
---|---|---|
オープンスタンス(体をピン方向に少し開く) | スイングが通しやすく、体の回転を使える | 回転を強くかけたい中級〜上級者向け |
スクエアスタンス(体を真っすぐに構える) | 安定性が高く、方向性を意識しやすい | 初心者、ストレート中心のボウラー |
クローズドスタンス(体を少し閉じる) | スイングが内側に入りやすくなる | 特殊なライン取りや調整時に使用 |
■ 足と体の連動が自然なスイングを生む
ボウリングは「手で投げるスポーツ」と思われがちですが、実際には下半身(足の動き)と上半身(体の角度)が連動してこそ、スムーズなスイングが可能になります。
特に意識したいのは次のポイント:
最後の踏み込み足(スライド足)はピン方向へ向ける
リリース時、体の軸(背骨)が倒れすぎず、自然な傾きになるようにする
骨盤(腰)と肩のラインを平行に保つ
■ 実践練習メニュー:「スタンス調整ドリル」
鏡の前でスタンスと体の角度をチェック(左右差がないか確認)
アプローチでスイング時に肩が開きすぎていないかを動画で確認
足の向きを微調整しながら、5投ずつテストし最も安定する角度を探る
正しい足の向きと体の角度を身につけることで、スイングは「力任せ」ではなく「自然に流れる」ようになります。これにより、回転やスピード、コントロールのすべてが向上し、より安定した投球につながります。
【5】狙いのつけ方:矢印を超えて“その先”を見よ
ボウリングレーンには、ファウルラインの少し先に7つの矢印(スパット)が並んでいます。これらは「狙いを定めるためのガイド」として使われますが、矢印ばかりに気を取られてしまうと、その先にある本当の“ライン”が見えなくなってしまいます。
正しい狙い方を身につければ、回転やスピードに頼らなくてもボールをピンへ的確に届けられるようになります。
■ 初心者が最初に意識すべき「矢印=スパット」
スパットはレーンにある「1番近い目標物」で、初心者が最初に使うには非常に有効です。
スパットの位置:ファウルラインから約3〜4フィート先
7つの矢印は、板でいうと5・10・15・20・25・30・35枚目に配置
右利きなら、通常は10〜15枚目のスパットを通すのが基本
✅ ストレートボウラーは「どのスパットを通すか」を決めて練習しましょう。
■ 中級者は「スパットの“その先”」を意識する
中級者以上が意識したいのは、スパットを通過した“その先”のライン”です。
例えば:
スパットは「通過点」でしかない
ボールはそこからオイルに影響されて曲がっていく
スパットを通した後、ブレイクポイント(曲がり始める場所)と入射角をイメージする
【ラインの3点設計】
スタンスの位置(どこに立つか)
スパット(どこを通すか)
ブレイクポイント(どこで曲げるか)
この3点を意識することで、ピンに向かう「最適なライン」が見えてきます。
■ 実践練習:目線と狙いをコントロールする
多くのボウラーは「足元やスパット」ばかりを見てしまい、ボールの軌道を最後までイメージできていません。そこで、以下のような練習をおすすめします。
【ラインイメージ強化ドリル】
スパットから10〜15フィート先にあるブレイクポイントの位置を想像し、そこに目線を送る
スパットを通した後、ボールがその点に向かって進むかを確認
動画でチェックし、イメージと実際のラインのズレを分析
✅ 「矢印だけを見る」のではなく、「矢印→その先→ピンまでの道筋」をイメージできるようにすることが重要です。
■ 上級者は“ピンの配置”から逆算せよ
さらに上級者になると、まずはどのピンを狙うか(またはどのポケットに入れるか)を決め、そこからラインを逆算します。
例)1-3ポケットに入れるためには、スパット15枚目を通し、ブレイクポイントを40フィート地点の8枚目に設定
トーナメントやオイルの変化に応じて、この3点設計をリアルタイムで調整
■ 視野を広げてラインを読む
「スパットを見て投げる」のはボウリングの基本ですが、矢印を“超えて”、レーン全体を見る視点を持つことで、スコアは大きく伸びます。
矢印=通過点
ブレイクポイント=変化点
ポケット=終着点
この“3点意識”をもとに、毎投「意図を持った投球」ができるようになれば、あなたのボウリングは確実に進化します。
【6】プッシュアウェイとバックスイング:無理なく振るコツ
ボウリングのスイング動作は、ただ「ボールを振る」だけではありません。スムーズで力みのない投球をするには、「プッシュアウェイ」と「バックスイング」の動作が自然につながることが重要です。
フォームの最初でつまずくと、その後のステップやリリースまで崩れてしまうため、この基本動作を正しく身につけることは、スコアアップへの近道となります。
■ プッシュアウェイとは?
プッシュアウェイとは、構えた状態からボールを前方に押し出す動作のことです。この動きがスイングの起点となります。
【ポイント】
手で押し出すというより「腕ごと前に差し出す」イメージ
タイミングは1歩目と同時に行う(4歩助走なら1歩目と同時)
前方下方向へ45度くらいに押し出すのが理想
✅ 上に押し上げすぎると、スイングが後ろで止まりやすくなるため注意。
■ バックスイングの基本
プッシュアウェイの後は、腕が自然に後ろへ振り子のように振れていきます。これがバックスイングです。
【バックスイングのポイント】
腕の力で無理に上げない(重力と慣性に任せる)
肩の高さ〜頭の高さくらいが適正な高さ
肘を曲げず、まっすぐな腕を意識する
✅ 高すぎるバックスイング(過剰な「ハイバック」)は、初心者にはおすすめしません。フォームが崩れる原因になります。
■ スムーズな連動のためのコツ
スタンスのときにボールを体の中心に近づける
→ スイングが体から離れにくく、バランスが安定します。プッシュアウェイをコンパクトに
→ 力まず、腕の自然な動きに任せるのがベスト。背中を反らさず、自然な前傾姿勢をキープ
→ 上体がブレるとスイングも軌道がズレます。
■ よくあるミスと改善方法
ミス例 | 原因 | 改善ポイント |
---|---|---|
ボールが体から離れすぎる | プッシュアウェイが前方すぎ | 斜め下へコンパクトに押し出す |
バックスイングが詰まる | 肩や腕に力が入りすぎ | 脱力して重力に任せる |
スイングが左右にブレる | 姿勢が崩れている | 背筋を伸ばし、軸を保つ意識を |
■ 実践練習メニュー:「スイング感覚トレーニング」
ボールなしで素振り練習(プッシュアウェイ→スイングを通しで10回)
軽めのボールでフォーム確認(リラックスした振りを意識)
スマホ動画で自分のバックスイングの高さと軌道をチェック
「無理なく振る」という感覚をつかめると、ボールの回転・スピード・方向性すべてが整ってきます。スイングは力任せではなく、タイミングと重力の利用で完成するのです。
【7】回転のかけ方:フットボールを使ったイメージトレーニング
「ボールに回転をかけたいけど、どうやって指を使えばいいのかわからない」「投げてもただ転がるだけで曲がらない」——そんな悩みを抱えていませんか?
ボウリングで安定したフックボールを投げるには、リリース時に適切な回転を加える必要があります。今回は、初心者にもわかりやすくするために、「フットボール(アメリカンフットボール)」を使ったイメージトレーニングをご紹介します。
■ なぜフットボール?
フットボールを投げたことがある人はご存知かもしれませんが、ボールをスパイラル状に回転させることで、安定した軌道を描いて飛んでいきます。この「回転を与える感覚」が、実はボウリングのフックにも非常に近いのです。
✅ ボウリングボールは回転させて投げるもの。転がすだけでは曲がりません。
■ 回転のかけ方の基本:指の使い方がカギ
回転をかけるには、「手首のひねり」ではなく、指で引っかけて“送り出す”感覚が重要です。
【ステップ】
リリース時に中指と薬指でボールを押し出す
その瞬間に、指先でボールの側面を軽くこするように抜ける
手のひらはピン方向を向いたまま、ひねりすぎない
■ フットボールを使ったトレーニング法
フットボールは縫い目(レース)があり、回転の軸が見えやすいため、回転の練習には最適です。
【フットボールスピン練習】
フットボールを片手で持ち、指先で軽く握る(中指・薬指・親指)
ボウリングのリリースをイメージして、真っ直ぐに“スパイラル”で投げる
投げたフットボールが真っ直ぐな軸で回転していれば◎
✅ 横回転になってしまう場合は、手首や腕で無理に回そうとしている証拠です。指でスッと抜く感覚を大切にしましょう。
■ 実際の投球に応用するには?
練習前にフットボールを数回投げて回転の感覚を思い出す
本番では、リリース時に「スパイラルをかける」イメージで指を抜く
スロー映像で自分の回転軸をチェックし、理想の「縦回転」に近づけていく
■ よくあるミスと改善ポイント
ミス | 原因 | 改善方法 |
---|---|---|
ボールが横に回転している | 手首をひねりすぎ | 手のひらをピン方向に向けたまま指だけで回転 |
回転が弱く直進してしまう | 指がかかっていない | リリース時に中指・薬指にしっかり力を伝える |
ボールが抜けてしまう | グリップミス or タイミングが早い | フィンガーの抜けるタイミングを調整 |
■ 練習メニュー:1日5分のスピン強化ルーティン
フットボールスピン投げ(10回)
実ボールでスロー投球(回転重視・5投)
スマホで撮影し、回転軸をチェック
正しい回転を手に入れることで、フックボールはコントロールできる武器になります。ただの「曲がるボール」ではなく、「狙って曲げるボール」へと進化させていきましょう。
おわりに
ここまで、「姿勢」「構え」「グリップ」「スイング」「狙い方」「回転のかけ方」など、自然で安定した投球フォームをつくるための基礎知識と練習法をお伝えしてきました。
どの技術もすぐに身につくものではありませんが、焦らず一歩ずつ、意識と練習を積み重ねていくことで、確実にあなたのボウリングは進化していきます。
何より大切なのは、「正しい知識を持ち、継続的に実践すること」。今回紹介した内容の中から、まずはひとつだけでも良いので実践してみてください。それだけでも、あなたの投球にきっと変化が訪れるはずです。