
ケビン・マキューン、歴史的舞台「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で首位発進
名門会場で存在感を放つ若きスター
プロボウリング界において、ケビン・マキューンの勢いが止まりません。先週の「PBAプレイヤーズ・チャンピオンシップ」では、2度目のメジャータイトルにあと一歩と迫る活躍を見せたばかり。今週は、より歴史ある大会「PBAトーナメント・オブ・チャンピオンズ(TOC)」で再び主役に躍り出ました。
今大会の舞台は、オハイオ州フェアローンにある伝統のAMFリビエラレーン。PBAの中でも最も由緒ある会場の一つで、数々の名勝負が繰り広げられてきました。シーズン最終戦ということもあり、プレーオフやPBAツアーファイナルへの出場権をかけた重要な一戦となっています。
マキューンの快進撃と注目の上位陣
驚異のアベレージ245で首位
火曜日までに行われた16ゲームの予選(8ゲーム×2ラウンド)を終え、ケビン・マキューンは合計スコア2,940ピン(+540)を記録。1ゲーム平均245という驚異的なペースで、トップに立っています。
今季、彼は使用ボールブランドをHammerからRoto Gripに変更しており、その変化が自信につながっているようです。
「今はレーンがよく見えていて、どのボールを選ぶべきかが以前より明確になってきました」とマキューンは語ります。
「とにかく良いショットを続けること。そして、やることを複雑にしすぎないようにすること。ポケットに入れば、ストライクになる自信があります。」
さらに、彼にとってこの大会には特別な意味があります。
「リビエラレーンは本当に歴史ある会場で、ここでプレーできるのはとてもクールです。父も祖父もこの会場では優勝できなかったので、自分がそれを成し遂げられたら本当に素晴らしいことだと思います。」
マキューンは、PBAツアーチャンピオンの父ユージーンと、PBA殿堂入りを果たした祖父ドン・マキューンを持つ、3代続くボウリング一家の一員。今大会の優勝は、彼のキャリアだけでなく家族の歴史にも新たな1ページを加えることになるでしょう。
接戦の上位陣と復活を狙うベテラン
2位と3位には、過去にTOC優勝経験のあるドム・バレット(+503)とイェスパー・スベンソン(+477)が続き、マット・ズワイク(+401)とAJ・ジョンソン(+400)がトップ5に名を連ねています。
また、今季2つのメジャータイトルを制したEJ・タケット(+399)は6位。彼は、過去に唯一3つのメジャーを1シーズンで制したジェイソン・ベルモンテに次ぐ快挙を目指しています。
そのベルモンテは、現在予選カットライン(ショーン・マルドナドの+291)を下回る位置にいるものの、2023年のTOCでは2日目終了時点で51位から優勝を果たした実績があり、巻き返しが期待されます。
その他、2010–11年のTOC覇者「メジャー」ミカ・コイブニエミは14位、先週のプレイヤーズ・チャンピオンシップを制した新星イーサン・フィオーレは16位につけています。
今後の流れ:マッチプレーとステップラダー決勝
水曜日に行われる予選第3ラウンド(6ゲーム)終了後、上位24選手がラウンドロビン形式のマッチプレーに進出します。これらは水曜夜から木曜日にかけて行われ、最終的に上位9名がステップラダー形式の決勝ラウンドへ進出。
4位までの選手は日曜のチャンピオンシップラウンドへ直接進出。
5位〜9位の選手は土曜のプレリムラウンドで争い、勝者が決勝へ進みます。
すべての予選・マッチプレーはBowlTVでライブ配信され、ファンは臨場感あふれるプレーをリアルタイムで楽しめます。
歴史を変える瞬間はすぐそこに
今週のAMFリビエラレーンでは、実力者たちがしのぎを削りながら、自らの名を歴史に刻もうとしています。その中でも、ケビン・マキューンの存在感は際立っており、彼がこの伝説の舞台で家族の悲願を達成する瞬間が訪れるかもしれません。
また、4月18日(金)には、ビル・オニール、ショーン・ラッシュ、ジョージ・ブラナムIII、デイブ・シュローダーの4名がPBA殿堂入りを果たします。こちらもBowlTVにて無料配信され、今大会を一層記念すべきイベントにしています。
【大会スケジュール(すべて東部時間)】
4月16日(水)|BowlTV
11:00AM:予選第3ラウンド(6ゲーム)
6:00PM:マッチプレー第1ラウンド(8ゲーム)
4月17日(木)|BowlTV
11:00AM:マッチプレー第2ラウンド(8ゲーム)
6:00PM:マッチプレー第3ラウンド(8ゲーム)
上位9名が決勝進出
4月18日(金)|BowlTV
5:00PM:PBA殿堂入りセレモニー(無料配信)
4月19日(土)|FS1
5:00PM:プレリムラウンド(ステップラダー形式)
4月20日(日)|FOX
3:00PM:チャンピオンシップラウンド(決勝)
詳細情報やチケット購入については、PBA公式サイトをご覧ください。