フィオーレがトップシード獲得、PBAプレイヤーズ選手権はいよいよ最終決戦へ

ベルモンテ、シモンセンら実力者が土曜のステップラダー予選に進出

2025年のPBAプレイヤーズ選手権(シーズン第4戦のメジャー大会)は、ミシガン州ジャクソンにある「David Small’s JAX 60」にて、いよいよクライマックスを迎えようとしています。残るは9名、優勝をかけた最後の戦いに臨みます。

その中で、20歳のイーサン・フィオーレ(フロリダ州タンパ出身)が堂々のトップシードを獲得。予選とマッチプレーを含む全48ゲームで平均スコア227近くを記録し、11,225ピン(+1,625)という圧倒的な成績で他を引き離しました。

「まるで現実じゃないみたいです」とフィオーレはコメント。「ネバダクラシックのときと同じような気持ちです。まだ、何が起きたのか実感できていません」と語りました。

ファイナルラウンド進出者(1~4位)

日曜日のステップラダーファイナルに進出した上位4名は、いずれもまだPBAツアーでの初優勝を目指す選手たちです。

  • 2位:ライアン・バーンズ(11,109ピン / +1,509)

  • 3位:アレック・ケプリンガー(11,052ピン / +1,452)

  • 4位:ティム・フォイ Jr.(10,943ピン / +1,343)

バーンズは昨年に続きプレイヤーズ選手権で決勝進出。新しいボールでラインを調整し、マッチプレーではゲーム2〜8で平均243以上を記録。「混み合っていないゾーンに入れたのが大きかった」と振り返りました。

ミシガン州コールドウォーター出身のケプリンガーは地元から40分圏内の大会で好成績。「家族や友人の前でこの舞台に立てるなんて、夢のようです」と話します。

フォイにとっては今季6度目の決勝進出で、メジャー大会としては2回目。「ワールドチャンピオンシップの決勝は偶然じゃなかったと証明できた」と語り、「勝ちたいという気持ちがすべて。経験を活かして今度こそトロフィーを手にしたい」と意気込みを見せました。

土曜の予選ステップラダーに注目の実力者たち

残る決勝の1枠は、土曜日のステップラダー予選(上位5~9位)で決定。こちらには、過去にこの大会で優勝経験のある選手が複数名名を連ねています。

  • 5位:ジェイソン・ベルモンテ(10,848ピン / +1,248)

  • 6位:ジェイソン・スターナー(10,821ピン / +1,221)

  • 7位:アンソニー・シモンセン(10,801ピン / +1,201)

  • 8位:ニック・ペイト(10,718ピン / +1,118)

  • 9位:ケビン・マキューン(10,684ピン / +1,084)

3度のプレイヤーズ選手権優勝を誇るベルモンテは、この大会での4度目のタイトルを狙います。2019年にはシモンセンに敗れており、そのリベンジにも注目です。

スターナーは金曜日の第2マッチプレーでパーフェクトゲーム(300)を達成し、一気に順位を上げてきました。

また、2023年大会王者のマキューンは予選最終ゲームで辛くも9位に滑り込み。10位のブーグ・クロルとの差はわずか7ピンでした。

マッチプレー最終順位(トップ16)

順位選手名合計ピンスコア(±)
1イーサン・フィオーレ11,225+1,625
2ライアン・バーンズ11,109+1,509
3アレック・ケプリンガー11,052+1,452
4ティム・フォイ Jr.10,943+1,343
5ジェイソン・ベルモンテ10,848+1,248
6ジェイソン・スターナー10,821+1,221
7アンソニー・シモンセン10,801+1,201
8ニック・ペイト10,718+1,118
9ケビン・マキューン10,684+1,084
10ブーグ・クロル10,677+1,077
11クリス・ビア10,622+1,022
12アルトゥーロ・キンテロ10,618+1,018
13アンドリュー・アンダーソン10,578+978
14TJロック10,567+967
15スチュ・ウィリアムズ10,538+938
16パトリック・ドンブロウスキ10,508+908

放送スケジュール(すべて東部時間)

  • 4月12日(土)午後7時(FS1):ステップラダー予選(5~9位)

  • 4月13日(日)正午(FOX):ステップラダーファイナル(1~4位+勝ち上がり)

予選とマッチプレーはすべてBowlTVでライブ配信されました。

結末は誰の手に?

若手の躍進が光る一方、ベルモンテやシモンセンといった歴戦のチャンピオンたちも虎視眈々とタイトルを狙っています。初優勝を目指すフィオーレの快進撃は続くのか、それとも実績ある選手たちが立ちはだかるのか。注目の決勝は今週末放送です。