EJタケット、悲願の初制覇!熱戦のPBAストライクダービー2025を制す

スピード、正確性、集中力——これらすべてが試されるのが、プロボウラーにとって最も過酷なイベントの一つ「PBAストライクダービー」です。2025年のオールスターウィークエンドにおいて、EJタケットがついにこの競技を制し、長年の悲願を達成しました。本記事では、タケットの快進撃と熱戦の模様を振り返ります。

◆ ストライクダービーとは?

ストライクダービーは、選手が制限時間2分間で、3つのレーンを交互に使用しながら、可能な限り多くのストライクを記録するというシンプルかつ体力と技術を要する競技です。テンポの速い展開と一球ごとの緊張感により、ファンにとっても非常に人気の高いイベントです。

◆ 出場選手と構成

2025年大会では、2024年王者のイェスパー・スヴェンソンをはじめ、PBAエリートリーグ各チームからファン投票で選ばれた代表選手が集結。タケットやジェイソン・ベルモンテ、パッキー・ハンラハンなど、実力者たちが名を連ねました。

◆ タケットの道のり

EJタケットは、プレーオフ形式のトーナメントを以下のように勝ち抜きました:

  • 準々決勝: タケット 12 – 10 スヴェンソン

  • 準決勝: タケット 9 – 9 ライアン・バーンズ(タイブレーク:X-9で勝利)

  • 決勝戦: タケット 10 – 10 ベルモンテ(タイブレーク:X-9で勝利)

準決勝と決勝はいずれも同点からのタイブレークに突入する大接戦。特に決勝では、PBAワールドチャンピオンシップでも対戦した因縁の相手ベルモンテとの再戦となり、大きな注目を集めました。

なお、タケットは前年(2023年)の大会で1ラウンド16ストライクという記録を残していたものの、優勝には至っていませんでした。今回の優勝は、彼にとってストライクダービー初制覇となります。

◆ 主な試合結果

プレーインラウンド

  • スヴェンソン 7 – 6 トミー・ジョーンズ

準々決勝

  • ハンラハン 9 – 8 ブーグ・クロル

  • ベルモンテ 7 – 5 ケヴィン・ウィリアムズ

  • バーンズ 6 – 5 クリス・プレイザー

  • タケット 12 – 10 スヴェンソン

準決勝

  • ベルモンテ 8 – 7 ハンラハン

  • タケット 9 – 9(X-9)バーンズ

決勝

  • タケット 10 – 10(X-9)ベルモンテ

まとめ

EJタケットは、記録だけでなく勝負強さも兼ね備えたトッププレーヤーであることを証明しました。特にタイブレークでの冷静さは、勝負師としての資質を強く感じさせるものでした。年々進化するストライクダービーにおいて、今後も彼の活躍に期待が集まります。そして、このような刺激的なフォーマットは、ボウリングの新たな魅力として今後ますます注目されることでしょう。