
PBAオールスターウィークエンドで証明されたワンハンドの強さ ― EJタケット率いるチームがツーハンド勢を圧倒
近年のプロボウリング界では、ツーハンド投法(両手投げ)が注目を集め、多くのトッププレーヤーがこのスタイルを取り入れる中、伝統的なワンハンド投法(片手投げ)の存在感が再び強調される瞬間が訪れました。2025年の「PBAオールスターウィークエンド Powered by QubicaAMF」にて、EJタケット率いるワンハンドチームがツーハンド勢を相手に圧倒的な勝利を収め、投法を巡る注目の対決に一石を投じました。
◆ 形式とルール
この対決は、PBAワールドシリーズ・オブ・ボウリングXVIでのポイントランキング上位5名によって編成された2チームによる「ベーカーマッチ形式」の団体戦で行われました。3勝先取で勝敗が決まるこの形式では、各ゲームごとにチーム全員が交代で投げ、チームワークと戦略が求められます。
◆ チーム構成
ワンハンドチーム(片手投げ)
EJタケット(キャプテン)
アンドリュー・アンダーソン
ヤコブ・バターフ
グラハム・ファッチ
クリス・プレイザー
ツーハンドチーム(両手投げ)
ジェイソン・ベルモンテ(キャプテン)
ティム・フォイJr.
マット・オーグル
カイル・トゥループ
クリス・ヴィア
◆ 圧巻の試合展開
第1ゲームからワンハンド勢がリズムよく攻め、216-182で勝利。続く第2ゲームでは圧倒的な269-181のスコアで、ツーハンド勢を寄せつけませんでした。
第3ゲームでツーハンド勢が巻き返しを図り257-193で1勝を挙げるものの、第4ゲームでは再びワンハンド勢が主導権を握り、213-127と快勝。結果、ワンハンドチームが3勝1敗でシリーズを制しました。
試合結果:
第1ゲーム:ワンハンド 216 – 182 ツーハンド
第2ゲーム:ワンハンド 269 – 181 ツーハンド
第3ゲーム:ツーハンド 257 – 193 ワンハンド
第4ゲーム:ワンハンド 213 – 127 ツーハンド
まとめ
近年はツーハンド投法が主流の一つとして注目される中、ワンハンド勢が改めてその技術と精度を見せつけた今回の試合は、多くのファンにとって新たな刺激となりました。EJタケットのリーダーシップのもとで見事なチームワークを発揮したワンハンドチームの勝利は、「伝統」vs「革新」の構図において、まだまだワンハンド投法が通用することを証明するものとなりました。ボウリング界の今後の動向にも注目です。