
2025年 PBAジュニア・ナショナル選手権――新世代が歴史を刻む!
2025年3月14日〜15日、ネバダ州リノにあるナショナル・ボウリング・スタジアムで開催された「PBAジュニア・ナショナル選手権」が、数々の歴史的瞬間とともに幕を閉じました。
注目の若手ボウラーたちが全力で競い合い、記憶に残る熱戦が繰り広げられました。
グリフィン・ジョーダン、兄との因縁を超えて栄冠へ【U18男子】
グリフィン・ジョーダンは、昨年の地域予選で双子の兄・ランドン(元優勝者)を破り、ナショナル出場権を獲得。今回の全国大会では予選マッチプレーで平均スコア247超えの圧巻の成績を残し、堂々の第1シードとして決勝戦へ進出。
決勝では、昨年王者のエルネスト・レイノソと対戦。序盤から6連続ストライクで優位に立ちつつも、8フレームで10ピンをミス。それでも冷静に立て直し、2連続ストライクで244対235と接戦を制しました。
U18男子 決勝ラウンド成績
第1試合:ドーソン・ピーターソン def. マッツ・トゥネバーグ(265–254)
第2試合:エルネスト・レイノソ def. ドーソン・ピーターソン(300–247)
第3試合:エルネスト・レイノソ def. クリスチャン・モウトン(268–251)
決勝戦:グリフィン・ジョーダン def. エルネスト・レイノソ(244–235)
「リノを勝たずに帰るなんて考えられなかった。この勝利は自分のものだと信じていた」とジョーダンは語りました。
さらに、EJタケットとのペアで出場したダブルスでも優勝し、週末で2冠を達成しました。
アンナ・アントニー、女子史上初の”両手投げ”王者に【U18女子】
まだ15歳のアンナ・アントニーが、U18女子の頂点に立ちました。相手は5年連続で決勝進出を果たしている名手、ケイトリン・アビガニア。予選マッチプレーでは2度敗れましたが、「決勝戦で勝てばいいのよ」とリベンジを誓い、見事217対210で勝利!
アントニーは、女子部門で史上初の両手投げ王者という快挙を成し遂げました。
U18女子 決勝ラウンド成績
第1試合:ケイトリン・スタル def. テイラー・クレッツ(267–247)
第2試合:ケイトリン・スタル def. ジアナ・ブランドリーノ(191–185)
第3試合:アンナ・アントニー def. ケイトリン・スタル(257–235)
決勝戦:アンナ・アントニー def. ケイトリン・アビガニア(217–210)
観客席には彼女の憧れ、両手投げ界のレジェンドジェイソン・ベルモンテの姿も。「彼が見ているなんて信じられなかった。私がボウリングを始めたきっかけの人だから」と感動を語りました。
ジャクソン・ダイス、ステップラダー全勝で新設部門制覇【U15ミックス】
今年から新設されたU15ミックス部門では、アーカンソー州のジャクソン・ダイスが驚異の快進撃。第5シードから4連勝し、初代チャンピオンの座を獲得しました。
U15ミックス 決勝ラウンド成績
第1試合:ジャクソン・ダイス def. デラルド・フェルド・モンテベルデ(215–199)
第2試合:ジャクソン・ダイス def. ブレイク・グラインズ(244–171)
第3試合:ジャクソン・ダイス def. ジョス・ウィームス(259–245)
決勝戦:ジャクソン・ダイス def. クリストファー・ワグナー(237–225)
すべての試合はBowlTVにてライブ配信され、アーカイブ視聴も可能です。
ダブルス部門:ジョーダン&タケットが完全制覇!
ダブルスでもグリフィン・ジョーダンは躍動。プロのEJタケットとタッグを組み、女子ペアのアビガニア&アスバティを267–180で撃破!
ダブルス最終結果
女子戦:アビガニア/アスバティ def. アントニー/ウォン(119–106)
男子戦:ジョーダン/タケット def. レイノソ/ケント(116–110)
決勝戦:ジョーダン/タケット def. アビガニア/アスバティ(267–180)
次世代スターの登場
今大会では、個性豊かな若手選手たちがその才能を存分に発揮しました。
グリフィン・ジョーダンの粘りと覚悟
アンナ・アントニーの技術と歴史的快挙
ジャクソン・ダイスのステップラダー完全勝利
彼らの活躍は、ボウリング界に新たな時代の到来を告げるものでした。全試合のリプレイはBowlTVで視聴可能。詳細な順位情報はPBA Jr.公式サイトで確認できます。