2025年USBCマスターズ開幕!ショーン・ラベリー=スパーが予選初日を制す

2025年USBCマスターズが、ミシガン州アレンパークにあるサンダーボウル・レーンで開幕しました。390名の選手が参加するこの大会で、テキサス州パサデナ出身のショーン・ラベリー=スパー選手が初日の予選を終えて堂々の首位に立ちました。5ゲーム合計1,196ピン(平均239.20)の好スコアで、他のトップボウラーたちをリードしています。

■ 安定感と実績を兼ね備えた注目選手

ショーン・ラベリー=スパーの名前は、近年のマスターズを見てきたファンにはすっかりおなじみです。彼は2023年、2024年大会でいずれもトップ15入りを果たしており、今大会で3年連続の好成績を狙っています。

「今日の展開には本当に満足しています。これ以上のスタートは望めません」と、初日の結果を受けた彼のコメント。

この日は、246・263・263・179・245という5ゲームを投げ、唯一スコアが落ちた第4ゲームを除けば、圧巻の安定感を見せつけました。

■ 難しいレーンコンディションでも冷静に対応

ラベリー=スパーが属した「Bスカッド」は、前のグループが投球した後の“バーン(焼けたレーン)”コンディションでのプレーとなりました。これはレーンのオイルが薄くなり、ボールの挙動が不安定になりやすいため、技術と対応力が試されます。

「今日は少し想定外でした。Aスカッドが思った以上に左側から攻めていたので、最後の2ゲームはボールリターンの前に立つことになりました」と語るラベリー=スパー。

それでも、バーン状態でのプレーを初日に経験できたことは、今後のラウンドに向けてプラスになると自信を見せました。

■ 上位は大接戦、唯一のパーフェクトも登場

ラベリー=スパーのすぐ後ろには、ミズーリ州オファロンのブラッド・ミラー選手(1,183ピン)、インディアナ州ワカルーサのマイケル・シュラバック選手(1,182ピン)が僅差で続いています。

また、注目すべきはスウェーデンのラスムス・エドヴァル選手。3月のPBAスコーピオン選手権でPBAツアー初優勝を飾ったばかりの彼は、今大会唯一のパーフェクトゲーム(300点)を記録し、現在28位タイにつけています。

■ 目指すのはトーナメント出場権

ラベリー=スパーの最終目標は、ただ予選をリードすることではありません。

「マスターズでは、常にダブルイリミネーション方式の本戦トーナメントに進出することが最大の目標です。このフォーマットが本当に好きで、ここ数年うまくいっているので、もっと上を目指したい」と話しています。

予選ラウンドは15ゲーム(新しいレーンで2回、バーンで1回)行われ、その合計スコアの上位63名が前年優勝者のディーロン・ブッカー選手とともに本戦に進出します。

■ 今後の大会スケジュールと注目ポイント

ディーロン・ブッカー選手は、前年度チャンピオンとして本戦出場が保証されていますが、現在は991ピンで151位タイ。出場は確定していますが、シード順を上げるためには残りの予選で巻き返しが必要です。

予選終了後は、3ゲームの合計スコアで対戦するダブルイリミネーション方式のマッチプレーが行われ、トップ6が残るとテレビ放映を含むノックアウト形式の一発勝負に切り替わります。これらの試合は3月29日からFS1で生放送される予定です。

最終的に4人がステップラダー方式の決勝へ進出し、3月30日(日)正午(東部時間)にFOXで放送される決勝戦では、優勝者にPBAメジャータイトルと賞金10万ドルが贈られます。

■ ラベリー=スパー、夢への第一歩

初日を終えて首位に立ったショーン・ラベリー=スパー選手。冷静な分析力と柔軟な対応力、そしてトーナメントへの強い愛情が、彼を再び頂点に押し上げるかもしれません。

予選はまだ続きますが、この勢いを保てば、彼が2025年USBCマスターズを制する可能性は十分にあります。