2025年のU.S.オープン(Go Bowlingプレゼンツ)の予選最終ラウンドでは、多くの注目すべきストーリーが生まれました。
リーダーボードを守るアンドリュー・アンダーソン、大躍進を遂げたルーキーのカム・クロウ、そして2年連続でマッチプレー進出を果たした18歳の高校生ランディン・ジョーダンなど、見どころ満載の展開となりました。
しかし、その中でも最も輝いたのは、インディアナ州出身のタケット兄弟の活躍でした。
タケット兄弟の奇跡の追い上げ
EJとザック・タケットは、メジャー大会のマッチプレーフィールド24枠のうち2枠を獲得し、大きなインパクトを残しました。
特に、兄のEJはカットラインから185ピンも離れた位置からスタートするという厳しい状況にありました。さらに最終日の最初のゲームで186ピンしか打てず、その差はさらに広がりました。
しかし、第2ゲームの最初9フレームをストライクでつなげたことで、EJは「ここからいける」と確信。
その後の7ゲームで平均240以上を叩き出し、最終的にわずか21ピン差でカットラインを突破しました。
「トータルスコアが重要。最初のゲームが悪くても、最後まで諦めずに戦えばチャンスはある。」
– EJタケット
EJは52フィートのオイルパターンで、ほとんどの選手がプレーしないエリアを選択。Motivのツアーレップであるブレット・スパングラーと共に、他の選手のプレースタイルを観察しながら最適な戦略を組み立てました。その結果、EJは見事な追い上げを成功させました。
スパングラーはこう語ります。
「彼がやることを見て、他に誰が同じことをできるかと思うと驚くよ。彼は何度もやってのけるから、もう驚くべきじゃないのかもしれないね。」
その数時間後、弟のザック・タケットも驚異の追い上げを見せました。
最後の4ゲームで237、267、197、244を記録し、最終的にはEJを6ピン上回るスコアでカットラインを突破しました。
アンダーソンが首位キープも、まだ勝負はこれから
24ゲームを終えた時点で、アンドリュー・アンダーソンがトータル5,360ピン(+560)で108人の出場者のトップに立っています。しかし、彼はまだ安心していません。
「トーナメントはまだ半分も終わっていない。今のポジションには満足しているが、まだ多くの試合が残っている。」
– アンドリュー・アンダーソン
また、元メジャーチャンピオンのジェイコブ・ブターフ、アンソニー・シモンセン、クリス・ヴィア、ジェイソン・スター ナーがトップ5に入っています。
トリプルクラウンを狙うクリス・プラザーは10位、スーパースラム2度目の達成を狙うジェイソン・ベルモンテは12位につけています。
さらに、45歳の誕生日を迎えたネイサン・ボールは、わずか2ピン差で防衛王者カイル・トループを抑えて、マッチプレー進出を決めました。
今後の日程と視聴情報
マッチプレーラウンドは1月31日(金)の午前10時(東部時間)から開始されます。
その後、トップ9人が2月2日(日)の決勝戦へ進出し、FS1とFOXでライブ放送されます。
大会スケジュール(東部時間)
1月31日(金)
- 10:00 AM – マッチプレーラウンド1(8ゲーム)
- 5:00 PM – マッチプレーラウンド2(8ゲーム)
2月1日(土)
- 9:00 AM – マッチプレーラウンド3(8ゲーム)
- 4:00 PM – ステップラダー決勝(5位~9位が対戦、勝者が決勝ラウンド進出) FS1にて生中継
2月2日(日)
- 4:00 PM – チャンピオンシップラウンド FOXにて生中継
全マッチプレーはBowlTVでライブストリーミングされます。
まとめ
2025年U.S.オープン予選最終ラウンドでは、タケット兄弟の劇的な追い上げが大会のハイライトとなりました。
しかし、まだトーナメントは終わっておらず、これからのマッチプレーと決勝戦でさらなるドラマが生まれることは間違いありません。
果たして、誰が栄冠を手にするのか——今後の展開に注目です!