2025 International Bowling Federation World Cup – Day 4

アメリカ代表パッキー・ハンラハンが男子シングルスで銅メダルを獲得

2025年1月、香港・九龍のトップボウル(啓徳スポーツパーク)で開催された国際ボウリング連盟(IBF)ワールドカップ男子シングルス競技において、アメリカ代表のパッキー・ハンラハン選手(カンザス州ウィチタ出身、29歳)が銅メダルを獲得しました。左利きで両手投げスタイルを特徴とする彼は、金曜日に行われたトーナメント戦で3勝1敗の成績を収め、見事表彰台に立ちました。

ハンラハン選手の勝ち上がり

ハンラハン選手の快進撃は、シンガポールのジョモンド・チア選手とのラウンド32戦から始まりました。2-0(225-169、204-183)で圧勝すると、ラウンド16ではインドのラマチャンドラヤ・キシャン選手を同じく2-0(201-185、222-185)で下し、準々決勝へ進出します。

準々決勝では、デンマークのダン・アーガーボ・オスタガード選手との激戦が繰り広げられました。第1ゲームでは275-201と高得点を叩き出してリードを奪いましたが、第2ゲームでは244-244の同点となり、9フレームと10フレームの再投で決着がつきます。この勝負を29-40で落とし、第3ゲームへ突入。しかし最終ゲームを180-176で制し、辛くも準決勝進出を果たしました。この勝利で銅メダル以上が確定します。

準決勝での敗退と銅メダル獲得

準決勝では、マレーシアのラフィク・イスマイル選手が立ちはだかりました。イスマイル選手は終始安定したストライクを重ね、257-235、253-191でハンラハン選手を圧倒。ハンラハン選手は決勝進出を逃し、銅メダルに甘んじる結果となりました。

最終的に金メダルを獲得したのは地元中国のジャン・チャオ・ドゥ選手。イスマイル選手を2-1(222-223、226-166、235-193)で下し、栄冠を手にしました。

初の国際大会銅メダルに対するハンラハン選手のコメント

「今日の準決勝では自分のスコアはいつもと同じくらい良かったけれど、相手がそれ以上に好調だった。それがボウリングだよね。」と試合後に語ったハンラハン選手。「予選初日の結果を考えると、メダルを手にできたことは本当にありがたいと思う。」と振り返りました。

2024年に初めてアメリカ代表に選出されたハンラハン選手は、同年8月のPANAMボウリングエリート選手権で4つの金メダル(シングルス、ダブルス、チーム戦、オールイベント)と1つの銀メダル(トリオス)を獲得。国際舞台での成功を早速収めています。

他のアメリカ男子選手の結果

ハンラハン選手以外のアメリカ男子代表選手も奮闘しましたが、惜しくもメダルには届きませんでした。

  • クリストファー・プラスター選手(イリノイ州ロメオヴィル出身)は、前回大会の銅メダリストとして注目されましたが、準々決勝でシンガポールのジャリス・ゴー選手に敗退。
  • マット・ルッソ選手(ミズーリ州ボールウィン出身)とクリス・ヴィア選手(オハイオ州ブラックリック出身)は、それぞれラウンド32で敗退しました。

女子シングルス競技の結果

金曜日には女子シングルス競技も行われましたが、アメリカ代表はメダル獲得に至りませんでした。

  • 前回大会の女子シングルスチャンピオンであるブライアナ・コテ選手は、準々決勝でドイツのビルギット・ノレイクス選手に敗退。
  • ジリアン・マーティン選手(オハイオ州)、ローレン・ルッソ選手(ミズーリ州)は、マレーシアのナターシャ・ロスラン選手にそれぞれ敗れました。

最終的に金メダルを獲得したのはロスラン選手で、銀メダルはノレイクス選手、銅メダルはスウェーデンのノラ・ヨハンソン選手とシンガポールのダフネ・タン選手に渡りました。

チーム戦への期待

シングルス競技が終了し、ワールドカップはチーム戦に移ります。ハンラハン選手は「明日はチーム戦がある。僕たちのチームの力を信じているよ。」と前向きなコメントを残しています。アメリカ男子代表は団結力を武器に、さらなるメダル獲得を目指します。

終わりに

2025年IBFワールドカップ男子シングルスでのハンラハン選手の銅メダル獲得は、アメリカボウリング界に新たな希望をもたらしました。これから始まるチーム戦でのさらなる活躍に注目です。