2025 International Bowling Federation World Cup – Day 2
シャノン・プルホウスキー、IBFワールドカップで32強入りを果たす
2025年1月8日、香港のカイタック・スポーツパーク内「トップボウル」で開催中の国際ボウリング連盟(IBF)ワールドカップにおいて、シャノン・プルホウスキー(42歳、オハイオ州デイトン出身)が女子シングルスで見事に予選突破を果たし、ラウンド32への進出を決めました。25年のキャリアを誇るチームUSAのベテランであり、世界大会で50以上のメダルを獲得した彼女が、苦しい試合展開からどのようにして勝利を掴んだのかを振り返ります。
苦戦を強いられた予選ラウンド
女子シングルスの予選ラウンドでは、プルホウスキーが序盤から苦しい戦いを強いられました。この日、6試合を戦った彼女の平均スコアは183に届かず、高スコアは199に留まりました。この不調は特にスペアのミスに起因するもので、プルホウスキー自身も「多くのスペアを逃してしまい、精神的に厳しい展開でした」と語っています。
そんな中でも、彼女は最後のチャンスをしっかりとものにしました。同グループの上位進出者を決定する4選手によるプレーオフに突入した彼女は、実力を発揮。232点という堂々たるスコアで勝利し、次ラウンドへの切符を手にしました。
「最後のゲームが今日一番の出来でした。この勢いを次につなげられるように頑張ります」と試合後にコメント。長年にわたる経験と精神力が、この重要な局面での逆転劇を支えたのです。
チームUSA、全員が32強進出
プルホウスキーだけでなく、チームUSAの他の女子メンバーもそれぞれのグループで上位に入り、全員が32強進出を果たしました。
ローレン・ルッソの安定感
ミズーリ州出身のローレン・ルッソは、予選2日間を通して驚異的な安定感を見せました。特に第2ラウンドでは、6試合で4勝1敗1引き分けという成績を残し、平均スコアは205以上を記録。彼女のハイゲームスコアは246、232、214で、合計10勝2敗1引き分けという好成績で予選を終えました。
「ショットの精度が非常に重要でした。また、大きなトラブルに巻き込まれることなく、スペアをきちんと取れたことが良い結果に繋がりました」と語るルッソ。特に2日目はレーンコンディションが大きく変化したにもかかわらず、素早く適応し、高いパフォーマンスを発揮しました。
昨年の金メダリスト、ブリアナ・コテの戦略
昨年の女子シングルス金メダリストであるブリアナ・コテ(アリゾナ州ツーソン出身)は、5勝1敗という成績で予選を突破。彼女は「昨日学んだことを活かし、今日はよりストレートなラインで攻め、安定感を重視しました」と話しています。全体的にスコアが伸びにくい中で、4試合で200点以上を記録するなど、持ち前の安定感を見せました。
若手ジリアン・マーティンの台頭
チームUSA最年少の20歳、ジリアン・マーティン(オハイオ州ストウ出身)も初の世界大会32強進出を決めました。彼女は6試合で4勝2敗を記録し、予選全体では8勝5敗という成績を残しました。
「まだ学ぶべきことがたくさんありますが、良いプランがあるので、引き続き良いプレーを心がけたいです」と語るマーティン。年齢に関係なく、世界の強豪相手に堂々としたプレーを見せた彼女の活躍に、今後も注目が集まります。
男子シングルスも熱戦
1月9日には男子シングルスの予選第2ラウンドが行われ、チームUSAの男子選手たちが出場します。初日のラウンドでは、クリス・ヴィア(オハイオ州)、マット・ルッソ(ミズーリ州)、パッキー・ハンラハン(カンザス州)らが好成績を収め、上位進出を目指しています。
特にヴィアは、6試合で5勝1敗という素晴らしいスタートを切り、平均スコア219.3を記録しました。一方、マット・ルッソは無敗の6勝を達成し、予選グループの首位に立っています。
男子シングルスの予選が終了すると、上位4名がラウンド32に進出。女子と同様、厳しい戦いが予想されます。
コーチの評価と今後の展望
チームUSAのヘッドコーチ、ブライアン・オキーフ氏は「長いオイルパターンに苦労しましたが、選手たちは順応し、良いプレーを見せてくれました」と語り、選手たちの適応力を評価しました。
予選が終われば、10日に男女シングルスの準々決勝、準決勝、決勝が行われます。その後、11日からは団体戦がスタートし、選手たちは再び世界の頂点を目指して戦います。
まとめ
シャノン・プルホウスキーを筆頭に、チームUSAの女子選手たちは全員が予選を突破し、ラウンド32へと駒を進めました。ベテランから若手まで、個々の選手がそれぞれの強みを発揮した結果と言えるでしょう。今後の試合でも、彼女たちの活躍が期待されます。
一方で、男子選手たちも順調な滑り出しを見せており、今後の展開に目が離せません。IBFワールドカップはまだ序盤戦ですが、アメリカ代表選手たちが引き続き輝かしい結果を残せるのか注目が集まります。