• AJ Johnson
  • Jesper Svensson
  • Anthony Simonsen
  • Andrew Anderson

AJジョンソン、ストーム・ラッキーラーセン・マスターズで初優勝!
長年の夢をついに実現

プロボウリング界で「最強の無冠選手」として知られてきたAJジョンソンが、ついにその称号を返上しました。スウェーデン・ヘルシンボリで開催されたストーム・ラッキーラーセン・マスターズにおいて、ジョンソンは決勝でイェスパー・スヴェンソンを220対174で破り、念願のPBAツアータイトルを手にしました。

長い道のりの末に掴んだ栄光

ジョンソンは8年にわたるプロキャリアの中で、幾度となく惜しいところでタイトルを逃してきました。2015年のUSBCマスターズでの準優勝を皮切りに、これまで6度の2位という結果が続き、勝利は長い間彼の手からすり抜けていました。しかし今回、ジョンソンはスウェーデンでその歴史を塗り替えました。

「最強になりたければ、最強を倒さなければならないとよく言われますが、今日はそれをやり遂げたと思います」と語るジョンソンの言葉から、彼の喜びと自信が伝わってきます。

決勝の展開

決勝戦では、ジョンソンが序盤からスヴェンソンにプレッシャーをかけました。初投球でラッキーな「ブルックリン・ストライク」(ボールが右利きの選手としては通常とは逆側に曲がってストライクになる投球)を決めると、スヴェンソンは7-9スプリットを残してしまうなど、ミスに苦しみました。

また、第4フレームでもジョンソンは再びブルックリン・ストライクを成功させ、スヴェンソンは石のように動かない9番ピン(ストーン9)を残すなど、ツキに恵まれませんでした。ジョンソンはその後も安定した投球を続け、6フレーム目の「ウォッシュアウト」も見事にカバーし、スヴェンソンの反撃を封じました。

熱戦を制した準決勝

決勝に進む前の準決勝では、ジョンソンとアンソニー・サイモンセンが激戦を繰り広げました。ジョンソンは最後の4投で連続ストライクを決め、サイモンセンに10フレームでのダブル(2連続ストライク)を強いる展開に。しかし、サイモンセンは最初の投球でストライクを決めたものの、2投目で10番ピンを残してしまい、193対191という僅差でジョンソンが勝利を収めました。

300点ゲームで勢いに乗る

ジョンソンはこのトーナメントでの勢いを決勝まで持ち込みました。特に準々決勝では、クリス・プラザーとの3ゲームマッチで300点を達成し、合計802点で圧倒的勝利を飾っています。また、1回戦ではライアン・バーンズ(PBAレジェンド、クリス・バーンズの息子)を下し、存在感を示しました。

今後の活躍に期待

ジョンソンの次の舞台は、PBAリーグ エリアスカップ(2025年1月13日時点で9月23日にメイン州ポートランドで開幕予定)です。また、PBA LBCナショナルチャンピオンシップクラッシュのファイナリストとしても注目されています。今回の優勝で得た自信を胸に、さらなる高みを目指すジョンソンの活躍に期待が高まります。

最終順位

  1. AJジョンソン
  2. イェスパー・スヴェンソン
  3. アンドリュー・アンダーソン
  4. アンソニー・サイモンセン

終わりに

長年の苦労を経て、ついにタイトルを手にしたAJジョンソン。ストーム・ラッキーラーセン・マスターズでの勝利は、彼にとってプロキャリアの大きな転機となることでしょう。ジョンソンの努力と執念が結実した瞬間を、世界中のファンが称賛しています。

彼の今後の挑戦がどのような成果をもたらすのか、ますます目が離せません。